ニューヨーク25時間滞在記
前ポストのサンフランシスコ編につづき、今回は妻のフロリダの祖父母宅でクリスマスを過ごした後、ニューヨークにトランジットで25時間滞在した話。フロリダでの話は、今回は削除させて頂く。ジョーダンピール監督の映画ゲットアウトとまではいかないが、なかなか強烈な体験だった。国際結婚ネタを書く時にでも。
クリスマス翌日のニューヨーク
ニューアーク国際空港から電車で市内へ朝6時頃フロリダのフォートマイヤーズ 空港を発ち午前9時頃ニュージャージー州ニューアーク空港に着いた。3年前に母親と訪れた以来のニューヨークだ。その時に同空港から電車を利用しマンハッタンまで行ったので、今回も電車を使用することにした。片道13ドルでペンステーション駅まで行ける。
ペンステーションから宿泊先のウィリアムズバーグへ
電車を乗り継ぎ、マンハッタンとウィリアムズバーグをつなぐLラインに乗る。25時間弱の滞在なのでどこかで寝床を確保する必要がある。さすがに冬だし、そもそもオールで夜を乗り切る程若くもない。クリスマス翌日でホテルが安くなってるかなと思ったが、そこはマンハッタン。安くても軽く300USDを越える。そもそもカウントダウン前でクリスマス後でも値段は高騰していた。イーストリバーを越えてブルックリンエリアに宿泊することにした。3年前にニューヨークを訪れた時にヒップなエリアとして人気だったウィリアムズバーグを再訪しようと思い、ホテルはその時に泊まりたいと思ったアイコン的建物のWythe Hotelに決めた。スパイダーマン:スパイダーバース で、主人公がこの通りを走っていたのもとても印象深かった。
ウィリアムズ-バーグ ノースエリア散策
Master of Noneのブリトートラック
Wythe Hotelにチェックインし、街を探索する。3年前に来た時は、当時ハマっていたNetflixドラマ Master of None のロケ地を廻っていた。ニューヨークで一番おいしいブリトーを主人公のアジズ・アンサリがスマホで探して、見つけたブリトートラックもこの街にある。
ブルックリン自転車屋訪問
ブルックリンらしい赤レンガの建物の街並みとウォールアートの壁を眺めながら、自転車屋に向かう。前に来た時は、未だ開発中という感じだったが、新しいマンションやホテルなどかなり増えていた。オーガニック食材愛好家には、お馴染みのWhole Foods Marketも出来ていた。
1軒目:SUN AND AIR
ニューヨークでシクロクロスに力を入れている自転車屋のひとつ。店は大きくないが、店内にカフェも設置してあり常連客がコーヒーを飲みながら、楽しそうに話していた。店の前にのウォールアートは、ウィリアムズバーグの街並みにもフィットしていて素敵だ。
2軒目:King Kog
ウィリアムズバーグを西へ進むにつれ、マリファナの匂いが強くなる。自分は吸わないが、この匂いがするとアメリカに戻ってきたと感じる。しばらく歩き、ニューヨークのトラックバイクシーンを牽引してきた King Kog へ。丁度新しい店舗に移転したばかりだったようで、前の店舗より少し大きくなっていた。ここ数年は、シクロクロスにも力を入れているようだ。前回会ったオーナーのショーンは、不在だったようで会えず。
3軒目:Delux Cycles
少し離れていたので、こちらはUberで。倉庫のような建物からここでも強烈なマリファナの匂いが。ここに本当に自転車屋なのかと思いつつ、2階へ上がる。店内に入ると、広々としたスペースで如何にもアメリカらしいウェアハウス内だった。大量のトラックフレームが天井に下がっており、無骨だがとてもクールな店だった。
ニューヨーク州におけるマリファナについて
ニューヨーク州はまだ嗜好品としてマリファナを楽しむのは未だ違法だが、CBD(マリファナから抽出されるカンナビジオール)を使用したお茶やチョコレート等カフェに溢れていた。さすがアメリカというか最近まで違法だったはずなのに、新興ビジネスへの力の入れ方が違う。因みにマリファナで死刑になるシンガポールでもCBD入りドリンクが販売されていた。違法じゃないのね。
ウィリアムズバーグノースへ歩いて戻る
ニューヨークのユダヤ人街
自転車屋を3軒巡り、ホテルへ戻ることに。歩いているとウィリアムズバーグの南エリアは、人が少ないことに気づく。建物や看板に英語に無い文字が多く見られる。全身黒のコートに帽子、伸びっぱなしの長いヒゲという格好の男性ばかりいて、「あー、ここはユダヤ人街か」と納得する。前述の英語でない文字は、ヘブライ文字だったか。色々な人種が集まるニューヨークにおいても、少し浮世離れした独特な雰囲気な街だった。
夕方になって寒くなってきたので、Blue Bottle Coffee でコーヒーを買い、East River State Park でマンハッタンの街並みを見ながら、コーヒーを飲む。とても贅沢だ。3年前にもここに来たが、この公園から眺めるマンハッタンが好きだ。脳内で、Empire Sate Of Mindが自動再生される。
マンハッタンの精進料理屋Kajitsuへ
ホテルに戻り少し休憩をして、ディナーへ向かう。ニューヨークで人気がある精進料理屋Kajitsu-嘉日 へ。メニューは、2つのコース料理のみ。最近ではニューヨークでもビーガン料理ブームの影響もあって、このレストランも人気があるようだ。予約していなければ、入れなそう。京都の生麩専門店麩嘉の系列らしい。日本茶専門店一保堂ニューヨークもここの店内にある。
さらば、ニューヨーク!さらば、アメリカ!
ディナー後に少しマンハッタンを観光し、地下鉄でホテルへ戻る。電車を降りて、スパイダーバース:スパイダーバース のポスターが!ちょうど、フロリダで観たばかりでとても興奮した。
翌朝、Uberでニューアーク空港へ戻る。マンハッタンのホテルが高いから、ウィリアムズバーグにしたが、移動の手間とかタクシー代を考えるとあまり変わらなかったかもしれない。ニューヨークは、3回目の訪問だったが、何度でも、来たくなる街だ。何故か3回とも12月に来ているので、次は冬以外に来たい。25時間という短い時間だったが、ニューヨークのエネルギーを体感出来た。