The End of Tedium 2/7~
これは、なんの変哲もない日常の記録。
↓先週↓
2/7 (Mon) とうの昔に忘れていた
普段仕事で使っているメモ帳では少し小さいと思って、適当なノートを一冊引っ張り出した。片側を開いてみると、以前勤めていた会社のスタッフにベトナム語を教わっていた際の板書が発掘された。私がまだベトナムに来たばかりの頃なので、ちょうど5年前くらいになるだろうか。とうの昔に捨てたか放置したとばかり思っていたが、どうやらそうではなかったらしい。そんなこと、すっかり忘れてしまっていた。
ホームシックとは大分違うのだけれど、ふいに実家の方が気になって叔父に電話してみた。お互いに近況とか今後の計画みたいなものを話しては、「おぉ、そうなのかぁ」なんて相槌を打った。現時点ではまだ具体性の欠片もない、それでも期限だけは決めている密かな目標を、私は私の将来のために果たさなければならない。
明日からの仕事に備えて、止まっていたタスクが何だったかをメールの履歴から思い出す。今期の事業はどんな展開になるか、期待と不安が果てしない。明日はどっちだ。
2/8 (Tue) いつもとは違う展開
今日から(一応)御用始めで、普段の仕事のテンションがどんな感じだったかと戸惑ったりしながら一日が始まった。
テト直前にやった客先との定例会議の議事録を、メモ帳片手に記憶を振り返りながら書き起こす。うち片方に関しては前回の会議のあと誰も予想もしてなかった様な事実が浮き彫りになったので、次週の会議までに対応策を練らなくては……といっても、方法は限られているだろうが。
仕事帰りに行きつけの店に入ると、程なくして見知ったお友達が来店。足早にカウンターへと入った。今日は店主(通称:寮のお姉さん)は席に座って、代わりに店主の友人がカウンターに立つ日らしい。見慣れたいつもの店内とは明らかに、圧倒的に違うのがとても新鮮に感じられるし、そんな光景をひと目見ようと常連客をはじめ多くの人で賑わった。それにしても、加湿機みたいな霧雨が夕方からずっと続く中でよく皆さま市内各地からやって来るなぁ。え、私?私は仕事帰りだよ(2回目)
2/9 (Wed) ひとり謝肉祭を催す
今週はテト明け直後なので定例会議はなし、前回(テト前)の議事録のみ客先へ送るだけだ。その他、テト前に行けなかった、会えなかった方々への予定を練ったり、テト期間中怠っていた色々な情報収集など、あっという間に昼になり、そして夕方になる。
退社後の帰り道、自炊と外食どちらにしようかと迷いながら帰宅。
鶏挽き肉を解凍して粉状のオートミール・刻みねぎを混ぜた肉団子をこねては鍋に投入していく。他にも豆腐としめじと、余ったねぎもそのまま入れて……。
醤油ベースのつゆと一緒に頂いて、暖を取った。2月9日だけに肉の日、決して豪華ではないけれど、まぁこんなものでいいでしょう。
2/10 (Thu) 求めたのはキーマカレー
とあるツテから、ある工場に拡張の計画があると情報が舞い込んでくる。そこは予てから営業先で同好の士だった方が現法社長だったが転職に伴って別の方に社長が変わり、以降、掴みどころのなさから敬遠していた。最新の情報によればいつの間にか再度現法社長が変わっており、というか昔から在籍していた方が繰り上がり(?)で就任したそう。なんだなんだ、知ってる人なら話が早い……かどうかは分からないが、改めてコンタクトを試みたい。
夜は職場が近い友人と(比較的)最近できたと思われる店へ。いや、本当は私の行きつけの店にキーマカレーがある話から始まって、平日の夜にキーマカレー一皿では心許ないというデブ精*1のためを思って〆のために2軒目へ行くような予定を立てた。
偶然にも友人の親が店主(前々項:寮のお姉さん)と同郷で、ご当地ラーメンの話、指を(ドアなどに)はさむことを「つめる」と表現する話、後はお互いがハノイに赴任してきた2017年当時を振り返るとあっという間に時間が過ぎていった。
なお、この日はキーマカレーが在庫切れ、代わりに選んだのはハヤシライスだった。
2/11 (Fri) 祝い日と祝い酒
昨日客先へと送った資料の反応が無い。少なくとも日本側のコンサルチームは何かしらのリアクションが帰ってくると思っていて、日本時間で午後を回ってもそれは続いた。
日本が祝日だと気付いたのは、こちら側も午後になってからだ。「そりゃそうか」という気持ちと同時に、日本の祝日の多さが少しだけ羨ましくなる。
独自に開拓している製造業以外の繋がりがわずかにあって、新年の挨拶も兼ねてしばらくぶりに事務所を訪ねた。大まかな事業の構想は変わっていないものの、昨年は様々な事情から十分な成果を挙げられずに月日だけが過ぎていくような感覚もあって悔しかったという話だった。私や私の会社だけじゃない、多くの人や企業にとって、今年こそは実りある一年になってほしい。
夜は友人の誕生日会に、彼にとっても深い縁のある店で開かれた。多くの人がお祝いにお酒……それも日本酒やワインなどを持ち込むが、不思議なことに新しいのが届いてはその場にいる人々によって空っぽになっていく。加えて国籍も年代もバラバラなのに「一体どこで覚えたの?」と尋ねずにはいられない様な日本語を知っている、そんな不思議な人達だった。
明日は明日で予定があったので、日付をまたぐ前には離脱した。いささか飲み過ぎたが大丈夫だろうか?
2/12 (Sat) 形振り構わずに
大丈夫じゃなかった。
麻雀の約束は朝8時の現地集合、対して私の起床時間も8時ちょうどだった。それでも、せめて頭だけはシャワーで流そうと思ったら浴槽の真ん中にGがひっくり返っていた。恐らくはガラリ*2から入って来たのだろうが、速やかに処理するもその時点で気力を削がれた。
仕方なく着替えだけは済ませ、最低限のものだけ持って出発……というか爆走した。
知人のツテもあって久々に触れる全自動麻雀卓はやはり立派で、牌が手積みよりも大きいのが何だか妙に新鮮だった。途中休憩を挟みつつ夜の7時までほぼ半日、お馴染みの面々相手に形振り構わずに戦った。結果は見事黒字で、今月は少しだけ贅沢ができそうだ。
2/13 (Sun) 微妙な天気が続く
今日に始まった話じゃないが、ここ数日はずっと微弱なシャワーのような霧雨が降っている。バイクに乗るにしてもわざわざ合羽を着るほどではない、本当に微弱で微妙な雨だ。来週は、もう少しマシな天気だといいな。
Netflixの"新聞記者"を一気観した。冒頭から「あぁ、これモリカケ問題が元
ネタなんだな」と思いつつ、ノンフィクションにしてはご都合主義が致命的、逆にフィクションだとすると今度は迫力に欠けるというか、決して悪くは無いのだけれど妙に物足りないのが何とも言えない、そんな佳作だった。
*1 出不精とは異なる、筆不精とも異なる。
*2 壁などに設置する通気口、鉄製の細長い板をブラインド上に並べた形をしている。