暗号資産に投資する3つのメリット
from. イアン・キング 日本チーム
私たちが暗号資産に投資するメリットにはどんなものがあるのでしょうか?
今回は3つのメリットについてご紹介していきます。
1. 大きな値上がり益(キャピタル・ゲイン)が期待できる
1つめはなんといっても、大きな値上がり益(キャピタル・ゲイン)が期待できるということでしょう。
過去には、1,000倍、1万倍どころか10万倍以上に上昇した暗号資産もあります。
株式投資ではなかなか期待できるものではありませんから、1万円といった少額だけでも投資しておくことで大きなキャピタル・ゲインが期待できます。
もちろんそこまで上昇するのは珍しいですが、5倍、10倍といった上昇はよくあることです。
これはまだまだ市場の参加者が少なく、暗号資産の黎明期だからこそ起こり得ることかもしれません。
そして、ここからが重要なことですが、、、
運任せの投資家なら、このような数字だけに目が行きがちですが、テクノロジーとしての伸び代が計り知れないということは、ほとんどの人が理解していません。
そもそも暗号資産の中核的な技術であるブロックチェーン技術は、2030年までに480倍の成長をすると言われています。
EVで3倍、AIで6倍ですから、まさに桁違いです。
覚えておきたいのは、これまで起こった暗号資産の暴落は、暗号資産の技術に問題があったわけではないということです。
そうではなく、取引所や人に原因があったのです。
例えば、Amazonの株がインターネットバブルで95%暴落したのは、技術が問題だったのではなく、過熱した市場に問題があったのと同じようなものです。
そのあとに2万8500%に成長したのは、革新的な技術を持っていたからでしょう。
つまり、暗号資産がここ数年で価格の上下を繰り返している間にも、技術はどんどん進歩しています。
実は米国の株式市場と同じように、暴落をするたびに価格が最高値を更新しているというのはあまり知られていません。
「お気に入りの保有期間は永遠だ」という投資の神様ウォーレン・バフェットが、これまで暗号資産に反対していたのに、2023年から関連企業に投資し始めたのは、将来的な可能性を見込んでいるからなのかもしれません。
2. 株式が下落しても安心して資産形成ができる
現物を持たなくても、ビットコインに投資できるビットコインETFが1月10日に誕生しましたが、機関投資家は「待ってました」とばかりに殺到しています。
事実、2023年立ち上げられたETFは500銘柄で、総取引量は4億5,000万ドル(675億円)の一方で、、、
ビットコインETF11銘柄の取引量は約18億ドル(2,700億円)にもなったそうです。
つまり、3倍以上の取引量。それに1年間の話ではなく、たった数日だけの話です。
なぜ、「守りの」運用をする機関投資家がビットコインに投資したがるのでしょうか?
それは、リスクヘッジとしてポートフォリオに組み込めるというところにあります。
機関投資家は、さまざまな資産クラスを所有することで、どのような環境下でも資金を守ろうとします。
例えば、
高インフレ・高成長のときに株
低インフレ・低成長のときに債券
高インフレのときにコモディティ
危機のときに金
というように、どんな市場環境でも利益が狙えるようにしています。
「すべての卵を1つのカゴに入れてはいけない」という投資の格言があるように、
ファンドの多くは、債券40%、株式50%、コモディティ5%、金3%、現金2%というポートフォリオになっているのです。
今回、そこに株式と非相関関係にある暗号資産を組み込むことで、分散投資のメリットを手に入れようとしているわけです。
ビットコインは「デジタルゴールド」とも言われるように、金としての役割を持ちながら、テクノロジーとしての成長を見込めます。
私たち個人投資家にとっては、キャピタル・ゲインも狙いながら、リスクヘッジもできるという「最強資産」だと言えるかもしれません。
3. キャピタル・ゲインを狙っている間にインカム・ゲインも得られる
もしかしたらこれは意外に思われるかもしれません。
実は暗号資産にはキャピタル・ゲインだけではなく、インカム・ゲイン、つまり定期的な収入を得ることができます。
例えば、暗号資産を保有し、ブロックチェーンの安定稼働に貢献したことの対価として報酬(暗号資産)を受け取ることができる仕組みがあります。
それを「ステーキング」と言います。
つまり、暗号資産を持っているだけで、何もしなくても暗号資産が定期的に口座に入ってくるということです。
例えば、ある取引所では、イーサリアムのステーキングが年率3.7%になったという実績を公表しています。
単純計算ですが、
もし、イーサリアムの価格が30万円なら、3.7%ですから1万円以上の収入が入ることになります。
注意点としては、報酬は暗号資産で支払われるため、暗号資産の価格が下落すれば、その報酬の価値も下がるという点です。
例えば、1ETH(イーサリアムの暗号資産)を報酬として受け取っても、そのときの1ETHの価格が30万円なら30万円の報酬になりますが、20万円なら20万円のは報酬になるわけです。
ですが、逆に言うと長期的に上昇する前提であれば、その価値もどんどん上がっていくということです。
以上をまとめると、「キャピタル・ゲインを狙いながら、インカム・ゲインも得られる」そして、実はそれが「リスクヘッジにもなっている」ということです。
もちろん暗号資産「だけに」投資するとリスクはかなり高くなってしまいますが、株式や債券のポートフォリオに1%だけでも入れておくことは有効な投資戦略と言えるでしょう。