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#189 きっとここじゃなくても良かったけど、ここで良かった

渡航から半年が経過して、時系列に順を追って振り返りでもしようかと書いた文章はなんだか自分らしくなくてやめた

過去を振り返るよりも過去を通して今自分が感じてることを言葉にするほうがずっと自分らしい気がする

この半年は苦しいこと半分、楽しいこと半分だったと思ってたけど苦しかったことって過ぎたら忘れちゃうもんなんだなぁって日記を読み返して思った

早かったとも遅かったとも思わないけど、確実に半年が経過したと言えるだけの密度があって、日々いろんな気づきと変化があった

この半年間で特に自分の中で大きく変化したことと言えば、やることとやらないことに理由を探さなくなったことと、それによって好きなものが増えたことだと思う

これまでの自分は何をするにも理由を探していた

やる理由、やらない理由、行く理由、行かない理由

「興味がある」「やってみたい」それだけでは十分じゃなくて、「~を学びたいから○○をしたい」「将来につながるから○○を勉強したい」みたいな大人が納得しそうな理由を常に探してた

「そういう気分」とか「ただ好き」とか「ただ興味がある」みたいな説明のつかない直感みたいなものとかは始めることに大きなハードルを感じてた

きっと成長するにつれて意味のあることをしないといけないっていう得体のしれないプレッシャーを感じるようになったんだと思う

ほんとうは始める前から意味なんて見つけられるはずないって分かってたのに

オーストラリアに来て、親元をずいぶんと離れて、自分が働いて得たお金で生活するようになって、自分がすることの理由を探さなくてもよくなった
同じように、「今じゃなくてもいいじゃん」「何のためにやるの」って言われるのが怖くてやらない理由を探す癖がついていたけれど、それもなくなった

そうしたら、好きなことが増えた

料理が好きになって、お菓子を作るのも好きになって
バレエが好きになって、音楽に合わせて体を動かすこともストレッチをすることもすきになって
ひとりで遠出したり街を散策することが好きになって

知らない世界にひとりで飛び込むことも前より怖くなくなって、いろんな景色をもっと見たいって前より強く思うようになった

心がワクワクする方に、感じたことに素直に動くことが少しずつできるようになって好きなものが増えて、自分にももしかしたらできるかもって思うことが増えて、少しだけ自分のことを前より好きになれた気がする

きっとオーストラリアじゃなくても良かったけど、このタイミングでこの場所に来たからできたこと、出会えた人がいて、そういうもの全部含めてやっぱり来て良かったなぁって思える半年間だった

初めてオーストラリアに行った16歳のころの自分が感じた「自分はいつかここに戻ってくる、戻ってこなきゃ」っていう直感はきっと当たってた

ここで過ごす残りの期間は、帰国後どう生きていきたいかを考えたり準備したりする期間でもあってまだ何も定まってはいないけれど

でも前より確実に自分のなかで生活における「譲れるもの」と「譲れないもの」が明確になってきていて、自分の「すき」も「きらい」も感じ取りやすくなっている

自分が今後どうなりたいかはまだうまく言語化できていないけれど、少しずつ日々感じることをヒントに解像度高めていきたいな

ここ数年、先のことを考えるのが怖くて自信が持てなくて不安ばかりだったけれど、最近は先のことを考えるとワクワクするようになってきた

周囲の人に相談しながら、助けを借りながら、今に集中して楽しむ中で拾い上げるものを大切に進んでいきたいな

半年、という区切りで言葉にしてみたけれどほぼほぼオーストラリア関係ない文章になってた笑

でもこれも生活の中で感じたことの記録なので、このまま残しておくことにする








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