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Stay with, stay cool. 10/11~

これは、なんの変哲もない日常の記録。
↓先週↓

10/11(Mon) 雨上がりの夜

雨自体はそこまで嫌いじゃないが、雨の中の通勤が嫌いだ。というか、好きな人がいたら大分変わり者だと思う。少なくとも私より何本がネジがいってるに違いない。
付け加えれば、日本で勤務していた頃の『雨の日だけ気持ちちょっと殺伐とした空気になる駅構内のあの感じ』とか久しく体験していない私は、順調に日本在住の日本人とは別路線を突き進んでいるだろう。だからどうだという話でもないけど……。

添削の済んだ議事録の送付、定例会議前の確認と準備、今週末に予定した簡単な工事の着工前の段取り、くだんの特別仕様カレンダーの必要数量の洗い出し等……朝からパタパタと作業が湧いて出てくる。バタバタまではいかないという程度の、パタパタと表現するのが丁度良いそれは午後も続き、落ち着きを見せた時にはもう17時前だった。

退社する頃にはもう雨が上がっていて、少しだけひんやりとした風が心地良かった。それでもいずれは長袖シャツに交換するし、やがては上着も着ることになるだろう。雨自体はそこまで嫌いじゃないが、雨上がりはそこそこ好きだ。街灯をはじめ市街中の明かりという明かりがいつも以上に輝きを増して映る、雨上がりが。

10/12(Tue) 突き抜ける快晴

目が覚めると同時に異変に気付く。
すぐ近くの窓から日が差していて、嵐は(一旦)過ぎ去ったんだなと気付く。身支度を済ませて出社する時なんて雲ひとつ無い快晴で、普段よりも5割増くらい爽快な通勤だった。

午前中から客先との定例会議。基本的な仕様は正式に決定、ついでにいくつかの変更点は追加増減として一旦整理して提出。幸いな事にほぼ即決で発注を頂く。それにしても、先週の別の客先と同様に一通り事前に整理した上で(多少の譲歩もしつつ)明朗会計で提示したのが効いたのかもしれない。お互いWin-Winで気持ちよく進むこの感じ、片手間に言語化してみようかな。何というか、凄い重要なビジネスのヒントみたいな気がする。

昼過ぎには早退して歯医者へ。前回(先週の水曜)下世話な話で盛り上がったのが功を奏したのだろうか、今まで微妙に間合いを取りながら話すことがほぼほぼ無くなった。とはいえ後1~2回の通院で今回の徹底治療が終わりを迎えてしまう。そう考えると、何だか寂しい気もするなぁ。

歯医者を終えてから(一応)定時までは在宅勤務をしていると、同年代の顔なじみがやってきた。長く勤めた会社を退職して北米~中米へ旅に出るらしいと風の噂で聞こえてはいて、処分するのがもったいない私物としてBBQ用具やら小型空気清浄機やらを運んできた。……確かに、今の時期なら暑さも通り過ぎて丁度良い気がしないでもない。それこそ今日みたいな天気だったらもう控えめに言って最高だっただろうな。いや、まぁ、ド平日ですけどね。

10/13(Wed) しんどくない程度の憂鬱

逆に安心してしまう。あぁ、昨日は"隙間"だったんだな、と。朝から既に満天の曇り空で、これが後に大雨や嵐になったりするんだろうと思うと少し憂鬱だ。
そんな事を考えながら支度をしていたら、出発後に携帯を置き忘れた事に気付いて引き返す。何とか始業時間ギリギリセーフに出社して事なきを得る。

上司から唐突に、投資系案件に関する市場調査みたいなレポート課題を振られた。聞くと本社マターのタスクらしいそれは、業界専門誌に寄稿された記事に関してもう少し具体的に知りたいとか何とかで……いや、何故それが私に回ってくる?
昔から(というか学生の頃から)レポート課題は苦手なんだ。こちとら身の周りの出来事や自分自身の思考回路の言語化で精一杯なんだから。そんな訳で勘弁してくださいって言える筈もなく、渋々今週中に完成させなくてはいけない。ふぅ、雨よりよっぽど憂鬱だぜ。

午後には客先との定例会議。着工前の仮設作業は概ね順調で、今週末に現着予定の杭打機は来週早々に3本ほど試験的に打ち込むらしい。先方の工場長は今週からPCR検査込みでハノイから出勤していて、きっとこの先しばらくの間はその日毎の作業風景みたいなのが事務所の窓から見えるんだろうな。
かくいう私も大学在学中に体育館の建て替え工事があって、現場近傍や渡り廊下、目に付く場所ではいつも作業風景を眺めていた。マネージャーと思しき人が現場を巡回・点検している場面ではその場にいた友人と一緒にふざけてアテレコしたことも……おっと、脱線してしまった。

夜は自炊でもして少しでも気分を上向きにしようと思い、厨房に入った矢先に"遭遇"してしまった。漢字一字に起こすと、そいつは『子』である。平静を装いながら被害状況を確認し私のパスタ袋のみが犠牲になっていることを受け止める。1回使用したっきりのロールドのオートミールが無傷なのは非常にありがたかった。
侵入経路はほぼ間違いなく屋上のバルコニーで、厨房のドアも基本開きっぱなしなのが原因だ。大家には惨状をつつがなく報告し、『全てのドアは基本的に閉めておくように』と関係者全員に徹底してもらう。
仕方がないので今日のところは自炊は諦めて、適当に店屋物で済ませる。今日はこういう日なんだろうか……?

10/14(Thu) 一筋の光明

今日から飲食店が(一応)営業再開になった。ついでにバスやタクシーも復活したが、手軽さに定評のあるバイクタクシーだけはどういう訳か未だ解禁されずにいる。やっぱ2輪車にニケツってのが濃厚接触なのだろうか、そういうことなのだろうか、だとしたら、まぁ是非もないか。

今週の定例会議の議事録を簡潔にまとめて、添削を待つ。このまま状況が改善に向かえば往来制限も緩和されていくことだろうし、しばらくリモート対応だったこの会議も大体現場が着工するまでには現地開催に切り替わるかな。やっぱ現場だよやっぱ……なんて言うと営業のくせに技術屋みたいだってツッコまれるかもだけど。

夕方、もう一方の大型案件で客先から電話が来る。今週中に決着の予定(実質明日じゃないか)らしく、マスタースケジュールの確認に対しては、9月末までに決着するイメージでいたので少しだけスライドすると伝えつつ明日更新版を送ることを伝える。

帰宅すると早速1階の店舗が営業を再開していた。"宅飲み"を除けば3ヶ月弱まともにやっていなかったと思うと妙に感慨深いし、玄関のシャッター全開、ガラス戸を通して室内の様子が筒抜けであるのも違和感がある。まぁ、どうせ今だけだろうけど……。

夜は馴染みの店からデリバリーを取った。SNS(の一部界隈)で話題になっていた鴨ロースト丼と、フィレオフィッシュサンド。前者は噂通りの美味さであっという間に消化、後者はうちの店舗で出しているサンドイッチと比較したい気持ちでトライしてみたというのが正直なところだが……こっちも美味い!

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"フィレオフィッシュ"というゴリゴリの変化球、食パンの方も妥協しておらず、また中に挟まったきゅうりのスライスが丁度良いアクセントになっていてたまらない一品。それがお手軽サイズでお手軽価格(55,000vnd)なのだから、店主のあいも変わらぬ商売っ気の無さに心の中で笑ってしまう。

10/15(Fri) 焦らされて焦らされて

午前中から議事録を送ったり、無事に動いた小規模な工事の現場写真を確認したり、最中ではあるものの契約書の催促をしたりと、細々とした作業をこなしつつ、例のレポートを書き進める。ひとまず全体の構成と要点は出来上がってきたので、後はどれだけ肉付けできるかみたいな感がある。少なくとも"可"は取りたいな、"良"とか"優"は望まないから。そういうのはメインの仕事で達成してみせますんで……。

例の麻雀仲間の案件で見積がほぼ仕上がった。一度金額を確認してから、そういえば今回の予算感聞いてなかったな?とふと思い至ってすぐに電話。日本本社側が申請して採択されたという助成金の総額と、本命の機械一式の費用を聞き出す事に成功する。うーん、ちょっとシビアだなぁと感じつつ一旦送付。週明け早々にでも感触を確かめようかな。

もう一方の大型案件は今日中に連絡が来るものと思っていたら結局来なさそうだ。焦らすなぁ、全くもう。こちとら9月中旬、遅くとも月末には決着かと思っていたのに、なんだかんだと引っ張られている。来週頭には、今度こそ?と期待を持ち続けながら退社。っていうかここのところ出退勤が雨ばっかりで、こないだの台風の隙間を思い返しながら天気が好転してくれることも願いたい。

10/16(Sat) 一日くらい自堕落になっても

いわゆる花金だというのに、大した夜ふかしもせずに早寝をしたせいで平日とそこまで変わらない時間に起きる。

隔離期間中、しばらくクリーニング店が閉まっていたと思い出し、仕事用のスーツや白物などをまとめて近所の店に預けた。フロントの姉ちゃんには「しばらくだねぇ~、生きてた?(英語&意訳)」と尋ねられたので「ご覧の通り、平常運転(英語&意訳)」と返した。

それ以外の用事も特に思い浮かばずに、ならばと終日自宅で過ごすことにした。しいて挙げるなら適当に自炊で賄ったくらいで、その他週末にやりたいことが無かったか、思い出す度にスマホのメモに書き出すことにした。

10/17(Sun) 心待ちにしていたものたち

そんな"やりたいこと"を何となく箇条書きにしていたのに、実際起きたのは10時過ぎ。なんか昨日と逆じゃねぇ……?

昼食は(元々)週末行きつけだった日本食屋へ。馴染みのナポリタン定食を頼んだが、久しぶりゆえに爆速で完食してしまい食後のコーヒーまであっという間だった。

さて、わざわざ日本人街まで足を向けたのは日系ホテルの銭湯(というかサウナ)を利用したかったからだが、フロントに尋ねると開放時間が限定されているそう。夜6時以降と言われたので一旦帰宅してから後でもう1回出発することに。
とはいえ飯だけ済ませて帰るのもアレだったので、無印良品へと寄り道。しかしここでもお目当てのプレッツェルが無い……というかツマミ系が軒並み全滅で甘いお菓子ばかりだったので断念。その代わり手帳が目に止まったのでカゴに入れる。気がつけばもう10月半ば、仕事で今使っている手帳もそろそろ終わりが見えてきたので次の物を用意する。ついでに筆記用具もチェックしてゲルインクのボールペンがあったのでまとめて購入。通常のものに比べて発色もよく書きやすいので私のような悪筆でも(ちゃんと書けば)ある程度は誤魔化しが……こんな正直に白状するとか、身も蓋もないな。

夜6時を過ぎたところで自宅から再び日系のホテルに向けて出発。しかし今度は人数制限及び先約がいたようでもうしばらくしてから来いと言われ、仕方なく近隣の店で夕食を済ませることに。
ハノイ一番の担々麺(と勝手に思っている)店で白・黒・赤の3種類から黒を選択。そうそう、これだよ、これ……っていうかこの後銭湯で約3ヶ月ぶりに体重計に乗るはずなのに、そんな事微塵も気にしていないかの如くブレがないな。
再び仕切り直して夜8時前、ようやく銭湯にありつけた。約3ヶ月ぶりのサウナ壁に取り付けられた砂時計を頼りに、インターバルを挟みつつの約15分3セット……あぁ、たかまるっ(語彙力欠乏)。私と然程歳の変わらないであろう韓国人3人組もちょうど来ていて、珍しいと思いながら穏やかな時間を過ごした。

風呂もサウナも十分に満喫してから帰宅すると、1Fの店舗にはご近所の雀士とその友人がいらしていた。初対面からどうやってその話になったのかは記憶が曖昧だが、お互いに母方の家系が樺太引揚者だと判明して意気投合。というか、私自身も初めて同じ背景の方に遭遇した。
しばらくすると今度はいずこかの送別会を終えた面々が流れ着いてきて、その中に顔馴染みもいたものだから流れで混ざることに。今日は日曜で、明日からまた普通に仕事のはずなのに部屋に戻るタイミングをやはり逃してしまって、解散した時には深夜3時を回っていた。うーん、明日の体調次第では休みを取ろうかな……。

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