LINKIN PARK and Steve Aoki「A LIGHT THAT NEVER COMES」:歌声は強烈な輝きを放ち、重く分厚い音を突き破る
2013年にLINKIN PARKのアルバム『RECHARGED』がリリースされました。前年に発表した『LIVING THINGS』の曲をEDMでリミックスした作品です。アルバムの冒頭に、Steve Aokiとのコラボレーションで生まれた「A LIGHT THAT NEVER COMES」が収録されました。Steve Aokiらしい攻撃的な音で聴き手を圧倒します。
Chester Benningtonの歌とMike ShinodaのラップがLINKIN PARKの持ち味であることは誰も疑問を抱きません。その特徴が「A LIGHT THAT NEVER COMES」でも存分に活かされています。ヘビーな音のなかでChesterとMikeの声が輝きを放ち、屹立します。
分厚いエレクトロニック・サウンドで構成された「A LIGHT THAT NEVER COMES」では、アンバランスに思えるほどにWobble Bassの音が吹き荒れます。しかし、当時の僕はEDMを知ったばかりで、この重厚な音にまだ馴染めなくて敬遠してしまいました。Steve Aokiの音楽をほとんど聴かずにいたのは実に惜しく、もっと関心を持てばよかったと思います。
リアルタイムで感動したかったという悔しさはありますが、今こうして「A LIGHT THAT NEVER COMES」を聴き、その素晴らしさを味わえていることに感動します。音楽を聴くのに遅すぎることはありません。僕にとっての「A LIGHT THAT NEVER COMES」の旬がついに訪れました。