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2025.1.13 函館 ひとり旅 第一夜



函館1週間滞在の旅

さて、先日アップした初のひとり旅〜沼津・富士死闘編〜ですが、
あれはほんの序の口。実はこの函館1週間ひとり旅の予行演習を兼ねた突発的に旅だった訳です。
前回の記事でも触れていたのですが、次から次へと嫌な事ばかりされていた無限地獄のような職場にやっと見切りをつけて退職願を提出した頃に、あぁ遠くへ行きたいなと泥酔状態でスマホをいじいじしていた時に、勢いで函館行きの航空券が思ったより安く手に入るではないかとポチッとして、その時泥酔の私は1泊2日?ばか言うな、2泊3日?とんでもない!1週間行くぞ!と航空券を買っていたのです。
よく考えたらこれ、退職の時期が伸びてしまったら危なかったよね。
なんせ、退職願を提出しても直属の上司が忙しいって理由でなかなか本部に退職願をあげていなかったみたいで、それも本部との面談時に発覚してたくらいだから、危なかった。まあ嫌な職場だったんですよね。色々と。
で、なんだったかな?
まあ嫌な職場も辞める、色々相手の為に動いてきたつもりだったけど結局ちょっとした事で自分の事を気に入らない一部の人間がネガキャンして、それに応じて周りの人間も陰でヒソヒソしているような友人知人関係も、この際全部掃き捨てて全くひとりになろうと決意してのひとり旅なんです。
実際、春からの半年間のタスクが終了したら一度地元に帰ろうと思っているので、それまでの間はひとり楽しく生きていこうと思います。誰に対しても未練が全く湧いて来ないのが、あぁそんなもんだったかと今になって寂しく思う。
危ない!これは旅の記事だ!立て直す!

ほらほら飛行機ですよ、これでなんとかお許しください。

数年ぶりの空港にパニック

という訳で気を取り直して、実際には7泊8日函館だけの旅。
本日より8日間連続で投稿していくつもりなので、ご覚悟ください。
多分連続は無理だと思うけどね。

さて、まずは初日京都駅からリムジンバスで伊丹空港へ向かいます。
このリムジンバス、予約制度がないとのことで、けれど平日の午前中ですよ、大丈夫でしょうとタカを括っておりましたが、まぁもしもの事もありますからねと、多少余裕を持ってバス乗り場へ向かいました。ちょうどバスの来る時間くらいに到着できるかな〜とテクテク歩いておりましたら、遠くに人だかりが見えます。
嫌な予感です。バス乗り場にすごい行列。急いで小走りで行列の最後尾に並びます。
これ本当に乗れるのかな?と待っていますが、バス乗り場のスタッフさんからはなんの説明もない。するとバスがスーッと出発してしまったのです。
なんだなんだ?と思いますが、コミュ障で引っ込み思案な自分ですからなかなか聞けない。周りは外国人だらけだから誰も聞かない。
周囲の状況から、もうあのバスには既に乗客が乗っていて、この列は次のバスの行列なんだなと推察する。けれど若干余裕を持って出発していた事が功を奏して、まだ全然余裕があるので大丈夫だと、30分後のバスを待ちましょうと思ったところ、数人のビジネスマン風の男性が「それならもっと早く言えや!」と怒号を残して走り去って行きました。
ああ、あのバスに乗らないと飛行機に間に合わないんですね。
可哀想ですけど仕方ないですよね。乗り慣れていないと予想できませんよね。平日の昼間ですもの。すごいですね外国人旅行者の波は。
(実際この1週間の旅でこの感覚には幾度となく襲われる)
しっかりと次のバスには乗れて、お隣のどこかの若社長の愛人風のお姉ちゃんが、私の大柄な身体に迷惑そうな顔をしていましたが、AirPodsで完全に気づいていないフリを決め込みます。すいませんねデブでパーカーでおじさんですいませんね。因みにジムにも通っていてすいませんねと脳内でそっと呟く。


久しぶりの空港に浮かれて食べたくもない蕎麦を食べる。ビールも呑む。

数年ぶりの空港に大はしゃぎ

思った以上に余裕を持って空港に到着してしまった為に、
搭乗手続き等も予想していたよりスムーズに済み、さてどうしましょうかと。
とりあえず朝食を空港で食べるつもりではいたのですが、旅の浮かれでしょうか?なんだか朝からお酒呑まないと勿体無い気がしてきて、あまり重たいものは食べたくないの条件に合うのが、おそばとビールだった訳です。
今考えるともっとあっただろうと思うのですが、この時はこれが最適解だったんでしょうね。いやぁ、旅は人を変えますね。
少しアルコールの入った私はその後、搭乗の時間まで飛行機の写真を撮ったりとはしゃいでいた訳です。


こんな写真をパシャパシャと何枚も

さていよいよ搭乗です。飛行機慣れしていない私は飛行機へ続くあのウニョウニョの中を歩く時には脳内でアルマゲドンの曲が流れておりました。
階段下りる時にミュージックステーションの曲が流れるのと同じ原理です。
わたくし極度の高所恐怖症なので飛行機久しぶりだけど大丈夫かなと思ったのですが、意外と大丈夫で大はしゃぎで写真やムービー撮りまくります。
隣の中国人多分引いてたよね。いいのよ旅の恥はかき捨てますよ。かなぐり捨てますよ。
そんな事していたら、あっという間に到着です。
着陸時のあの衝撃だけはいまだに怖いですけどね。


はしゃいで機内でパシャパシャしたうちの1枚。

函館空港に到着。預けていた荷物が出てくるのにかなり時間がかかっていたが、それも無事に回収して函館の地に降り立つ。
自分の脳内では空港からすぐに電車の駅に行けるかなって思っていたけど、荷物が出てくるまでに調べていたら駅は無さそうだった。
バスの時刻表とか路線図とかも、調べても分かりづらかったのでもう外に出て直感で動こうと思う。
そう、京都駅のバス乗り場でまごまごしていた男はこの時にはもういなくなっていた。あとから思うと旅先でだけ出るテンションってまさにあれだなと。
空港から外に出るとバスが一台停まっていた。
「このバス函館駅まで行きますか!?」
今思ってもかなりの大声だったと思う。すると行きますよと優しそうなおじさまが応えてくれる。好き、抱いてと思う。
おじさまには抱かれず、バスの座席に抱かれながら函館駅へ向かう。


バスの車内から。すぐに海が見えたことにテンション爆上がりでシャッターをきる。

ひとり旅初心者は何をして良いのかわからない

ひとまず函館駅に到着するも、ホテルのチェックインまでにはまだ時間がある。
さて、どうしましょうかと悩む訳ですが時間帯はお昼時。
普通に考えたら昼食を食べるのですが、ウキウキしすぎてこの時は本当に何をしたら良いのか分からなくなっていた。


何して良いのか分からず、とりあえず屋根の上にいた猫を撮影。だって可愛いんだもん

やっと脳内も落ち着き、よし昼食を食べられるお店を探そうと歩き始める。
この日の函館は路面は真っ白。念のために滑り止め付きの靴を買って履いてきたが、やはり滑らないように歩くと腓腹筋が緊張してくる。
気をつけて歩きながら、とりあえず函館といえばラッキーピエロでしょうと向かってみる。


函館駅前のラッキーピエロ。POPの量がすごい。

ラッキーピエロ発見するも、外国人さんたちが長蛇の列を作っていたので断念。
もうちょっと遠目から見てもやめとこと思える行列。
気を取り直して、道を挟んで向かい側にある朝市を覗いてみる。
この後もこれに苦しめられる訳ですけど、あの観光地のお土産屋さんとか市場とかのあのガンガン声かけてくるのが本当に苦手なんですよね。なんなんだろう、多分過去に明石の魚の棚市場で、すごいしつこく試食してくれって言ってくるから仕方なく試食して、けど興味のないものだったからそのまま立ち去ると背中で「なんやねん!食うだけ食うて買わへんのかいな!」と罵声を浴びせられて以来苦手になった。そもそもがあまり他人に話しかけられるのが苦手な人種なので。
さて、長くなりましたがそんな訳で市場を立ち去ろうとしたけれど、いやいや何か食べたいぞと、市場の外れまで歩くとどんぶり横丁なるものがありました。
これですよと思い、飲食店の並ぶ建物に入っていく。
しかしここまでウロウロしたツケが回ってきたようです。
どこも閉店時間になっている。基本的に14時閉店が多いようで。
その中で唯一開いていたお店に入店。こういう空気読まないお店ってうまくいくんですよねと思いながら、テンションがバカになっているのでここでもビールを注文。北海道といえばサッポロクラシックですよとテンションあがる。

彷徨った先でビールに出会う感動
海鮮に浮かれる。この後1週間海鮮漬けの毎日になると、この時はまだ知らない

美味しい海鮮丼をペロリと平らげ、さあまだチェックインまで少し時間があるなと、うろうろします。駅前にある施設の中に入ってみる。
入ってすぐの場所に占い師さんがいらっしゃるのですが、その占い師さんが妙に色っぽく見えて何度か占ってもらいそうになるが、多分今の私の人生の流れでは良い事言われる訳なくて落ち込むだろうなと思いやめておく。
けれど占ってもらえばよかったなと思う。函館にやり残してきた事の一つである。
施設内の居酒屋さんでちょっとビールを飲みながら時間を潰す。

ツルツル滑りながらチェックイン

まだ雪の道に慣れず、所々でツルツルと滑りながらなんとかホテルに到着。
数ヶ月前に航空券と共に予約したホテルで、6泊で予約したら結構お得なお値段だったので、ただのビジホだろうなとあまり期待しないで部屋に入りました。


チェックアウト時に撮影した部屋の様子なので汚くてすいません。完全に事後です。

OMO5函館さんに6連泊だった訳ですけど、結論だけ言うとお値段との兼ね合いもありますが、すごい良いホテルでした。
部屋も大浴場も綺麗だし、ただ朝食は3000円くらいだったかな?ちょっと貧乏ひとり旅では手が出ませんでした。高杉さんです。すいません。
一人でもグループでもこのホテルは楽しめると思う。
自分は利用しませんでしたけど、函館の周辺の観光地に無料バスを出してくれていたり、近所の飲食店を紹介してくれたりと手厚いサービスがありました。
もちろんコミュ障の私はなんのサービスを利用しませんでしたけどね。

お風呂上がりのとうきび茶が一番テンション上がりました。

コミュ障ひとりで居酒屋に入ってみる

さて、基本的にひとりでお店に入店するのが苦手なんです。
なんだろ、多分自意識が過剰なんだと思う。一回入っちゃえば平気なんだけどね。他者から自分はどうせ悪く思われる。自分を見てみんなどうせ笑ってる。多分子供の頃から気持ちの中にあるこの感情がずっと自分の中にいるおかげだと思う。
自分は変えられないけど、どこかでお酒は飲みたいし美味しいご飯食べたいぞと夜の函館の街を歩き始める。ズンズン気合いを入れて歩いて少し滑る。
行きのバスの中だったかな?ビジネスマン風のおじさま達の会話が耳に残っていた。
「今日は朝市ですか?大門横丁ですか?」
朝市はさっき行ったし夜はやってないよな、よし大門横丁という所を目指してみようとズンズン歩く。
途中にあるお店はやはりグループの方が入りやすそうなお店が多い。
入ってみたら違うのかもしれないけどね。
で、何回もツルツル滑りながら大門横丁が見えてきた。

なるほど、色々な小さめの飲食店がひしめき合っている訳ですね。
良いじゃないですかとウロウロ歩く。
ここでもやはり過剰な声かけをしてくるお店がある。
そういうお店は怖くなって目を背けてしまう。京都でも夜のお店の客引きとかが嫌すぎて街中で飲みに行く時は女友達がいる時じゃないと歩きたくなかったもの。
まあもう友達と呼べる人は誰もいなくなったけどね。
んで、過剰な客引きから目を背け歩いていると、すごいふわっと嫌な感じもなく、
ほらっ入りなって感じで気付いたら店内に入っていた。そんなお店に出会った訳です。タイミングもあると思うんですよね。ただその時声かけてくれた方の感じがとても波長が合ったから良かった。
で、とあるお店に入店。このお店は名前出さないの。
だってまた行きたいもん。大切にしたいお店は名前出しませんよ。
このお店にはこの後7日間のうち6日通うこととなる。
だって新しいお店開拓する気力なんてないもの。コミュ障だもの。


ニシンのお造り美味しかったです。

そんなこんなで端っこのカウンター席で落ち着きながら、他のお客様やお店の方の会話を聞きながら、ニヤニヤ呑んでいました。気味悪くてすいません。
気を遣って頂いて、適度にお店の方もお話を振ってくださる。
とても心地良い時間を過ごしました。
この時に話振ってくれた方が、あの方じゃなかったら多分翌日は行ってなかったかもしれないなぁ。なんだかんだ6日間お付き合い頂いてありがとうございました。
早くまた行きたいお店です。
そして、飛行機等の疲れもあってある程度飲んだら眠たくなってきたので退店。


すごく派手な函館の夜

宿に戻る前にこれも行ってみたかったセイコーマートに立ち寄る為に夜さんぽ。
セイコーマート、いやもうセコマと呼ばせていただく。
こちらも結論だけ言うと最高です。
なんならセコマは京都に欲しい。家の近くにセコマとハセストは欲しい。
本当に欲しい。テンション上がって翌日の朝食におにぎりを買いました。
筋子のおにぎりが最高でした。
そして、この日は転ぶ事なく宿に戻りました。


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たかさん
もう一度よく考え直してください。あなた様の大切な時間やスキルを用いて手に入れた大切な資産をこのような所に果たして良いものなのかどうなのか。 それでも!と仰っていただけるのであれば、ありがとうございます! 大切な活動費として使わさせていただきます!