カードローンの限度額と利息制限法の関係について
カードローンの限度額について解説します。カードローンには、限度額が設定されます。限度額とはつまり、「この金額まではお金を借りることができますよ」という契約金額です。
カードローン会社では、最高いくらまで融資をできるのか?を審査によって必ず決めています。
この限度額は会社ごとに様々な金額になっています。※この後会社ごとの限度額を比較した表があります。
カードローンの会社ごとの限度額を比較
利用限度額にも大きな違いがあります。相場としては、500万円~1000万円までくらいの幅があります。
会社名 下限限度額~上限限度額
アコム 1万円~800万円
レイクALSA 1万円~500万円
アイフルファーストプレミアム 100万円~800万円
上の表は、カードローン会社の最低限度額と最高限度額です。
・すべての人が最高限度額を借りられる訳ではない
会社ごとの「最高限度額」はあくまでも「条件がそろっていれば」最高限度額まで借りられますが、必ず全ての人が最高限度額まで借りられるわけではありません。
個々の申し込み者ごとの限度額は、契約限度額(極限額)として決められた上限金額をもらいます。
もらえる限度額が大きいと金利のメリットがある
基本的にカードローンでは、借り入れ金額が大きいほど金利が低くなる仕組みになっています。
この仕組みは利息制限法という法律で決められています。
参考 ・利息制限法とは?
利息制限法は貸金業社(消費者金融)に対して決められた法律ですが、銀行カードローンも現状はこの法律に準じて金利の設定を行っています。
なので、カードローンではもらえる限度額が大きくなれば、必然的に金利が下がるので、できれば限度額は高いほうがいいわけです。
例えば、10万円をアコムから借りるとした場合、限度額が99万円の人と500万円の人では、金利がこれだけ違います。
限度額 金利
99万円 7.7%~18.0%
500万円 4.7%~7.7%
カードローンの限度額の決まり方
では、実際に個人個人に設定される契約限度額はどのように決まっているのか?について説明します。
・審査が行われる
兎にも角にも、限度額は「金融機関がこの申し込み者にいくらまで貸し付けても大丈夫か?」を審査で決めています。
・一番のポイントは年収
審査では「年収がいくらあるのか?」を確認されます。年収は「毎月の返済額がいくらまで支払いできるか?」を計算するのにとても重要な数字となります。
金利を低くするためには、審査基準が厳しくなります。
最も注目したいのは、アイフルファーストプレミアムには限度額100万円未満の契約がないことです。
会社名 下限限度額~上限限度額
アコム 1万円~800万円
レイクALSA 1万円~500万円
アイフルファーストプレミアム 100万円~800万円
限度額10万円の人より、限度額100万円で契約する人の方が、金利が低く、審査基準が厳しいということになります。
1万円から契約できるアコムやレイクALSAは、少額から利用できるため手軽さがあります。
これらを踏まえると、万が一に備えるという意味では利用限度額の幅が最も広いアコムが有利です。
一方のアイフルファーストプレミアムは、最高限度額も高く、ある程度まとまった資金が必要なときに頼りになる存在です。
なかには100万円も200万円も借りる予定はないという方もいるでしょうが、限度額が高いといざというときに便利です。
・総量規制という法律を参考にする
総量規制という法律が限度額を決めるための基準として利用されています。
総量規制は消費者が健全な借り入れを維持するために国が決めた、金融機関の貸しすぎを禁止するための法律ですが、年収の3分の1以上の金額を貸し付けてはならないと定められています。
※この法律は貸金業者(消費者金融)に課せられた法律ですが、銀行も実際にはこの数字に準じて契約限度額を決めています。
年収の金額
年収の3分の1以下
これにより、おのずと契約限度額は決まってきます。そして、それに伴う金利も決定されます。
・カードローンの限度額は増額の依頼ができる
カードローンで今の限度額より借入金額を増やそうと思えば、限度額を増額する必要があります。
増額の希望は各金融機関で受け付けはされています。
申し込み時と年収が変わらなくても、増額の希望が通る場合もあります。
一番最初の審査では、申し込み者の返済状況を見るまでの間は、限度額をやや抑えて決めています。
継続して滞りなく借り入れ・返済をしていれば、金融機関側から増額のお知らせが来る場合もあります。
増額によって以上のようなメリットもあります。
・新規に契約する手間がかからない
・滞りなく返済していれば信用度が高まっており増額しやすくなる
・返済窓口が1つで管理しやすい
まとめ限度額は最終的に申し込み者が決められる
このように、個人個人の限度額は審査で金融機関が決定する訳ですが、申し込み者が必要としている限度額以上に許可が出た場合、必ずしもその限度額を承諾する決まりはありません。
限度額が大きいと、その分余計な借金をしてしまうことも考えられなくはありません。
しかし、金融機関からもらえる限度額は大きければ大きいほど、金利が下がるというメリットがあるので、増額できるならしておくのも一つの方法です。
・新規に契約する手間がかからない
・滞りなく返済していれば信用度が高まっており増額しやすくなる
・返済窓口が1つで管理しやすい
以上のようなメリットがあります。
やはり、もらえる限度額はもらっておいて、利息の軽減を考えるのは賢い方法といえます。
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