一番カンタンな誹謗中傷防止講座

timelesz project 通称タイプロの配信が始まりましたね。この候補生が好きだ、この候補生は態度が良くないのではないか? 色々考えながら見るのはとても楽しいと思います。

ですがその感想、ポストして大丈夫でしょうか?
熱くなるあまり、誹謗中傷になってはいませんか?

このノートでは批評や批判と、誹謗中傷の違いを簡単に説明します。
誹謗中傷は対象となった人を傷付けるのはもちろんのこと、あなた自身の身を滅ぼす可能性があります。
何も考えずにしたポストだったのに…
そんなのは言い訳にはなりません。

※このnoteはタイプロを健全に応援するための知識の取得を目的としています。誹謗中傷の例は特定の対象に向けたものではなく、あくまで一つの例示だとご理解のうえ閲覧ください。

批判意見と誹謗中傷

前提として、正当な批判や意見、批評の投稿まで避ける必要はありません。

彼らは配信コンテンツにおいて(編集などの作為が加えられたにせよ)自己を表現しました。
表現を発信した以上、それに対する賛否様々な意見が発生します。
表現活動を志し、オーディションに応募した以上、それをある程度受け止める覚悟はできていてしかるべきです。

表現の自由が保障される以上、批判の自由もまた保障されているのです。

しかし受け止めるべき限度を超えた、意見と呼ぶに相応しくない言葉の暴力が「誹謗中傷」です。

こうなってくると、「批判」と「誹謗中傷」はどうやって区別されるんだ? と疑問が湧いてくると思います。

総務省の見解や、最高裁の判例では「人格攻撃を含むか否か」が重要な判断基準の一つになっています。
もっとも分かりやすい基準だと思うので、今回の記事では「人格攻撃を含む表現」についてフォーカスしたいと思います。

仮にtimeleszに対して失礼な態度でオーディションに望み、技術的にも不十分な候補者がいたとします。その人をAさんとしましょう。

そのAさんに対し、様々なポストが寄せられます。

① 「Aは精神的に未熟にみえたから、芸能活動には適していないのではないか?」
② 「Aの歌唱スキルやダンススキルは、他の候補生と比較しても次の審査に進むべきレベルに達しているようには思えないね」
③ 「Aの態度は、timeleszの3人に対して礼儀を欠いていて失礼ではないか?」
④ 「なんだあのAという候補生! ゴミみたいなやつだな!」
⑤ 「Aみたいな失礼なやつは、ろくでもない生活をしているに違いない! ◯◯(犯罪行為など)をしていても驚かないぞ!」

この中で、誹謗中傷に当たるのはどれでしょう?


④と⑤ですね。

あまり酷すぎる表現は控えたいので、ややマイルドにしていますが、スキルや態度、適性を論評するにあたって、その人そのものを否定する必要はありません。

これは非常にわかりやすい例なので、まだ気をつけやすいでしょう。

しかしこのような分かりやすい例「だけ」が誹謗中傷に該当する訳ではありません。


では他にどのような誹謗中傷が考えられるでしょう?
もう少し考えてみましょう。

1.ラベリングを利用した印象操作

例えば特定の候補生を「嘘つき」だとか「モラハラ」などとラベリングする行為です。
視聴者である我々は判断する手段を持ちませんし、権限もありません。根拠を示したとして、その根拠らしきものは本物の情報だと何を持って判断したのでしょう?
これは印象操作を通じて、人格を攻撃していると考えられます。


2.論理のすり替えに基づく攻撃

形式上、Aならば、Bだ。という論理的に正しそうな内容を発信していたとしても、攻撃にはなりえます。むしろもっともらしいほど、ダメージは大きいと言えます。
たとえば言葉の一部を切り抜いたりして、意味を歪曲していませんか?
関係ない事実を探し出してきて、都合のいい捉え方を付け足して候補生を攻撃していませんか?
論評のように見せかけても、これは誹謗中傷にあたります。

これらはあくまで例の一部です。
行き過ぎた、エスカレートした表現、強すぎる言葉になっていないか注意しましょう。


最後にくり返しになりますが、私はこのオーディションに対して様々な意見が交わされるのは良いことだと思います。

timeleszメンバーや、候補生、さらにSNSにポストする私たち自身を守るために、発言が行き過ぎないようにしたい。
そのことを伝えたくてnoteを書きました。
次の更新も目一杯盛り上がりましょう!


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