いつも、なに聞いて生きていく?という話
好きなものを食べたり、着たり、読んだり、聞いたり。
好きなものを増やしながら、囲まれながら生きてゆきたい。
返しに困る質問がひとつある。
「普段どんな音楽聞くの?」
どう答えたものか、と毎回考えてしまう。
私の場合、まず2種類に分別されるのだ。
1つは一般的な、J-POPやらなんやら。
好きなアーティストなどは特になく、”この人のこの曲が好き”というピンポイントなのがいくつもある。
そしてもう1つは、ドラマや映画やゲームの劇伴音楽・サントラだ。
こちらの場合は好きな作曲家がある程度決まっていて、その人が携わっているかどうかで視聴・購入を判断したりする場合もある。
ただ、大抵の場合、この後者の方は理解されないことの方が多い。
一番よくあるのが、「歌詞のない音楽を延々聞いて何が楽しいの?」という類のツッコミだ。
正直に答えよう。
楽しい。めっちゃ楽しいよ。少なくとも、私は。
「普段どんな音楽聞くの?」に答え疲れた訳ではないけれど、
せっかくだから(せっかく?)ここ数年でのヘビロテ率の高い楽曲を挙げていきたい。もっともこういうのは一旦挙げ始めるとキリがないが、それでも頑張って各12曲までに留めることとする。
~On Vocal 歌詞がある方~
①閃光少女(東京事変)
元々は学生時代にお世話になった人の十八番。林檎信者には「え、そっち?」とか「何の収録曲だっけ……?」とか言われる。えぇ。そっちです。収録アルバムは"スポーツ"です。曲自体はやや短め(しかも後演奏が長い)が、ずっと聞いていられる。これ弾けたら最高にイケメンだと思う。
②ミュージック(サカナクション)
実は出身地が一緒(北海道札幌市/小樽市)なのをきっかけに知ったが、私の中では未だにこの曲がベストだと思っている。夜間の運転で聴きたい。"夜の踊り子"だと運転中に踊り狂って事故るのでNG。
③スカイライダーズ(相対性理論x渋谷慶一郎)
やくしまるえつこの、実に独特な世界観の作詞がツボに刺さる。MVがシンプル&シュールなやつが多いのは気のせいだろうか。"惑星タントラ"とかも好き(Vocalは齋藤飛鳥じゃない方)。
④シャクシャイン(水曜日のカンパネラ)
"厚岸!"が好き。"NOrth Music NOrth Life"も好き。地名は全部つっかえずに言えるようになりたい(まだなれない)。是非皆もMV見て覚えよう。でも実は1番気に入ってるのは間奏部分。この曲以上にChill outできるサウンドを、私はまだ知らない。是非皆もMV無限再生しよう。
⑤Because(菅野よう子x手嶌葵)
何もかも全て浄化されそうな伴奏と歌声に惹き込まれる。なにかごめんなさいしたい気持ちに溢れた時に赦しを求めて聞いてしまう、そんな曲。ちなみにゲド戦記は見ていない。
⑥きらきら武士(レキシ)
皆大好き(?)レキシ。"縄文土器 弥生土器〜"のあっちの方も捨て難いけれど、私の中では"イン・ザ・スカイ"欲の方が圧倒的に強かった。武士になりたい。星じゃないよ。
⑦リトルグッバイ(ROCKY CHACK)
夕暮れ時に運転しながら聴きたい曲、永遠不動の1位。男女ボーカル系の曲の中では一番好き。……と言いたい所だが、"ラストブルー"とどちらを挙げるかで迷ったのはここだけの話。ついでに最近"おなじ話(ハンバートハンバート)"も好きになった。
⑧One more time, One more chance(山崎まさよし)
映画"秒速五センチメートル"の主題歌で有名。"高嶺の花子さん"だとちょっと明るすぎるのと、拗らせ度でこちらに軍配(?)が上がることからセレクト。
その昔、学生時代に友人とカラオケに行った際に初めてこの曲を歌ったところ、その場にいた全員に「え、案山子くんどうしたの?大丈夫?」ってガチ心配された。どうもしてないし大丈夫だよ。
⑨愛の詩-words of love-(千菅春香)
ラスマス・フェイバーの世界観がただただ素晴らしいの一言。(というか、この方親日家なんですね。)MVがFullじゃないのが惜しい。ずっと見ていたいのに。あと千菅春香さん髪型変わっていい感じになりましたね。
⑩桜見丘(Local Bus)
ちょっと寂しいけれど、それでもなんだか優しくて温かい感じが絶妙に心の隙間を埋めてくれる、そんな1曲。
仕事が遅くなる時は電話しましょう。皆さんもお忘れなく。
⑪夜の雲(月に吠える。)
俳優の大森南朋主宰のバンドからの1曲。一日の終わり、色々とやり切った後の疲労感やら達成感やらの波間を漂うような感じ。個人的には、飲み物片手に頭の中を徐々にスッキリさせながら聞くのをお勧めしたい。
⑫Secret Liquor(霜月はるか)
成人向け恋愛ゲームの主題歌なんぞを最後に挙げて大変恐縮してしまうが、楽曲そのものの雰囲気は非常に私好み。サックスもキーボードも格好良さが尋常じゃない。ただ、歌詞が結構ディープで恥ずかしい(笑)
~Off Vocal 歌詞がない方~
①Felys(Onoken)
2000年代のネット界隈では超有名曲、だと思う。特に"Long remix"の徹底して洗練された音の世界観が堪らなく好きで、もう15年くらい聞き続けている。OnVocalだと"Fragment"(feat.三澤秋)や"理由"(feat.茶太)がおすすめ。
②閃光(浜渦正志)
"Final Fantasy XIII"の通常戦闘曲。氏の作品は(本作に限らず)特定の旋律を複数曲に渡って多用する手法が多いのが特徴で、"サンレス水郷"や"アルカキティ大平原"もお気に入り。後は"Saga Frontier2"も"Feldschlacht"を始め名曲揃いだったりする。
③ ミシディア空中庭園(伊藤賢治)
"チョコボレーシング"のステージ曲。そもそも"チョコボ"主体のゲームは基本的には本家"Final Fantasy"シリーズのアレンジ曲が多いが、この曲に関しては今なお色褪せない名アレンジだと思っている。
④Sign(澤野弘之)
玉山鉄二主演のドラマ、"プリズナー"のサントラ収録曲。モールス信号的な電子音から始まり、困難な試練とそれを乗り越えた先の達成感が感じられる様な、壮大な1曲。
個人的には"進撃の巨人"辺りからの小室哲哉化(?)してしまう以前の氏の作品が好きだ。ドラマ"マークスの山"のサントラの"Destiny"とかね。
⑤Scarlett Searchlight(林ゆうき)
松雪泰子主演のドラマ、"パーフェクトリポート"のサントラ収録曲。徐々に盛り上がっていきながら弦楽器の旋律で最高潮に達するのが、ただひたすらに尊い。
一応"リーガル・ハイ"や"ガンダムビルドファイターズ"のサントラで有名な方だったりする。
⑥久利生のテーマ(服部隆之)
木村拓哉主演のドラマ、"HERO"のサントラ収録曲。久利生検事に倣って色々と調べ物、考え事する時に流すことが多い。
あ、勿論"半沢直樹"のサントラも大好きだ。当然。倍返しだ!
⑦Moonlight(松本晃彦)
織田裕二主演のドラマ、"踊る大捜査線"のサントラ収録曲。大抵の場合は、捜査が山場を迎える頃に流れる。劇場版の"Deep mix"の張り詰めた感じの方も好き。
⑧風の谷のナウシカ:風の伝説(Daishi Dance)
実は出身地が一緒(※2回目)なハウスDJのアレンジアルバム”the ジブリ set”の収録曲。ピアノのメロディラインを軸にした哀愁漂う系のサウンドに定評がある。On Vocalだと"HaruHaru(BIGBANG)"とか"君をのせて(feat.麻衣)"とかも好きで、特に後者は"More Dramatic Anthem”のVerがイチオシ。
⑨きりのカゴメタウン(Yamajet)
元々はポケモンのサントラのアレンジ集に収録されていた曲。そして実は大学の卒業研究作品に使用し、大変お世話になった。(ちなみにその作品は今尚オープンキャンパスで定期的に展示公開されている。恥ずかしいからやめてけろ。)OnVocalだと"mint -club mix-"とかが好き。
⑩ジムノペディ第1番(→Pia-no-jaC←)
クラシック音楽のアレンジ集である"Eat a classic"シリーズの中の1曲。
そもそもジムノペディ(エリック・サティの原曲)自体は"ぼくのなつやすみ2"をきっかけに知り、その後は色々なアレンジ曲を探し求めたり、"藍坊主"の"ジムノペディック"に出会ったりしているくらい大好き。
⑪Theme of Black Knight(崎元仁&岩田匡治)
シュミレーションRPG、"タクティクスオウガ 運命の輪"のサントラ収録曲。
そもそも本作との出会いは今から20年近く前、当時小学生だった私が知人の家にあったSFCのカセットを見つけてしまった所から始まる。お陰様で暗黒面、もとい厨二病の世界に堕ちたり色々と(以下省略)。曲の話に戻ると、今回取り上げたのは本作のリメイク版(PSP)のために新たに編曲されたもので、当時のゲーム特有のデジタル音楽からオーケストラ系に移行。かつ全体的に尺が短かったのが改善され、中盤以降のアレンジに制作陣のこだわりを感じる。
⑫ヤマト渦中へ(宮川彬良)
アニメ"宇宙戦艦ヤマト2199"のサントラ曲で、通称”ブンチャカヤマト”。作曲者は元祖"宇宙戦艦ヤマト"の作曲者で知られる宮川泰の息子。かつて父親が手掛けた作品の情熱や世界観を踏襲しつつ、自身のアレンジも上手く織り交ぜられているのが素晴らしい。ちなみに”マツケンサンバ”を作ったのもこの方。
「普段どんな音楽聞くの?」って聞かれることは、無くならないかもしれないけれど。
「普段どんな音楽聞くの?」って聞いたことない私は、もっと他人の嗜好に興味を持ってもいいのかもしれない。
P.S.
”タクティクスオウガ”のカセットを見つけてしまった話は需要があれば別途記事にしたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?