広島(仮)

前回の投稿「旅をつなぐ本」から約2月あまり時間が経過してしまったが、遅ればせながら広島観光についての感想の記録をここに残しておきたいと思う。

旅のいきさつについては前回語ったが、
ピカソの絵を見たい。
というのが今回の旅のきっかけである。

たまたま広島県内の美術館で開催だったのだが、私の生まれ故郷である沖縄県とどこか同じような空気感、雰囲気を感じとったことを覚えている。

帰りの空港内、ベンチに腰掛けスマートフォンを取り出した私は
カメラロールをスクロールし
広島県にはまたもう一度足を運びたい、そう思った。


まず初めに向かった先は、平和資料館と原爆ドームである。
都会の中に生い茂る木々の緑に穏やかな気持ちになったところ、
突如悍ましく、心をえぐるような歴史の傷跡を目の当たりにするのである。

広島原爆ドーム

言葉を失うとはこのことかと、ただ建物じっと棒立ちで眺める私のそばに
一人の外国籍の男性と目があった。
言葉すら交わさなかったが、きっと彼も同じようなことを感じとっているのだろうかとまた建物に目を戻した。

原爆ドーム、教科書で目にし歴史の内容を学んだことはあったものの
実際に目にすると頭の整理が追いつかなかった。

近くにあったベンチに腰掛けYouTubeで原爆投下時の映像を視聴した。

今私は1945年に起こった出来事に対峙している。
当時空からそんなものが降ってきてわずか数秒足らずで街のほとんどが倒壊し、大勢の人間が姿形を変えてしまうだなんて誰が予想できるだろうか。

ここで私の生まれ育った島である沖縄県へと話が戻る。

同年1945年3月26日、沖縄県の慶良間諸島に米軍が上陸。
開戦の火花が飛びし切った。

参考文献

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