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ORESAMA ワンダーランドへようこそ ~in Shibuya WWW X~ [PART2]
[ORESAMA ワンダーランドへようこそ ~in Shibuya WWW X~
2018-01-08 at Shibuya WWW X
何度か挟み込まれたMCで、ぽんは活動を続けられていることへの感謝を幾度となく表わしていました。その中、インディーズで発売した『oresama』というオリジナル・アルバムを録音したときのことが話題に上がりましたが、続いて良いニュースが発表されました。来たる4月に、ORESAMAがアルバム『Hi-Fi POPS』をリリースします。メジャーとしては初めてのオリジナル・アルバムです。
そのニュースで会場が湧いた後、アルバムから新曲「Hi-Fi TRAIN」が披露されました。初めて聴く曲でも、自然と入り込めて楽しめるのがORESAMAの魅力のひとつであり、勢いとともに親しみやすさも感じる曲でした。細かい部分の印象はおぼろげになっているため、早く聴き込みたいですね。アルバムがリリースされるという話を聴くだけで楽しみだと思いましたが、「Hi-Fi TRAIN」の演奏を聴くことで期待はさらに高まりました。
終盤に披露された最新シングル「流星ダンスフロア」は、最初の音から観客を煽ります。踊るための曲と断言してもいいでしょう。身体を刺激するダンサブルなサウンドが特徴的で、歌もまた楽しそうに響きます。1970~80年代あたりのファンクやディスコ・ミュージックを、今の音と感性を介して取り込むことで、時間を超えたミクスチャーが生まれています。
間奏ではギターとベースの掛け合い、さらにギター・ソロで観客を引きつけます。テクニックで魅せる、感情を解放した演奏で魅せる…両者の交差が曲を極限まで盛り上げていきます。ライブでの煽りやELEVENPLAYの2人が参加するミュージック・ビデオを観ていて思うのですが、「流星ダンスフロア」は、もっと大きな会場で大掛かりな演出を入れたとしてもステージ映えするに違いありません。
アンコールでは、黒いライブTシャツで揃えた4人が「乙女シック」という曲を演奏します。『oresama』に収録されており、ライブの定番になっています。インタビューで小島英也が「みんなに歌ってもらいたい曲」として挙げていた曲です。メロディには優しさと親しみやすさがあり、特にサビのメロディには口ずさみたくなる魅力があります。「乙女シック」の演奏が終わるとともに、90分にわたり駆け巡ってきたワンダーランドの出口の扉が開かれます。
『Hi-Fi POPS』が発売される4月には、リリース・パーティーがLIQUIDROOMで開催されます。シングルを発表するごとに、そしてライブを重ねるごとに大きくなっていくORESAMAですが、「追い風が吹いている」とはこういうことを言うのでしょう。未来が次の未来を引き寄せる。アップグレードし続ける姿をリアルタイムで見られるのは素晴らしいことであり、とても楽しくて、エネルギーをもらえますよね。