映画:グッド・ウィル・ハンティングを観て気づいた!国際結婚&義家族がモヤる理由
こんにちは!
フランス人との国際結婚によって、現在はフランス在住のiamshishoeです。
フランスに引っ越してから1年が経ちました!
一見、刺激的で楽しそうな国際結婚&フランス生活。
でも、私の場合、「幸せではない」と思う日の方が多くて悩んでいます。
色んなことが、「なんか嫌」なんです。
少し前に私の近況を話した知人からは、
「結婚した時点でチームになったはずなのに、どうして1人で全部抱え込んじゃうの?なんか、1人で切羽詰まってる感じがするよ」
と、言われましたが、自分でもイマイチ原因が分からず…。
そんな日々を過ごす中で、
「私って、こんなことを考えたり怖がったりしているのかな…?」
と、ハッとするきっかけになったのは、
マットデイモン主演の映画:グッド・ウィル・ハンティングを観たとき。
実は、観るのは今回が初めてだったこの映画。
幸運にも、この映画をきっかけに自分自身を俯瞰して観察できたことで、
特に義家族との関係でモヤモヤしていた部分が少しスッキリしました。
《参考》グッド・ウィル・ハンティングってこんな映画
まず初めに、
グッド・ウィル・ハンティングがどんな映画かを簡単にお話します。
1997年公開のヒューマンドラマ
マット・デイモンとベン・アフレックが脚本
アカデミー賞やゴールデングローブ賞で脚本賞を受賞
ロビン・ウィリアムズがアカデミー賞助演男優賞を受賞
映画の内容は、
「天才的な頭脳を持ちながらも、幼少期のトラウマによって問題行動を繰り返すウィル(マット・デイモン)と、精神科医であるショーン(ロビン・ウィリアムズ)の出会い・交流を描いた物語。」
ウィルが成長していく姿や徐々に心を開く姿、
ショーンが優しくウィルに寄り添う姿はとても感動的でした。
🤯ちなみに、あのタイタニックと同年に公開!それでもここまでの存在感を発揮しているので、かなり高評価な映画だと分かりますよね。
主人公ウィルを見ていて気付いた、国際結婚&フランス生活を送る自分の傾向
※ここから先は、ネタバレを含む可能性があります。
今の自分は、防衛反応を示しているのかもしれない
私が映画を見ていて思ったのは、主人公のウィルには、
新しい関係性・環境に飛び込むのを恐れるあまり、行動に移せない
本当は助けて欲しいのに、素直に誰かを頼れない
人を好きになるほどに、その後の関係が怖くなって相手を突き放してしまう
こんな特徴があるということ。
ショーンが言っていたように、これら全て、まさに防衛反応。
頭では分かっていても、心の深い傷が影響して、
「見捨てられたくない」「傷つきたくない」
という気持ちが前面に出てしまうのかもしれません。
そこで、ふと思ったのは、
「私も、今のフランス生活で、同じようなことが起こっているのかもしれない」
ということ。
特に、夫や義家族との関係において。
例えば、私の場合、
基本的には1人で過すほうが好きなタイプですが、
新しく知り合った人とは、フレンドリーに関われます。
相手のことを知ろうとしたり、自分を知ってもらえるように工夫したり。
その結果、打ち解けられたり関係性が深まった時には喜びも!
「もっと色々共有したい!」とワクワクが止まらなかったりします。
その一方で、義家族となると、どうも距離をとりたくなってしまう。
それは、おそらく、
関係性が深くなることで、煩わしいことに巻き込まれたくない
下手に助けてもらうことで、負い目を感じたくない
失敗する→関係性にヒビ→その後、ぎくしゃくする
こんなことには絶対なりたくないと思うから。
と言うのも、
義家族は「結婚」している以上、ずっと関わらなきゃいけない人達。
「疎遠になったらなったで、仕方ないよね」
と、割り切りがつく友人関係とはワケが違います。
だからこそ、「なんか嫌」だし、勝手に負担を感じてしまう。
その結果として、「防衛的な思考」が働いてしまうのかもしれません。
そのため、
義家族と親しい関係を目指す
困ったら義家族にスグに頼る
義家族に対して積極的に自己開示をする
こんなことに踏み切れるわけがないし、
むしろ拒絶ぎみになってしまっているのかも…と気が付きました。
しかしながら、こんなことを夫に言う勇気はありません。
どちらかと言えば、繊細で優しく、家族との距離感が近い彼なので、
こんな私の本音を知ったら、ショックで傷つくと思うからです。
私が防衛反応を示す理由
前述したように、
義家族との関係において防衛反応が作動していると考えた私。
「でも、どうしてそんな反応が出ちゃっているんだろう?」
と、ふと疑問に思いました。
なぜならば、映画の中のウィルのように、
壮絶な幼少期のトラウマがあるわけでもないからです。
考えるうちに浮かんできたのは、
「全てが新しく、初めての経験ばかりだからじゃない?だから、本能的にも防衛反応が働いているのでは?」
ということ。
よくよく考えてみれば、
「結婚」という、夫との新しい関係性
全然知らない国での生活
全く異なる言語を話す義家族との新しい人間関係
友達や知り合いはゼロの暮らし
こんな状況下で、
「自分を守る行動」をとらないわけがないと思ったんです。
極端な話、「全然知らないフランス人」と突然家族になったけれども、
私からすると「誰ですか?」って話なんですよね。
それ故に、
「なんか、勝手な事されたくない」って思ったり、
「なんか、ズカズカ近づかれるのも嫌」と思ったり…
自分が意識していなくても、警戒心メラメラな状態なんだと思います。
だからこそ、やっぱり毎日が心地よいものではなくて苦しい。
国際結婚&フランス生活が「幸せではない」「なんか嫌」と思うのは、
こうゆう居心地の悪さに由来しているのかもしれません。
いつになれば「幸せではない」「なんか嫌」な感情から解放されるだろう?
グッド・ウィル・ハンティングを観たことをきっかけに、
国際結婚&フランス生活での自分の傾向に気付けたわけですが、
「この居心地の悪さ、いつになれば気にならなくなるんだろう?」
と、疑問に思いました。
そこで思ったのは、
「ショーンのような人がいたら、大丈夫だろうなぁ…」
ということ。
ショーンのような人とは、
ゆっくりとしか進歩できない自分に寄り添ってくれる
1歩離れたところから見守ってくれる
こんな人。
詰まるところ、
夫にせよ義家族にせよ、私が求めていることは、
「私の日常生活に入ってこないで、そっとしておいて下さい」
これだけなのかもしれません。
別に、別れを切り出したいわけではありません。
話したいことがあれば話しかけるだろうし、
一緒に外出することだってあると思います。
でも、
「家族になったんだから」
という姿勢で何かを求められることは、今は本当にムリ。
それに、
「フランスでの生活は大変よね」
って、分かったような口をきかれるのも嫌。
だって、当の本人しかこの辛さは分からないんだから。
それ故に、私にとっては表面的な言葉にしか聞こえないのです。
だから、やっぱり、
「私の日常生活に入ってこないで、そっとしておいて下さい」
今はこれに尽きると思います。
そうすれば、そのうち、自然と心を開ける日が来ると思えるのです。
さいごに:落ち着くにはやっぱりまだまだ時間がかかる…国際結婚&フランス生活
今回、グッド・ウィル・ハンティングを観たおかげで、
たまたまできた自分を客観視すること。
主人公ウィルの境遇や成育歴はもちろん特殊ですが、
「全く新しい生活環境・人間関係で、自分を守る行動をとってしまうのは、誰にでもあることなんじゃない?」
と思えました。
そのような反応を示す自分を責める必要はないし、
時間をかける(そっとしておいてもらう)ことで、
自然と心が開くのを待っていても良いと思うように。
結論、国際結婚&フランス生活において、
「幸せではない」「なんか嫌」
という感情を脱するには、まだまだ時間がかかりそう。
「焦らず、自分のケアを優先しながら過ごしていくしかないのかな…」
と思っています。
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