2023年、シャニマスイベコミュ振り返り
あけましておめでとうございます!
私は2024/1/1の一言目が「めぐる!?!?聞いてねぇぞ!!!」の声から始まりました、今年もシャニマスの年になりそうです。
早いもので一年の振り返り記事も三つ目となります。去年(2023)のシナリオコミュ威圧感的ベスト三選をまとめていくぞ。
※あくまでも私選です、私の趣味にあうのはこいつら!という感じ
参照過去記事
2022
2021
※毎年毎年恒例ですが、クリティカルなネタバレ……とまではいきませんが、ネタバレ風味は含まれますので気にする方はご注意を。
威圧的三選
今回の対象シナリオを
私たちのためのフレーズ (アルスト)
VS. (ストレイ)
セヴン♯ス (シーズ)
ジ・エピソード (ルカ)
ワールプールフールガールズ (ノクチル)
ヒカリと夜の音楽、またはクロノスタシス (イルミネ)
月が焦がれる太陽/月 (アンティーカ)
綺羅星ルックバック (放クラ)
バイ・スパイラル (越境)
好きの満ち欠け (アルスト)
not enough (シーズ)
Wintermute,dawn (ストレイ)
ロード・トゥ・ハッピーホリデー! (越境)
+シャニソンの
茜色ドローイング (放クラ)
やさしさのちから (アルスト)
とします。全体数的にはシンプルにジエピことジ・エピソードとシャニソンの三つが増えている感じ。
早速個人的三選ですが……
・セヴン♯ス (シーズ)
・ワールプールフールガールズ (ノクチル)
・ヒカリと夜の音楽、またはクロノスタシス (イルミネ)
・綺羅星ルックバック (放クラ)
とさせてください!選びきれなかった、四選です。
今年は本当に豊作(今までも豊作ではある)だなぁと思っています。
一方で、……ん?(不安)という陰もありますが……ここの部分にも、最後にまとめて触れたいと思います。
※個別コメントいらねぇ!の場合目次から飛んでください。
コミュ個別への一言コメント
私たちのためのフレーズ・好きの満ち欠け (アルスト)
毎年抗いがたく三選にしっかり入ってくるアルスト。今回も物凄く良かったんですが、個人的三選(四選)に入れなかったのが、良かったのが良すぎたという感じ。
フレーズでは昨今の良くも悪くも注目の話題であるAIをフットワーク軽く取り上げる挑戦的な意欲作、好きの満ち欠けも大崎甘奈というキャラクタを語るに避けて通れない超重要コミュです。好きというものの持つエネルギーに、それに振り回されてしまうことすらあるということ。
アルスト、本当に”強いアイドル”だなと思うのが、アイドルである自分を作るのではなくて、アイドルじゃない自分をアイドルとして売る覚悟がある三人だなぁとつくづく思います。※アイドルを作り上げる方も強いですもちろん
個人的に今年度シャニマスの裏のテーマには【選択】があると思ってます。話題になった5thに、個人コミュながらクレオール、三文ノワール……その一角でもありますね。本当に面白いですが、……良かったのが良すぎたね!
VS. ・Wintermute,dawn (ストレイ)
ストレイライトは次なる場所(ステージ)へ。こちらももちろん愛依ちゃんの転換点であり絶対に語るに外せぬコミュばかりで名作でしたね。真新しい立ち絵の演出や、今までは暗に避けてきていた感謝祭や個人コミュからの引用を実施解禁し、物語をぐっと牽引する深みがあった印象です。デコボコトリオとしてバランスが取れていたストレイが、自分たち自身の在り方としてやはり「ライバル」という関係性を見つめ直すこととなる。
演出で暗にそれは語られていますが、VSはまさに【Destined Rival】の歌詞を下敷きにした物語でしょう。これがね本当にまじで物語として滅茶苦茶アツい!!VS読み終わったら絶対にDestined Rival聞いて下さい。良すぎてトビます。
こちらも本当に、本当に面白いですが、……良かったのが良すぎたね!(二回目)
◎セヴン♯ス (シーズ)
参照、単独個別記事:
三選(四選)入りしました、長かったSHHisの物語の終着点(終着点はノットイナフだろと言われるかもしれませんが、なんか個人的にはこっち……)。物語は最後まで読まねば評価できないと思っているのですが、そういう意味でセヴン♯スで一端の区切りを見せたSHHisシナリオ全般を背負って、私はSHHisコミュ、結構好きです。
路地裏のステージ、わたしもそこに、上げてくれる?
ジ・エピソード (ルカ)
今年度の問題児……というか、定期的にSNSで文句が噴出するやつですねぇ。確かにどう贔屓目に見ても描かれていない部分が多すぎたり、説明不足だったりしてます。それを今までも人気だったエイプリルコミュの実質的な代わりとして、しかも毎日ログインの度に読め!という圧強めで※お出ししたのが”これ”で本当にええんか?というのが正直ある。
ただ、読むべき場所はありますし、ちゃんと面白さがあります。奪っていたことに気づいた彼女がこれから歩み出すのだという、助走のための準備運動という、本当にまだ動いていないことは考慮すべき。
※私はちゃんと毎日読んでたのでそこまでうざったくはなかったですが、溜めてる人の見たら通知がすごくウザかった
◎ワールプールフールガールズ (ノクチル)
参照、単独個別記事:
気を取り直していこう、今年度三選入りのノクチル的5thコミュです。彼女ららしい行動と思考がぎゅっと詰まっていた風に感じます。この瞬間という無限の今を重ねていくという宣言でもありますし、シャニマスらしい暗喩と、シャニマスらしい優しさ、読みごたえもありつつも誤読の心配がなく、かつ読後感が爽やかな「らしい」コミュと思います。
◎ヒカリと夜の音楽、またはクロノスタシス (イルミネ)
参照、単独個別記事:
オタク全員今すぐ読め!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!すいません興奮しました。
イルミネのコミュはマジでドドドド大名作が多いながらも、できれば順番に見て欲しいな~……イルミネを知っていると刺さり方が違うんだよね、銀曜日なんか顕著で、銀曜日はめちゃくちゃイイんだけど、その味を味わうためには……といった語り口になってたんですが、これに関してはまじで今すぐ読んで欲しい。いつでも今すぐ読んで欲しい。シャニマスとかアイマスとか飛び越えて、オタクが常に抱えている、抱えざるを得ない歪みと祈り。永遠の物語です。
月が焦がれる太陽/月 (アンティーカ)
これね!!!百合好きとしては、い、いいんですか!??!?と絶叫する位には好き。すげーーーよかった。こちらも三峰結華というキャラを語るに避けられぬコミュとなってます。アイドルというものについてまわる憧れという感情を、先輩後輩でもない、隣の人物に抱くということ。そしてそれをどう飲み込んでいくのかということ。
オタクと月岡恋鐘が月か太陽か、人によって解釈が分かれる。って話してすっげー面白いなと思っていたのですが、公式により月岡恋鐘は月であり太陽であると宣言されて予告の時点でファーーーーーー(興奮)になったもんな。
こちらも本当に、本当に、本当に!面白いですが、……良かったのが良すぎたね!(三回目)
◎綺羅星ルックバック (放クラ)
オタク全員今すぐ読め!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!すいません興奮しました(二回目)
放クラらしくもありつつ、最強のアイドルちょこ先輩を味わい尽くせる名コミュです。まじで最高なんだよな。ワールプールをシャニマスらしい、と評しましたが、これはまさしく「シャニマスの放クラらしい」コミュです。オタクが醜くも他人を煽るような言葉で喧嘩を繰り返すたびに「お前もしかして綺羅星読んでない? 読んだ方が良いよ」と言ってしまうかも。善良が詰まっている。つらい時に読みたい。まじで読んだ方が良い。手放しで進めます。
バイ・スパイラル (越境)
参照、単独個別記事:
ルカを迎え入れたぞというコミュですね。ある意味で今年度からのシャニマスの方向性を、分かりやすく打ち出してきた、という役割だなぁと思います。樹里の動きと台詞がかなり良かった。
not enough (シーズ)
これがねーー、ジエピと並んで後に語りますが、最後の最後以外は私は納得してます。多分本来のSHHisの着地点はこっちなんですよね。
全てを持っている様でなにも持っていない、空虚な空っぽであったとか、マヒした心を動かすためにとか、そういった今までの課題を暗喩で示した上で、にちかが得意なことで美琴が不得意なことを、共にやる(アイムベリーベリーソーリー的には愛がなければやれないこと)。二人の関係性はこういう感じになりましたよ、という結論をお出しになった感じです。
悪くない!!!本当に最後のオチ以外は悪くないのに!!なんかものたんない!になっちゃうの、不思議。
ロード・トゥ・ハッピーホリデー! (越境)
だぶるは、襲来。シャニマスの夏、怪奇SFホラーの夏。と並んで、シャニマスのクリスマス、黒塗り壮年男性の過去チラチラが定番化してましたが、久しぶりの天井努の影がチラチラしないハッピークリスマスでしたね(感光注意報ぶり)。
クリスマスと言えば小糸ちゃんの外交、は継続でしたが。ドタバタながら、優しく、明るい。幸せな気持ちになれる、往年のクリスマスムービーみたいなコミュでした。夏峰をありがとう。夏峰合同主催です、宜しくお願いします。
シャニソン
短いながらも「シャニマスの味」は失わないようにしようという苦心が見え隠れします。ただやはりスナック感のある、シャニマスシナリオ試食編という感じはする。何だかんだと文章を書いたり読んだり考えたりするのが好きな人にとっては、ちょっと物足りないですが、3Dでenza濃度の物語やられたら、まどろっこしくてしょうがないなと思ってしまうのでいい塩梅だとは思います。
注意!少しの不安項目
さて、全般をばーーっと読み返し、三選に入りきれないほどの豊作の年(個人的には2020年に並ぶ名作の多さ)だったと思う2023年でした。
が……、そう、が……、少しの苦言のような感想もあります。次章から触れますので、あんまマイナスの感想をしっかりは見たくないな~という方はここでおしまいだ!
シャニマス!来年も楽しませてくれよな!
ワンクッション、
次の章からは苦言だぞ!気をつけろ!
ルカ関係およびnot enough
なんかSHHis、セヴン♯スまで書き終えてライター退職してない?もしくはディレクション指示者が変わった……?などとちょっと疑っている(邪推です)まであります。
でもクソだとかそういう訳じゃなくて、ちゃんと書けてるんですけど(そもそもプロのライターにちゃんと書けてるとかいう感想の時点で失礼ですけど)なんか今までと味付け変わったな?という困惑が立つ。
ルカ関係の説明不足はぶっちゃけ情報規制がかかっているな、というメタ的な理解は示します。加入してから社長ともにちかとも一切会話を交わしていない上に、これから始まるんだというスタートのラインを示す話しか現状はない以上、あの空白はなんだったのか、を語る機会がこれから来るかもしれない。三選にも選んだレベルのセヴン♯スでも触れましたが、終わっていない物語を評価はできないなと思っています。
not enoughがね~~~~、SHHisがちゃんと回りだしてよかったね~~と心から喜ぶ気持ちがある一方で、え~!?その「結論」は違くない???になってしまってるんですよね。特にモブおかみが語る「二人がただ二人でいたいだけなのよね」が納得いかない。
そもそもSHHisって「「切実にアイドルになりたい二人」」であり、その上で【なぜこの二人でなければならないのか】について、メンクリに通ってまで考えている。その上で、この二人でならなければならない理由はない、けれども、この二人はやれる。アイドルとして共に走れる。じゃない?と感じています。それはとても近いが違う。
あそこで例えば「あの二人最初はなんか噛み合ってなかったじゃない?」の後に「でも最近は馴染んできた感じあるのよね、味が染みた煮物みたいに」の方がありとあらゆる構図も含めて綺麗じゃない?
いやあのモブは分かっていない象徴なんだからそれではいけない、とするならば、例えばむしろ「あたしこの二人嫌いなのよね、歌はうまいけど……仲悪いって噂もあるじゃない?」に対して演出が「実はあの二人見たことあるんだけど、滅茶苦茶仲いいよ。」と語らせるとか、方法は複数あるはずで、今のがベストか?とつい思ってします。
オチ以外は別にいいんだ、オチが……という納得のいかなさを陰ながら支えているの、今までの綿密で計算された伏線の引き方に、納得感のあるモブの描かれ方はどこにいったんだよ!??!?という困惑がある……だからこそライター変わったか?という邪推をしてしまった訳です。
全てのコミュが大切ですが、新規加入のルカを取り巻く環境に注目が集まるのは確かですし、そもそも注目して貰いたいはず。その重要なルカ関係の特にジエピと、長く引っ張ってきたSHHisの一端の区切り、そのどちらもぶっちゃけ言えば、なんか絶妙に面白さが足りない。誤解して欲しくないのは面白くない、ではなく、面白さが足りない。どうしても今までの方が巧い……と感じてしまう。気合入れるべき部分でスッ転んでるぞ!!と思っています。
ただし!そう、ただし!!!全般をばーーっと読み返し、三選に入りきれないほどの豊作の年(個人的には2020年に並ぶ名作の多さ)だったと思う2023年でした。という振り返りをしました。いいやつが凄く良いんだよな。…………退職したライターの最後だからと気合入れて残した遺産でないことを祈ります。
最後に暗い話すいませんでした、シャニマス!来年も楽しませてくれよな!
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