文句ばっか言ってない?苦手なフランス文化
皆さん、こんにちは!
フランス人との国際結婚によって、現在はフランス在住のiamshishoeです。
フランスに来てから、1年が経過しました!
先日、日本人の知人と話す中で、その内容にハッとしました。
その内容とは、
「言霊じゃないけど、自分が発する言葉には細心の注意を払いたいよね!ネガティブになったり、文句ばっかり言ってても良いことないし」
こんな話で、「いやぁ~本当それ!超大事!」と返答しつつも、
「私の周り、その考えの真逆な人ばっかじゃ…?」と気づいたんですよね。
というのも、夫・夫の友人・私の知り合い…など、大体の人は、
常に不平不満を言って文句タラタラな上、放送禁止用語も連発で、
私には不快に思えて仕方がないから!
「黙って静かにやれぇぇ!!!」
と、本気でキレそうになることも割とあるくらい。
そこで思ったのは、
言霊って日本独特の文化?
不平不満を言うって、フランスではもしかして重要?
こんなこと。
以前、夫から聞いたフランス人の価値観を思い出しながら、
少し掘り下げてみることにしました。
私が「自分が発する言葉は大事」と思う理由
まず初めに、「自分が発する言葉は大事」と私が思う理由は、
「言葉次第で、その後の自分の行動や物事の結果が変わってくる」から。
例えば、
「今の仕事、全然楽しくないし、どうでも良い人達と関わらなきゃいけないし、毎日行くの本当にダルいんだよねぇ~」
と、しょっちゅう言っている新入社員と、
「今の仕事、まだ楽しさは感じられないけど、せっかく出会って一緒に仕事をしているわけだし、充実した時間が過ごせるように努力したいんだよね」
と、話す新入社員。
この2人のうち、
生産的な日々を過ごす
「自分のやりたいこと」「自分が好きなこと」を見つける
自分自身が成長するチャンスを掴む
交友関係を広げて、友達やビジネスパートナーを増やす
どっちにこの⇑可能性が高いかと言ったら一目瞭然。
後者に決まってますよね。
だって、
何か良い方法を探して試そうとしている
最初から物事を決めつけて、否定していない
こんな姿勢からも、今後、きっとうまくいきそうな感じがバンバンします。
そして、実際にうまくいった時には、
「ほらねっ!」
と、苦労した時間も成長過程になって、自分に自信がつくのも明らかです。
仮にうまくいかなかったとしても、トライ&エラーを繰り返して、
自分が納得できる結果に辿り着けるでしょう。
その一方で、前者。
「どうせ、ダメ」「どうせ、意味ない」
こんな思考も見え隠れして、今後もうまくいきそうにありません。
でも、こうゆう人が実際にうまくいかなかった場合、
「ほら~…やっぱりね」で多分終わり。
きっとそこから文句を言い始めて、自己成長もストップ。
幼稚に映るし、何一つ良くない状態…。
だからこそ、私にとって自分が発する言葉は凄く大事だし、
不平不満・文句を言うのは極力避けたいと思うんです。
それに、もっと言うと、
不平不満・文句を浴びさせてしまう相手にも申し訳ない。
少なからず、その人の精神状態にも影響を与えるだろうし、
「迷惑をかけている」「邪魔している」感じも否めません。
そうゆう理由からも、
不平不満・文句を言うのはマイナス要素しかないと私は思うんです。
自分で自分の可能性を潰していく感じがして、
自分自身に対しても悪いことをしている気になるのです。
臨床心理士さんから聞いた話
以前、臨床心理士さんと話しをした時にこんなことを聞きました。
「人間の脳と言うのは、感情を理解しようとする性質がある。もっと言うと、その感情を納得させるための情報を探そうとする。
例えば、人が『最悪』『もう終わり』など、悲観的なことを考えたり口に出したりすると、その感情に一致しそうな情景・状況などを探し始めるし、
反対に、『最高』『自分なら大丈夫』『なんとかなる』など、前向きで生産的なことを考えたり口に出したりすると、その感情に一致しそうな場所・状況・食べ物・洋服…などを探し始める。」
こんな内容でした。
その時に私が思ったのは、
「あぁ…だからネガティブ思考とか愚痴っぽい性格って損なんだなぁ」
ということ。
それに、
「自分が感じることや思うことならまだしも、発する言葉ならコントロールができるし、今日から気を付けてみよう」
と、良い話が聞けてラッキーと思いました。
フランスでは、「不平不満を言うのは大事なこと」らしい
前述したように、
「不平不満や文句、愚痴を言うこと=意識的に避けるべきこと」
こんな考えを持つ私からすると、
フランス人(私の周り)の不満タレタレ具合にはうんざり。
正直、「何様なの?この人達」と思う場面もしばしば。
むしろ、「そんな考え方しかできなくて気の毒」とも。
ある日、ふとした会話の中で、
「日本だと、思っていることは口に出さずに我慢しないといけないけど、フランスでは不満を述べることこそが大事だよ」
と夫が言いました。
「でも、何で?」
と私が聞いたら、
「だって、不満にはその人の性格・価値観・物事の考え方が反映されるわけだし、大事じゃん!それを言わなきゃ、自分のことを相手に分かってもらえないし、何も始まらないよ」
「仮に不平不満ゼロな人がいたら、その人が何を考えているのかが分からずに不気味に思えるし、文句を言うことは大事なんだよ」
と答えが。
まぁ、言わんとすることは分かります。
それに、お互いがそうゆう考え方の元で過しているのなら、
「不平不満を聞かされるこっちの身にもなってみろ」
みたいな問題も発生しないでしょう。
でも、フランス在住歴1年の日本人の私からすると、
「自分考えている事、普通に言えないの?」
って思っちゃうんですよね。
「最初から、建設的な会話をすれば良い話だろ💢」
とも。
さいごに:それでもやっぱり不平不満を聞くのは嫌だし言いたくもない
結局、私が思うのは、
「今はまだ、フランス独特の文化(夫曰く)が苦手に思える」
ということ。
私からすると、不平不満・文句を言うのは、
「非生産的で行動変容に繋がらない」
としか思えないんですよね。
それ故に、自分で自分の可能性を潰している気も…。
その一方で、夫が話すように、
「自分がどんなことを考える人間なのか」
「どんなことが嫌いで、どんなことに納得していないのか」
を相手に知ってもらうのはとても重要なこと。
文化と言うか、コミュニケーションの方法の1つと言うか…
フランスにおいて、
不平不満・文句を言うことが生きていく上で大事な手段なのは分かりました。
とはいえ、それでもやっぱり、
今の私は、不平不満・文句を聞きたくないし言いたくもない!
でもまぁ、こうゆう気持ちも、日本人の私独特なモノなのかもしれません…。