Zedd「Clarity [feat. Foxes]」:いくつもの光で照らされ、多彩な陰影を生むメロディ
Zeddが世に送り出した曲で最も知名度が高いものといえば、おそらく「Clarity」でしょう。ボーカルにFoxesを迎えた曲であり、2012年にリリースしたアルバム『Clarity』の表題作になりました。曲の素晴らしさは言わずもがなですが、GrammysのBest Dance Recordingを獲得したことも手伝い、多くのファンが彼の代表曲として挙げるのではないでしょうか。
「Clarity」の魅力はいくつも挙げられますが、その筆頭に位置するのがメロディです。Foxesの美声とZeddのエレクトロニック・サウンドに運ばれ、キャッチーでありながら哀愁も感じられるメロディが聴き手にストレートに突き刺さります。多面的な魅力が陰影を生み出し、勢いだけではない奥深さが感じられます。
アルバムの発表から10年が経ち、新たな生命が「Clarity」に吹き込まれます。2022年10月に、50名のオーケストラとZeddが『Clarity』の曲を演奏するコンサートが開かれました。公演の様子や裏側を撮影したドキュメンタリーが公開されており、「Clarity」の演奏は14:24と17:34から少しだけ聴けます。Zeddが弾くピアノとオーケストラの壮麗な音が「Clarity」のメロディの美しさを際立たせていました。
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