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絵空事を描いては消して、そしてまた描く

独白

ありもしない未来を自分勝手に描いては
それが現実ではないと思い知る度に消して、
それをもう何度繰り返しただろうか。

やめとけばいいとは自分でもわかっていて
ただそれでもやめられないとまらない。

きっと寂しさに弱くて
誰かといたくて、
それがなかなかに叶わないから
ひとり寂しさを埋めようとしている。
埋まった試しはないけれど
僅かな間だけどこかにいっているのだと思う。

奥底にある寂しさは
いつどこで得たものかは分からないけれど、
気づいた時にはボクの中にしっかりとあって
それが何かと悪さをしている。

必要以上に求めてしまうから
いつまで経っても満たされなくて
そうしている間にピシピシとひび割れていく。

愛された記憶もあれば
愛されなかった記憶も確かにある。
どちらが多いとかは比べるもんじゃない。
ただ長さでいえば独りの方が長い。

人間には得手不得手があるのだけれど
おそらくボクの不得手はこれで
持ち合わせている寂しさと相まって
それなりに拗らせている。

妄想能力が無駄にあるせいで
結局自分ひとりで解決しようとしてしまって
それも拗らせている要因の1つだと思う。

描いて消して描いて消して。
消して描いて消して描いて。

ボクだったらなんて考えては
あぁボクじゃないと分かる度に
勝手に傷ついてもうやめようと思って、
また独りよがりにボクだったらなんて考える。

ボクには誤魔化すことしかできなくて
この寂しさを埋めて欲しい。

愛とかノンフィクションだ。

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