海外でどう生きていくかという話
人生の一区切りとして、言葉の賞味期限が切れてしまうその前に、この文章を書き起こす。
初対面の人と会った時、ほぼ必ずと言っていいほど聞かれる質問がある。
『ハノイに来てどの位ですか?』
私がベトナム・ハノイに来たのは2017年1月5日。もう少しで2年半になる。
人によっては『長いですね!』なんて言われる事もあるが、私自身は謙遜無しに「いえ、短いですよ」と答えている。
5年以上のベテランは勿論、中には10年以上という物の怪の類まで跳梁跋扈していることを踏まえると、
私の自己評価は”自称中級者”辺りが一番妥当で、かつ落ち着く気がするのだ。
また私は昨年7月に転職している。
1年半の駐在員生活に幕を下ろし、別の会社(日系)で現地採用社員になった。ちなみにこれが人生初の転職だ。
そんな話をすると『それは凄いですね!』『給与も下がって大変な筈なのに』とか言われるが、
やはり私自身は謙遜無しに「別に凄くないです」「(前職も大して給料貰ってないし)特に大変じゃないです」と答えている。
そこに至る経緯や要因も、必ずしもポジティブなものばかりではないから、尚更だ。
これは自戒も込めての言葉になる。
「外国に住んでいるだけでは、特に凄い訳ではなく大したことはない」
そしてその上で言葉を重ねると、
「”ただ住んでるだけの人”、”ただ行って帰ってきただけの人”になってはいけない」と。
とにかく、とにかくそう強く思い、自分自身に言い聞かせる。
決してイキっている訳ではなく、ただ当たり前のことをそのままに書いているだけだ。
私は私が将来向き合うべき、背負うべきもののために、確かな成果と成長を掴み取らなければならない。
あとどの位居続けるだろうか?そんな事をなんとなく考えながら、私はこれからも強くしたたかに生きていく。
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