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Underwater, or Water surface? 12/20~

これは、なんの変哲もない日常の記録。
↓先週↓

12/20(Mon) 毒塗れな世の中

朝の定例会議も早々に切り上げて出発。今日は(ハノイから見て)同じ方角の2省に跨いでのカレンダー配りで、その数は40社近くに上る。
とある工業団地にて、高さのある足場が組まれていたので近くまで見に行くと営業先だった。何なら今年だけでも何度か電話してた相手の会社だった。しかも既に屋根が被っており、工期を逆算すると恐らく着工したのは夏、ということはゼネコンの選定は春か……?
いやいや、日本人一人の会社で割と狙ってた会社だってのに、どういうことだと脳内役員会議が緊急招集からの大紛糾。挙句の果てには「もう誰も信じない」とかいうメンヘラ思想に蝕まれてくる。これはまずい、まずいぞ、気を確かに持たないといけない、とりあえず今晩は飲みに行こうマジで。

そんな訳で仕事帰りに行きつけの店へ直行。"寮のお姉さん"と自称する店主に事の次第を話して、ついでに後からふらっと現れた常連さんにも話して……。そこから勢いが付いたのか色々な話をして、気がつけば話題はグレートなティーチャーの主題歌の歌詞*1になっていた。何ならさっきまで夜ジャズが流れていたはずの店内も明らかに雰囲気が違う。
確かにこの世界には言いたくても言えない事が山のようにある。
今日の出来事がいい例だろう。営業先に仕事の相談をされなかった、自分が思い描いていた通りにはならなかった。悪いのは誰か、自分の至らなさか、相手が上手だったのか、それとも別の思惑があるのか……。こんなにも毒に塗れた世の中で、また明日からも生きていかなければならない。

12/21(Tue) 割り切って振り切って

朝イチで新たなレポート課題が舞い込んでくる。前回もそうだが日本側で興味を持たれたベトナム国内の建築・不動産その他投資開発絡みのニュースが題材になることが多いので、それこそ先週のニュースなどぴったりじゃないか?と思っていたら案の定やってきた。へっへっへ、こちとらそう来るのは予想済でね。構成も頭の中で練ってたぜ!と一人意気込む。

先日の営業先へ書類一式を持参する。見積にはじまり、各種図面・パース*2・マスタースケジュール等々をファイリングして必要な部分だけ細かく解説する。
一応、社内的には来年の予算に組み込んだらしく、来年早々に倉庫を増築するのは間違いないとのこと。しかしながら本社都合により予算面は割とシビアなようで、再度設計から見直しを図り目標の価格帯まで落としていく必要がありそうだ。ついでに競合他社の有無をしれっと確認し、日系1社のみとの回答を得る。仮に現工場の元施工だとすれば、価格競争力はもとより設計面でも勝算がありそうだ。行くしか……これはもう、行くしかあるまいて。昨日の事をいつまでも引っ張っている訳にもいかないのだ。

12/22(Wed) 思いの外話が弾む

日本本社から出張で来ていたお客様が明日の夜便で帰国予定で、PCR検査のために日系のクリニックへとアテンド。ついでに昼食も一緒に取ることに。
面と向かって話をしたのは実はこの日が始めてで、昼食は元より移動中の車内も常に話していた。
私の前職がSEでかつ日系の製造業向けに事業展開していたSIerであったことを話すと、具体的にどんな事をしていたかと尋ねられた。そこまで掘り下げられたのが珍しかったために、生産管理や在庫管理システムの販売・導入をしていたと話すとまさかのクリティカル。なんでも自社で独自開発した中小向けの生産管理や稼働監視システムがあって、ゆくゆくはそれを製品化して同じ様な形態の製造業向けに展開していきたいという。……なんだ、その楽しそうな計画は。
私感だが、こういう事を事業の一環として考えかつ立ち上げられる企業とその経営者は強い気がする。会社のWebサイトにシステムの詳細が掲載されているらしいので、後で見よう。

通常だと昼は弁当だが、今日は外で済ませたため夜へとずらして食すことに。例によって行きつけの店へ。

"まぜそば"になるらしい、タレと挽き肉がうまい

図らずも馴染みの人々が来たのでカウンター席で話し込む。営業絡みの情報交換もできたので、結果的には来て正解だったらしい。

12/23(Thu) 偵察も兼ねて巡る

今日の外出先には(比較的)新しい工業団地も含まれていて、日系企業をはじめ工場建設ラッシュの最中といった模様。前回ここに来たのは果たして何月だったか?なんて振り返りながら、競合他社の工事現場を眺める。
ゆくゆく……いや、来年こそは此処にうちの旗も掲げてやるからな。見てろよ見てろよ!
事務所に戻ってからは自作している工業団地の地図を更新。昔のRPGのマップ画面をヒントにExcelを方眼紙化*3して作った地図帳は始めた当初こそ種類も少なかったが、今では十数ヶ所を網羅するようになったし、一部の工業団地に限っては定期的に企業の入居や着工に応じて改定している。

同い年の戦友から、年末に宅飲みでもどうかと誘いが来る。確かに一部地域ではデリバリーのみになってしまったので、粛々と忘年会を挙げる工夫が求められる。誰を巻き込んで、どこを会場にして、他に何を用意しようか。

12/24(Fri) 曇天にソリの影はなく

会社のスタッフに指摘されるまで全く気づかなかったのだが、事務所の中央に飾られたクリスマスツリーの下には手のひら大の小包がいくつも置かれていた。一人一個、好きなものを取っていいらしい。

気になる中身は……
ほい、ペンスタンド!

変に派手じゃないというか、普通に事務所の机の上に置いてちょうどいい感じ。早速私の机で有効活用させてもらおう。そんな訳だからよろしくね、名無しの船長さん。

船長さんに見守られながら?怒涛の勢いでレポートを書き上げる。なにせ今回のテーマ、以前勤めていた会社の基幹事業なので当時の経験を元にノウハウ的な領域まで踏み込んで話ができる。まさか本社側も私が元々そっち方面に精通した人材だったとは思うまい、今回はもう最初から勝ち筋しか見えずに無事提出。来週以降のフィードバックが楽しみだ。

12/25(Sat) ありふれた週末

買い物などの用事を済ませてからは、ほぼ外出せずに自宅へ。昨晩もそうだが、「クリスマスだから~」と予定もないのに誰かと出会える前提で支度をして外出する事に違和感を覚えてしまった。そういう意味では今週はごくごくありふれた週末になりそうだ。今年最後の、ありふれた週末。

じゃあその"ありふれた週末"に何をしたかというと、まずは映画を漁った。特に時代劇が観たくなって、"居眠り磐音"では主人公の居眠り剣法を真似したくなり、続く"武士の一分"では木村拓哉の名演に心震わせ、しかしその後に選んだ"曇天に笑う"が全て台無しというと言葉が過ぎるかもしれないが、それでも侍の時代に対する没入感が水の泡になった。……いや、単純に観る順番を間違えただけとも言うかもしれない。
そして水繋がり(?)で最近リリースされた韓国ドラマの"静かなる海"も良かった。主人公の女優さんはどこか市川実日子感があるものの、例えば無表情のまま早口で説明をまくし立てる*4ことはなく、女っ気が無い訳でもなく、というか普通に美人さん。

12/26(Sun) 娑婆の空気は度し難き

一時帰国していた友人の隔離期間が明けたはずだと思って電話。電話越しに生存が確認されたが、しかしここ最近の絶賛右肩上がりグラフによって事由がない事にご不満の様子。是非も無いかな?ひとまず来週の粛々忘年会の日程を伝えておく。

ここ数日はお腹の調子がよろしくない、というか先日作ったポトフを自画自賛しながら消化している時が今年一番の快便快眠だった気がして、これはもう一度作るか同じような食材で献立を考えるしか無さそうだ。さてどうしたものか、鍵はやっぱりキャベツだよな……?

*1 サビの部分ばかりが有名だが、メッセージ性の強いA・Bメロももっと評価されるべき。
*2 建築物の外観/内観の3Dイメージの事を指す。
*3 縦横の幅を同じ長さに統一して作成する多目的テンプレート。
*4 巨災対に招集された環境省の一匹狼。類まれな分析力と洞察力で未知の生物を追い詰めた。

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