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囲め、灯せ、新たなる燈火、という話

<ハノイ初心者会、再始動へ>○21日○ハノイ

ベトナム・ハノイ市に存在する日本人コミュニティのハノイ初心者会が、体制を新たに活動を再開する。関係者への取材により判明した。

同会はハノイに赴任してから1年以内の日本人を対象に、人脈の構築や情報交換などを目的として創設された。定期的に開催される懇親会には、年代・性別・業種などを問わずに幅広い層の日本人在住者が多数参加。ハノイ市内の日本人コミュニティの中でも特に根強い人気と支持を誇っていた。

内情を知る人々によれば、同会の存続が危うくなったとされるのは2020年初頭。当時幹事を務めていた人物(A氏)の多忙により運営困難に陥ったようだ。最後に懇親会が開催されたのは2019年12月で、以降は開催案内なども特に無かったという。

そしてそこへ、今度は新型コロナウィルスのベトナム上陸がさらに追い打ちをかけた格好だ。
感染拡大を防ぐための予防措置として、ベトナム政府並びにハノイ市は、不要不急の外出や一定人数を超える集会等を原則禁止とする通達を出した。これにより、同会のみならずあらゆる団体が活動の縮小または停止を余儀なくされた。

その一方で、徹底した隔離措置等の施策が功を奏したのか、ベトナムは世界でも類を見ないコロナ安全国として称賛を呼んでいる。現在では前述のような規制も解除され、各国の政府機関や商工会議所の連携を経て日本人を含む外国人も度々入国している。ベトナム在住者の間でも、当面の間はこのまま現体制を維持していくだろうという見方が強い。
同会の再始動が計画された背景にも、そうした時勢下において同会が本来持つ活動意義やその価値を有志によって見出されたという線が濃厚だろう。

関係者筋によれば、既に活動再開に向けて動き出しており、第1回目は11月中旬の開催を予定しているという。コロナ禍の真っ只中に赴任した人々への措置として、参加資格を従来の「赴任から1年以内」より「赴任から1年半以内」へと延長する方針を固めた。また将来的には、懇親会の開催と併せて新赴任者向けのプチセミナーを実施するなど新たな試みにも挑戦する見通しだ。

新生・ハノイ初心者会の今後の動向と活躍に、目が離せなくなりそうだ。

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