シャニアニネタバレ感想 ~細かすぎる褒め版~
ネタバレだぜ!気をつけな!! あと基本褒めです&難しいことはなし!
前提
雑な悪口をいえば閲覧数は簡単に伸びます。まぁ私は閲覧数伸ばしたところで益がないですが、益がないけど閲覧数伸ばしたい人間はいるでしょう。
例えば、「シャニアニが読めないやつは読解力ない」とか「鑑賞ポイントずらして、お子様みたいな誰かから聞いたみたいなスラング入れて文句言えば、さも有識者ぶれて気持ちいでしょうね」とか「こっちは神作!あっちはクソ!」とか「比べるまでもない」とかね、例に上げたようなこれらは、そもそも私は例のようなこと一ミリも思ってないです(強調)(これはマジです信じて)が、これを言ったらきっと多くの人が怒るだろう、もしくはこういう言い方をすれば相手は不快だろう、というのは狙おうと思えばやれます。もしくは言葉を選択しなければ、直感的に刺激と味が強い言葉を並べれば、なんか強くなった気にもなれるでしょう。
が、私はやりません。なぜかというと、私はシャニマスが好きだから。頭で考え、言葉を尽くし、例え分かり合えないとしても、それでも手を伸ばすことを諦めたくないからです。
……まぁ、あ~こういうこと言っちゃう人不快だな!と思った相手は、見る必要なし!とマジでスパスパブロックしてるんで私の声は届かないですが。
あと別に感想って対立とかじゃないし、結局のところ最初の印象が多分正解なんです。あなたにとって嫌なら嫌でいい、クソならクソでいい。私はこう楽しんだという話なので。
……という前提のもと、シャニマス信者による、ここの描写本当良いんだよなをやります。前提が長くてゴメンな。
あとイルミネに脳を焼かれているのでイルミネで爆泣きします。
一章~二章
物語は通しで見てからという気持ちが強かったので1~2章は感想とかは述べてなかったのですが、一章の時点で(これあからさまに経験が足りていないのにイルミネがwing優勝したり、全員がwing優勝だ!ってなったら猛烈なアンチになるな……)とかを思っていたのですが、そんなことがなくて安心しました。
2~5話は各ユニットの当番回になるんですが、ある意味で引っ張り続けてきたイルミネの話に関してだけは原作(enza)を一部だけ踏襲した形になってます。三人の円陣の時の真乃の指の震えがね~~~!すごくいい!!あと光のdestinationの始まりの真乃の動き本当にへたくそで!!!そこが本当にいいんですよ。動きも小さいし若干遅れてるまであって、それが一曲の間に段々綺麗になっていく。たった一曲、たった一回の舞台で、真乃が舞台という場所を信頼していく。
全体を通してみたあとでしっかり考えれば、wing編とも言える6~7話ってwing敗退しても続くということや、敗退しても積み重ねて来たもので確かに進めるんだということを裏方(社長/はづき/P)の動きから説得力を増していく、負けるための助走なんですよね。
シャニアニ時空と呼びますが、シャニアニ時空ではwingに勝つことは重要ではなくて、過程を重視する。だからこその過程をプレゼンして、過程を見てもらう。だから勝ってこいとか、勝とう!ってPは言わない。だからこそ今の全てを(出し切ろう!)と言って送り出すんですよね。
三章
咲耶さん、というかアンティーカのファン感謝祭時空がどうなってるんだっていう話は色々と解釈ができると思います。私としては1st→ピクニックバスケット→感謝祭の流れじゃないかと汲んでいるので、あの時咲耶さんは本当の内心では納得していないんだけど自分自身すらそれを分かっていないんだと思ってます。思ってますがこれが唯一の正解とは思ってないです。
一応この方向の補強はあって、居眠りをする咲耶さんのシーンで、まずそもそも居眠りをするほど疲労していても口では「大丈夫」と語る(台詞そのものではないという補線)に、黒く影が落ちているということ、そして咲耶からみてイルミネが眩しく見えるということ、というラインで読んでます。
でも同時に銀曜日の満点星を使うことで、分かり合っているように見えるイルミネも、お互いを完全に理解している訳ではない。ということすら実は語ってるやつなんですよね。
真乃の歌声を聞くアンティーカのシーン、というか全体を通して(一番顕著なのは1stライブのMCシーン)三峰と恋鐘が太陽/月やっててオタクがニチャチャ、オタクがニチャチャ、ニチャチャチャオタクがニチャチャ!!になっちゃう。俺は結華のクソデカい感情が大好き。荷が重いな、という雰囲気を出した三峰に対して即座に楽しみだと明るい方向にひっぱる恋鐘に、それについていきたい、いけると思う三峰なんすよね。
これは感覚的な話なんですが、光と影のアートワーク的に夜の事務所の真乃の色の感じが一番自然だったように感じてます。すごく個人的な感覚の話、もしかしてこのシーンから作った?ってくらい、enza味するんですよねあのシーンの色合い。
そして出てくるスプレ、シャニPが283プロダクション全員のユニット名を「シャイニーカラーズ」とするのに決め手となったのが花火と言うのが意外でした。ぶっちゃけコメちゃんずが参加するまで、シャニマスの印象は虹だったとおもうんですよね。とはいえ虹に存在しない桃色があったりもするので、これは個人の勝手な解釈です。
わざわざ花火大会の話を出してでも花火大会は行かない、っていうの、あの後それぞれが事務所で新曲について頑張っていたんだということで、合宿の最後に手持ち花火をやったのも、合宿のレクリエーションでありつつも、ある意味でそれ(花火大会に行けたかもしれないが、自分の我儘でそのチャンスを奪ってしまった)に対する補填でもある訳です。
合宿の目閉じシーン、ここが一番実はフィルムスコアリングの効果が分かりやすいシーンだったりします、目を閉じるタイミングでアルペジオ……ピアノでアルペジオって言うのかな、連符のスタートがかかる……うーん、とにかく、映像から音楽をわざわざ作ったんだよ、が分かりやすいシーンだったりする。
あとそれまで基本的にユニットごとの塊で過ごしてた彼女たちが合宿を経て座り順がバラバラになってるんですよね、ここが本当に語られないけど合宿で得たもので面白い。それまでも当然必要があれば交わってきた彼女たちが、ここで全体として初めて一塊になって、そしてイメージする、イメージを共有するシーンです。ここで一瞬未来視が混じる所が捨てきれなかった物語の片鱗で、分かって見てると少しほくそ笑む。初見でここちょっと違和感あるなと確かに思ったことは思ったんですよ。それぞれが別の場所で一瞬目を閉じた方が言葉を交わさずとも全員がイメージを共有するという「物語」として強くない?って、全体を知ってから見ると、ここら辺が物語と物語じゃないものの汽水域というか、あー戦ってるなになりますね。
んで1stです、なんかもうここからは単純に、ずっとたのしい~~~~~~になってるのでもう……いいや、いくつかは喋りますが。
虹になれで爆泣き。そもそも元の楽曲が最高なんだから最高なんですけど、シャニアニ時空の流れを見守ってきた流れで、めぐるが「ガンバルきみのことずっと見てた見守ってたよ私も負けないとぎゅっと誓った」で、灯織が「息を切らしたから見える景色がある強い気持ち厚い雲を切り開いて」って歌うの、ずるすぎる、号泣。虹になりたい。
3Dが苦手~って別のnoteでも語ったんですが、ライブシーンはまじでいい。そういう意味では確かに裏方のシーンでライブがフルで見れないのちょっと寂しいんですよね。うたプリさんとかアイナナさんでやってる、キャラのライブを映像化するやつ、やってくれよ~~~~~という気持ちがある。
全体の話
一人分の空、一枚の羽根。これが実のところ全体のテーマなんですよね。一枚の羽根では空は飛べない、じゃあどうすればいい?ってなって、羽が集って翼になる物語であり、Spread the Wings!!……「翼を広げる」ところで幕を閉じる物語になる訳です。それぞれの活動やwingという試練を経た彼女たちが一つの翼になり羽ばたくための物語……と言いたいんですが、物語にならないように描いていく。
なにを描きたかったんだろう、そんなことも考えさせるものでもあります。enzaのシナリオにおいてゲーム内で存在していないのにシナリオ(オペレーションサンタやキャッチザ)のポイントとなっている「283プロ1stライブ」を描くということ、シナリオの空白を埋めるという問題意識もあり得るでしょう。でもそこに物語を産もうと思えば産めるのですが、そうしなかったのは、答えは分かりませんが、私から見れば「感情」を描きたかったのかなと思うんですよね。たとえアイドルと言えど劇的なものじゃない、不安を抱きながらも進んでいく、日常的な感情。
アイマスとか、アニメとかに関わらず、私もこうやってあーだこーだと語るくらいには物語というものが大好きです。だから自分でも想像をしてみたんです、例えば一般的なフォーマットにシャニアニが乗っていたならば?
……それはそれでちゃんと見れると思いますが、なんか嫌~~~って気持ちだったんですよね。これはただの私個人の気持ちであるので、あまり共感は産みにくいとは思います。
冒頭の一章の感想で(全員優勝とかせんだろうな……)と危惧してたって話が近くて、wingで全組バチボコに負けたの、逆に爽やかだったんですよ。いやだってenzaでも半年かけてる大会に数週間で出んなよと言えて、勝つことじゃなく参加することに意義、というオリンピック精神だったんすよという意図を理解すれば、そうなるよね~!という感じだし。
なんか、全てが曲解の可能性はもちろんあります。私が勝手に読み取ってるだけ、の可能性ももちろんある。でもこういう読み方もあるんだよという話でした。
なんだかんだ言いつつ、私はシャニアニ、大好きです。
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