Underwater, or Water surface? 1/3~
これは、なんの変哲もない日常の記録。
↓先週↓
1/3 (Mon) 御用始め
仕事は一応今日からで、これまでと同様に出社する。日本人の上司は会社規定で年末年始休暇を取らねばならず、自宅にいると思われる。
ちなみに、ここ一週間の間1800人前後を維持していた(?)ハノイの数値も昨日でとうとう2045人。もしここがピークならこのまま下がるはずだが、そうでないならまだまだ増えるだろう。そうした場合は再び厳しい措置が下されるのか、あるいは、どうなんだ?
客先への提出書類がまとまったところで訪問の機会を探るも先方の別拠点でF0が出た関係で陰性証明が必要らしい。先週の別案件もそうだが、こういうケース増えてきたな……。今後しばらくは通常の訪問が難しそうだ。
帰宅後はまっすぐ近所のスーパーに買い出し。去年一番に体調に貢献した、キャベツ一玉ぶちこむ系ポトフを再び作る。鍋も今住んでいる部屋に備え付けであったやつじゃなく、先日新たに買ったばかりの鍋を。
ついでに他にも作りたいものがあったが、帰宅後に買い忘れに気付いたので今回はなし。近日中に改めて挑戦だ。それまでに、まずはこの中身を空にしないとだな……。
1/4 (Tue) 仕事始め
職場的には昨日からだが、外出の上客先へ直接訪問する方がより「あぁ、今年も仕事始まったな」と感じてしまう。根がアナログなのかな。
前回からいくつかの項目を見直して金額を調整、先方が想定している価格帯に乗っかったであろう上で指値*1を尋ねると、計画の本社承認には時間がかかるのでしばらく待って欲しいとのことだった。いずれにせよ予算取りは昨年の時点で済んでおり、かつ投資の必要性は本社側に納得してもらったことから空中分解する心配はないとも説明された。
……いや、その辺りの心配は特にしていないのですが、私は別の心配をしてしまいます。僭越ながら、工場長殿。その雰囲気もさることながら、経歴も含めて百戦錬磨の御仁であるということは重々承知しているつもりでございます。ただ、ただそれゆえに、本来であればプロパー出身の現法社長が率先して対応すべき(設備投資も含めた)事業計画の策定と説明を全て引き受け、挙げ句の果てにクッションには心許ない現法社長をクッション位置に置き去りにして本社役員との論戦に臨むというのは、何と申しますか、非常に勇ましい反面その(以下略)
定時より少し前に退社して歯医者へ。年末ふいに(なぜか)取れてしまった銀歯を再び付けてもらう。わずか数日そこになかっただけでも付け直した銀歯の噛み合わせに違和感が生じるが、まぁそのうち馴染むでしょう。知らんけど。
1/5 (Wed) 5周年と6年目
今日この日をもって私のハノイ在住歴は6年目に突入する。キャリーバック2つを引っ張りバックパックまで背負った私が商用ビザをパスポートに貼り付けてこのハノイに降り立ったのが2017年1月5日。あれからちょうど5年が経過したが、正直そんな実感はない。
日本へ一時帰国中の友人からあけおめ的なメッセージと共に一枚の写真が送られてくる。よく見るとそれは500円硬貨で、11月から新しくなったばかりらしい新硬貨が従来のものと一緒に並んでいた。
考えてみれば、最後に日本へと帰ったのは一昨年のテト(2020年2月)なのでもう2年弱になる。きっかけこそ500円硬貨だったが、それに限らず色々な物事が変わっているはずだ。きっと事ある毎にUP(ウラシマ・ポイント)が加算されていって、見事100UPに到達すると立派な太郎になる……って、これ何の話だかさっぱり分からねぇな。
1/6 (Thu) 建前と実情の狭間
兄貴分のような存在からメッセージが来て、突発的に自分の誕生日会をやることが決まったというので参加。私よりも遥かに人脈も広く何かと頼りになる兄貴、そりゃ行くに決まっている。
昨年も参加したことがあるが、時勢に配慮して人数と範囲は大幅に狭めていた。というか集合場所が普通に夜の飲食店で、本来デリバリーしかやっていないはずだと思いながら恐る恐る中へ入ると、普通に奥へと通された。なんだなんだ、立派に闇営業中か……っていうかカウンター席で普通に定食メニュー食べてる人もいるし、そうか、いくら市内の状況がどうでこうでと御託を並べた所で結局はこういう風になるのかぁ。建前と実情の狭間を垣間見た気がするぞ。
ごく一部を除いて"時々どこかしらで会うけどちゃんと話したことはなかった"人が多かったので、参加して正解だった。今日もいい日か。
1/7 (Fri) 花金感が満たない
年末急に舞い込んできた会社宛ての書類一式が整った。見積金額だけは速報値として伝えてあって、後は図面やマスタースケジュールなど各種資料をファイリングしたものをお届けに。
先方の感触は上々、特にスケジュールは見やすく分かりやすいとのことで好評だった。割と急ぎで進めたい様な印象を受けたので、もしかしたら決着まで早いかもしれない。
新年早々に週末、というか花金がやってきた。一節によれば一部地域の飲食店が再開するみたいな話があるが、実際どうなのかはよく分からず、それ以上に逐次調べるつもりがあまり無いことに気がついた。昔は外食ばかりだったというのにと驚きを隠せない。
1/8 (Sat) 今年初の送別会
起床と共に身支度を整えて出発。店によって微妙に品揃えや価格帯が異なるので、買い物を何軒かはしごする。今宵は別件があるので買い出しと仕込みくらいにしておいて、本番は明日。じっくりと取りかかることにする。
夜は友人の送別会で、料理は人数分まとめてデリバリーで用意してからのなんちゃってビュッフェ形式。同年代では貴重な既婚の異性だったこともあり、人生相談に乗ってもらったこともあったか。
夜の6時過ぎくらいにスタートして最終的に解散したのは朝方の4時半、今日もいい日か。そして長い一日だった。本当はもっと他に色々書きたい気がするけれど、ここでは遠慮しておこう……。
1/9 (Sun) 台所の錬金術師
細々と自炊を始めて早幾月。実は予てから作りたいものがあった。どうしても自分の手で作りたかったそれに向けて、まずは仕込みから入りたい。
もう10年以上前の話になるのだけれど、かつて『流星の絆』*2というドラマがあって、作中の重要な鍵になるのがハヤシライスだった。確か放送当時、母親と一緒に主人公の真似をして玉ねぎを飴色になるまでバターで炒めたり、隠し味に醤油を入れたりしていた。
さすがに一人でそこまで手の混んだ(難易度も高い)ものを作るつもりはないが、それでも最低限のものは揃えて形にしたい。一番手っ取り早いのはハヤシライスソースを買うことだが、普段から行く日系のスーパーには置いていなかった。そうなるとトマトソースとウスターソース*3をブレンドして作る必要があるが、輸入品ゆえに総じて高い。導き出された結論は、ソースの自作だった。
まずは玉ねぎ・トマト・にんじん・りんごをみじん切りにして鍋に投入。浸る程度の水を入れてからとろとろになるまでひたすらに煮込む。実はここまでの工程は前日のうちに済ませていた。
翌日(つまり今日)、いくつか買い揃えた香辛料を入れてかき混ぜる。一応この時点で匂いだけはもうソースである。
その後はスプーンで具材をある程度押しつぶしながら適当な容器へと移していく。これはこれで使い道があるらしいが、果たしてどうしようか?正直このままミネストローネにしてやろうかとも思ったが、今回は諦めずにそのまま進んだ。
さて、残った汁に醤油・りんご酢を足し再度かき混ぜてから味見……おっ、これソースだな?と思いフタ付きのボトルに流して冷蔵庫へ。ひとまず2週間程保管しておけば熟成されるだろうから、完成見込は再来週の23日だ。今から楽しみにしていよう。
*1 「この金額でなら発注するよ」という当人の懐事情に直結した本音。
*2 二宮和也・錦戸亮・戸田恵梨香の3兄妹が時効間際の未解決事件を追う傑作ドラマ。シリアスとコメディのバランスが絶妙なのは原作の東野圭吾と宮藤官九郎監督のタッグによるものか。
*3 実はイギリス・ウスターシャー地方発祥の調味料で、とある主婦が余った食材と調味料を放置していたらいつの間にかできていたとか。よくそんなもの味見したな。