合う他人
こんばんは。
8月も20日を過ぎてもう後半。
それなりに夏を楽しむ事が出来ている。
まだ海には行っていない。
ボクの欲しいものが見つかった。
それを「もの」とは呼ばないのだけれど。
勝手に身体が向いてしまったり
自ずと声が高くなったり、
もうすっかりその人の虜となってしまう。
誰にも合う他人がいて、
価値観とか会話のテンポとか感性だとかが
ちょうどぴったり当てはまる。
そんな2人の関係の名称は
恋人であるかもしれないし
知り合いであるかもしれない。
ただその名称にそこまで意味はなくて
2人でいる時の雰囲気が心地よい。
まあその大抵が恋仲になるのだろうけれども。
多分、今ボクが欲しいのはそれだ。
久しぶりにちゃんと女の人を抱いた。
いやもはや抱かれたと言うほうが
正しいのかもしれない。
ともかくボクの経験人数が1増えた。
ここ最近は年相応に性欲が増していて
スタンディングオベーションするほどの機会だ。
だけれどもすることをして得た感覚は
快感よりも安堵感のほうが強かった。
それはもちろんコンディションの影響もあるが
行為による性的な快感よりも
素肌と素肌が触れ合う心地の方が
ボクにはとても魅力的だった。
そういえばここしばらくは
誰かと素肌を重ねることはなかった。
以前にソープに行った時はしなかったから。
上から覆いかぶさってきた時、
その人の重さを感じて安堵した。
ボクの熱を奪うようにひんやりとした肌を重ねて
「アツいね」なんて言ってくる。
重なった部分はボクの汗で少し水っぽくなった。
動き疲れてただの休憩であったが
行為よりも幸せであって
ずっと触れ合っていたいと思ってしまった。
他人にあんなに強く抱きしめられたのも
久しぶりであったと思う。
触れ合ったところから
温さがじんわりと伝わってきた気がした。
ただその人の瞳にボクは映っていなかった。
これはただの温さの話。
恋人が欲しいとは思う。
けれども猛烈なほどではなくて
いたらいいな程度なのだと思う。
多分、ボクは合う他人をまだ見つけられてない。
理由は分からなくて、でも何か惹かれてしまう。
対になるような他人が必ずいると思っていて
そんな他人がきっとボクにもいて欲しい。
この時期の出来事は
とりあえず夏と言ってしまう。
夏もいい迷惑だ。
今年のボクの夏のテーマは
「これはただの夏」
それでは。
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