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20210605 入善・高岡・新湊

こんにちは。旅行2日目です。富山県魚津市です。

朝早く起きて動き出そうと思っていたのですが、目を覚ましたのは9時前。もう9時!?と言いながら飛び起きました。旅行中としては遅いですね。

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今日はきれいな青空。ホテルから海側の眺めです。アパホテルがよく見えます。足早に支度をして、10時前にチェックアウト。

電車が来るまで少し時間があったので、魚津の街を散策します。

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今日は立山連峰がよく見えます。写真だと伝わりづらいですが、海がすぐ近くなのに3000m級の山が間近に見えるのは本当に迫力があります。どのくらい間近かというと、「木々があるな」ということが分かるレベル。えーと、言葉だと伝わりづらいですが、本当に迫力があります。

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なかなか哀愁漂う町並み。15分ほど散策をして、駅に戻ります。

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昨日に引き続きあいの風とやま鉄道に乗り、更に東へ向かいます。

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車窓からは雄大な立山連峰が一望。

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降り立ったは入善(にゅうぜん)駅。今日の前半は入善町というところをメインに回っていきます。人口2万3000人ということで町としてはわりと大きめで、写真にも見えているように京セラなどの工場が位置しているほか、ジャンボスイカが名産らしいです。

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あとは海洋深層水。「水キラキラ町いきいき入善」の文字がキラキラいきいきしていました。

徒歩5分ほどにある観光案内所に向かい、レンタサイクルを借ります。

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かなり立派な観光案内所。有名な観光地があるというわけではないですが、だからこそ頑張ってるんですかね?案内マップなどにも力が入っていたし、町役場なんかもきれいでした。財政が豊かなのでしょうか(調べたけどそうでもなかった)。

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軟弱なので電動自転車。

入善町内を軽く散策しつつ、目的地へと向かっていきます。

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けっこう立派な社殿を構える入善神社。南国のヤシの木を思わせる形状の杉の木が目立ちます。1100年ごろからあるようなので、かなり歴史が長い。「入善」って縁起が良さそうな地名ですしね。

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国道8号を通りつつ、コスモ21なるショッピングセンターに向かいます。スーパー、ホームセンター、ファミレス、携帯ショップ、メガネ屋、本屋、コンビニなどがここ一体にのぺ〜っと存在しています。なんとマクドナルドもあります。入善どころか富山全体であんまり人を見かけてきませんでしたが、ここは大盛況。土曜の朝だもんね。

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ここに来たのは、スーパーの中のパン屋さん「ピエール」に来るため。ここは隣町の朝日町にある清水製パンというパン屋さんがやっているお店で、名物はヒスイパン。なんと緑色のパンです。

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途中の田んぼの脇で自転車を駐めて食べた。

緑色のは何かというと、ようかん。パン自体はあんぱんです。あんぱんの上の部分が焦げてしまったのですぐ近くにあったようかんを乗せてみた(?)という不思議な開発エピソードがあり、ヒスイパンの名前は朝日町の名物である鉱物の翡翠に由来しています。糸魚川の翡翠は有名ですが、県境を越えて富山側でも海岸に行って頑張って探せば見つかるらしいです。あんことようかんということで、とても甘かった。あとこんな田舎のパン屋だしそんなに期待していなかったのですが(失礼)、生地が小麦の香りももっちり感も強くて美味しかったです。

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麦畑と北陸新幹線。微妙に新幹線が写ってます。

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30分くらい漕いで、目的地、発電所美術館に到着。

ここはかつて水力発電所として使われていた建物をそのまま美術館に流用したという珍しい美術館。町営、1995年開館。大正時代に建てられたレンガ造りの建物がかわいらしいです。現代アーティストの企画展をやっていて、常設展示や収蔵作品などはありません。

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中にはかなり広い空間が。晴柀(はれまき)幸一さんという黒部市出身の彫刻家の展示が開かれていました。工業製品としての金属という素材を活かしつつ、異なる形状に作り変えることで金属の新たな可能性を探っている作家とのこと。今日が会期初日だったのでもし混んでたら嫌だなあと思っていたのですが、観客は誰ひとりいませんでした。よかった。内藤礼、塩田千春、ヤノベケンジ、栗林隆といった有名は人たちも今までここで展示してきたようですが、晴柀さんのように富山で活動する人の展示もあるようです。

高さ・幅・奥行き9mに及ぶ半円状のアーチを4つ組み合わせた巨大なオブジェが今回の目玉。まさにここ発電所美術館でしか展示しえない作品だし、美術館内部の無骨な雰囲気ともマッチしていました。巨大な生き物のようでもあり、建築のようでもあり、ただの鉄筋と言うこともできる。ただ、解説などがなにもなく完全に放り出された形なので、なかなか難しいなと思いながら眺めていました。

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水が流れ込んできていた水路に展示される作品。細かいひだがたくさん入っており、髪の毛のような質感。直径1m弱はあるかと思いますが、どこか軽く感じられるような見た目をしていました。水路については奥が結構暗く窄まっていて、恐怖感を覚えるほど。

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大正時代以来の発電所の遺構もそのまま残されています。

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なかなか良い。薄暗いのも合っています。

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本日の異体字。「石並」もすごいけど、「界」の脚の曲がり方も珍しい。

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ということで、発電所美術館でした。どんな人がどんな作品を創るかによって美術館全体の表情が大きく変わってくると思うので、また来たいなあと思います。

美術館横のめちゃくちゃ急な階段を登っていくと、同じく発電所の建物を使った展望台とレストランがあります。

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展望台からの眺めは大変良い。あくせく登ってきた甲斐があります。

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こちらは富山湾方面。

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本当に山がきれい。

レストラン「くりこども飯店」でご飯を食べます。ここはレンタサイクルを借りる時に観光案内所の人が教えてくれたお店。なんとこんな富山のはずれでエスニック料理を出しているとのこと。入ってみるとけっこうお客さんがたくさんいてびっくり。

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外装はもちろんのこと、内装もしっかりリノベしてあってめちゃめちゃかわいい。「旅ごはんとバザールの店」をテーマに今年3月に富山県内の別の場所から移転して開業したようで、バザールはまだ準備中とのことですが、納得のセンス。

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フォーガー(生春巻き・えびせんつき)と自家製ジンジャーエールをいただきます。まさか富山まで来てフォーを食べるとは思いませんでしたが、普通に結構本格的な味でおいしかった。ジンジャーエールもしょうがでのどがピリピリする感じで良かった。最近開店して地元でも話題になっているのか、おばあちゃんがカオマンガイを食べてたりしたんですが、「おいしかったわ、これどこのお米なの」「タイです」「普通のお釜で炊けるのかしら」「炊けますよ〜」とか喋っててよかった。それにしても、昨日のKININALといい、マイナーな美術館・博物館におしゃれなごはん屋さんを併設するのが富山では流行りなのでしょうか?

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続いて海の方へと自転車を走らせます。太陽にハロが出ていたので頑張ってカメラを向けました。ぎりぎり写ってますね。しかし環水平アークとか環天頂アークとかいつか見てみたいものです。

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山と水田をひたすらに見ながらひた走ります。知らない町を自転車で走るのめちゃくちゃ楽しい。

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やってきたのは杉沢の沢スギという場所。こちらは海沿いに群生する杉の林で、国の天然記念物に指定されています。しかし「杉沢の沢スギ」、杉沢という地名にある沢に生えてるスギということで植物名だからあとのスギはカタカナにしているのでしょうが、どうせ「杉沢」も「沢スギ」から名付けられた地名でしょうし、「杉沢の沢杉」にすれば全国に少なからずいる(いるか?)回文ファンがこぞってやってくる土地になっただろうにもったいない。

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今日は太陽も照って自転車に乗っていたということもあり結構暑い一日でしたが、林の中に入ると木陰の中でひんやりと涼しく、海の近くとは思えないような光景が広がっていました。こちらは湧水が豊かであるために杉がたくさん生えているということで、皆さん覚えていらっしゃいますでしょうか、昨日の魚津埋没林の杉と同じような生育環境にあるわけです。つまり、埋没林の杉が今あるとしたらこういう形、というわけですね。

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ちゃんと緑道も整備されていて、案外観光客がいて驚きました。

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ここが天然記念物に指定されている理由として、まずは生態系の豊富さがあります。山奥の渓流にしか生息しないような魚や昆虫がいたり、ここで発見された新種の桜があったりするようなのですが、素人目にはレアものな魚や昆虫は見えませんし(アメンボはたくさんいたけど)、桜も咲いていません。もう一つ天然記念物な理由は、杉の生え方だそう。伏条更新という現象で、土が薄い上に水分が多すぎるがために、木の根元から横に枝が伸びて、地表についたところから根っこを生やしまた上に生えるというような生え方をしているそうです。まあどれがそうなのかはイマイチわかりませんが、確かにうねっているものは多い。まあ、涼しく過ごせたので良かったです。

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こちらはいもむし(画面下5分の1くらいの位置におります、拡大注意)。糸を吐くタイプのいもむしで、めちゃくちゃ高いところからプランプラン垂れ下がってました(よく見ると糸が光を反射していてずーっと続いているのが見えます)。たのしいのかな。

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杉林と水田と立山連峰。美しい。再び自転車に跨り、町の中心部の方に戻ります。

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「不思議なじいさん」がありました。最近流行りの食パン専門店ですね。この店たぶん以前カンブリア宮殿に出てましたが、今日も大盛況。

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続いて農協の直売所でソフトクリームを購入。きなこ黒蜜。レンタサイクルを借りると100円で食べれるということで美味しくいただきました。

とのんびりしてたら時間がなくなりまして、行こうと思っていたところをどんどんと切り捨て、予定変更。もともとは上市町の西田美術館と小矢部市のメルヘン建築を見て高岡で宿泊の予定でしたが、どうやら上市に行っている時間はなさそう。と思っていたら、小矢部市に行く時間も案外厳しいということが分かる。小矢部に行くのが富山に来た二大目的(もう一つは発電所美術館)だったのにつらい。仕方なく近隣で目的地を見つけ、黒部市美術館に行くことにしました。となると電車の時間の都合上微妙に時間が空いたりするもので、特に何をするわけでもなく入善を自転車でぶらぶら。

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ファニチァー。

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可愛いパチンコ屋と明るい笑顔な倉庫。

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上原鮮魚店。よく見ると、

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猫に魚をとられてしまったのか、

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哀愁漂う犬。

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入善を回っているとちょっとした水路にもなみなみたぷたぷざーざー水が流れていまして、昨日が雨だったってこともあるのでしょうが、富山の水の豊富さを改めて感じました。

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依然現役な水車までありました。水車が現役ってことあるんだ。

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靴に踏まれている靴屋。

ということで電車の時間になりました。

乗り込み、揺られ、降り……あれ? 入善の自転車にスマホホルダーをつけたままであることに気づきました。しんどい。幸い逆方向の電車がすぐ来たので助かりましたが、場合によっては1時間待ちとかでしたからね、不幸中の幸いでした。また入善に戻って、取りに帰って、そうすると行こうとしていた黒部市美術館がもう閉館間近なのでおしまいです。傷心で本日泊まる高岡に向かいます。が、これが結果としてよかったかもしれない。

あいの風とやま鉄道に1時間ほど揺られ、富山をほぼ横断、高岡にやってきました。

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高岡駅からはあいの風とやま鉄道(旧JR北陸本線)が東西に、JR氷見線とJR城端線という2本のローカル線がそれぞれ北と南に伸びていて、路面電車の万葉線もあります。新幹線は城端線で一つ隣の新高岡駅に駅があるので、高岡駅には止まりません。富山からも電車で20分ほどで、城端線は本数が少なめなので、新幹線の恩恵は小さそうですね。

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高岡市は人口17万人を有する富山県第二の都市。富山県西部の中心地でもありますが、観光地があんまりなく、あんまりぱっとしない。藤子・F・不二雄大先生の出身地ということでドラえもんの施設があったりはするのですが、あまり大規模な施設ではありません。あと我々の世代だとスマホゲームパズドラの高岡市コラボですかね(山本Pが高岡市出身)。ブリつえ〜wwwとかありましたよね。なつかしいな。

今日は高岡に泊まるので、ホテルに荷物を置き、カメラと一緒に街を散策します。

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高岡駅北口からの光景。わりと都会ですが、人はいない。

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ドラえもんの銅像があります。逆に言うと駅前にはこれ以外ドラえもん要素はありません。少し離れた高岡市美術館の中に藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーがあり、本当は行きたいけどもう17時を回っているので開いてません。

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駅前から北西に伸びる昭和通り。路面電車の万葉線が走る。右奥には「ホテルミラコスタ」がある。高岡にもディズニーホテルってあったんですねえ。

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御旅屋セリオというショッピングセンター。旧大和百貨店。御旅屋は高岡の商業の中心地で、「おたや」と読みます。総曲輪といい、なぜ中心地が読みづらいんだ。

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というか高岡、まじで人がいないが大丈夫か………?

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まあ大仏がいるので大丈夫です。高岡大仏。奈良、鎌倉とともに日本三大大仏に数えられているようです。3月に行った神戸にあった大仏も奈良、鎌倉とともに日本三大大仏に数えられていました。「三」という漢数字の持つポテンシャルがすごい。

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大仏の胎内にも仏頭がありました。高岡大仏は何度か焼失しているそうで、この頭は前代の頭。

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お堀を渡り、高岡古城公園へ。

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射水神社。

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特に何があるというわけではなく、市民の憩いの場となっているタイプの城跡でした。

続いて、山町筋という昔の町並みが残っているエリアに向かいます。これがすごい。

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かなり上質な昔ながらの町並みが残っており、とても楽しい。ただ、まじで一切人がいません。川越よりもしっかりした町並みだと思うのですが、川越の5万分の1くらいしか人がいません。川越は人が多くて嫌いなのですが、高岡は人が少なく大変ラブです。

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脇道に入っても隠れレトロみたいなのがあって良い。

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それでは、通りに出て路面電車、万葉線に乗りましょう。

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乗り場がないタイプの路面電車の駅、初めて使いました。

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ドラえもんトラムもいました。

万葉線は片道40分ほどのわりと長い路線で、終点は射水市という別の街になります。射水市は新湊市と小杉町など射水郡4町村が合併して2005年に出来た市ですが、万葉線の終点はかつて新湊市だった地域。新湊市のように「なくなってしまった市」って絶妙にロマンがあるなと思っています(地理オタク)。

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もともとは万葉線どころか高岡すらあんまり観光する気じゃなかったのですが、上記のバタバタで高岡近辺でむりやり観光欲を満たそうという気持ちになっておりまして、万葉線に乗り込んだわけです。調べるとどうやら終点のほうには橋と船があるらしく(?)それを見に行こうということになりました。で、片道40分ということで暇なのでまた色々と調べていたら、途中の新町口駅の近く、新湊の内川という地区が「日本のベニス」と呼ばれているとの情報が。またまた変な二つ名をつけちゃって、と思いながら、前情報もほとんどなしで日本のベニスに向かい、そこから歩いて橋と船を見に行くことに。揺られること40分弱、新町口駅で下車。

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夕日に照らされた町がとてもレトロで、胸の高鳴りがすごい。高岡の山町筋は江戸や明治の香りがしましたが、ここは完全に昭和。平成も令和も来ていないんじゃないかというレベルで昭和でした。ところでベニスとは、ということで川に向かってみるとなんと…

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まあなんとまさかの夕日がきれいに川の向こうに沈んでいくじゃないですか。最高です。角度もぴったりですね。橋の上にはカメラを構えた人が数人、永遠にシャッターを切っていました。川面に映る夕日と橋、そして船が本当にきれいで、本当に来てよかったし、しかもこれにわりと偶然出会えてしまったということで、思い出に残るものになりました。ベニスかどうかはどうでもいいです。

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ちなみに反対側には夕日に照らされて赤色に輝く立山連峰が見え、こちらも大変美しい。版画のようです。

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ということで新湊の街は徐々に暗くなっていくのですが、街の雰囲気と空の色がぴったりすぎる。昭和にタイムスリップしたな、と本気で思っていました。一部だけを切り取っているのではなくて全体がこんな感じでして、新しい建物が全然ない、これって結構すごい(というか切ない)ことだと思います。なんとか観光資源として生かしていただきたいところ。

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放生津八幡宮。ほうしょうづと読みます。なんとここは創建746年、大伴家持が開いたという由緒を持っています。曳山神事という例大祭の行事が国の重要無形文化財に指定されているとのこと。

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サギが鳳凰のように留まっていました。

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もう空が天才。

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するとまた突然大仏があったので参拝。なんなんだこの偶然旅。楽しすぎる。

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あらゆる地点が美しい、そう思えるような町並みと空でした。新湊、本当に良かった。

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かなり暗くなってきたので心細くなりながらも頑張って歩くこと30分弱。

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ようやく船にやってきました。海王丸という船で、1930年に進水し、現在は当時の姿のまま展示施設として親しまれています。もう19時半なのでもちろん展示は開いていませんが、ライトアップがされていて見に来ている人、というかカップルもちらほら。

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そして橋。新湊大橋。2012年に開通した新しい橋です。

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そして、船と橋。あ〜、来てよかった。とっても美しい。昼間ならここの向こうに立山連峰が見えるのですが、夜の美しさはなににも代えがたいものがあります。

カップルしかいないなか、男一人でしばらく見入っていたのですが、次の電車を逃すとその後が30分後ということが判明。駅まで走ります。徒歩8分、くらい、のところ、久々に、こんなに、走り、ました。無事、間に、合い、ました。

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海王丸駅。寿司屋かなっていう名前と見た目をしています。

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逸る気持ちが抑えきれない万葉線。

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先程乗ったのは新しい車両でしたが、こちらは昔ながらの車両でした。

てなわけで、20時半ごろに高岡駅に戻ってきました。夜ご飯を食べます。そう、ここは東京ではないので、20時を過ぎても全然飲食店が開いているし、なんならお酒も飲めます。私は飲みませんでしたが。20時以降にお酒を注文できるっていうのがもはや異世界な気分。

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富山ブラックラーメンを食べました。コロッケととろろ昆布のおにぎりも高岡の名物らしい。ブラックラーメンはその名の通り色の濃い醤油を使ったラーメンで、味は見た目に反してさっぱり…みたいな口コミも多いのですが、やっぱり濃い。(笑) ただブラックペッパーが効いていてあと引く美味しさであることは確かで、スープもけっこう飲んでしまいました。コロッケも揚げたてで普通に美味しかったのですが、なによりとろろ昆布のおにぎりが異常に美味しくて、米も昆布もふわふわで、富山の米、美味〜となりました。

高岡はこれといった名物料理があんまりないのも知名度の低さというか魅力の低さに影響していると思います。カレーうどんが一応有名らしいのと、あとなぜかカレー屋、それも南インドカレーの名店がたくさんありびっくりしました。食べログで高岡・射水エリアを調べると上位2店舗がカレー屋です。カレーを食べても良かったのですが、駅から遠かったので断念。

高岡と射水、マイナーながらかなりおもしろい土地、観光のポテンシャルがかなりある土地なので、ぜひ皆さんも機会があれば、というか、機会を作って見に来る価値あると思います。金沢旅行を1日伸ばして来るとかね。私も今度はドラえもんを見に来ます。

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やっぱり書くのにめちゃくちゃ時間がかかってしまってつらい。がんばります。明日も楽しみます。それでは。

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