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Krewella「Say Goodbye」:二人のEDM AND ROCKが無意味なノイズを断ち切る
Krewellaが「Say Goodbye」という曲を発表しました。ロックの熱と荒々しさを感じるアレンジです。ギターの音が乱舞して際立ち、途中から入るシンセサイザーのリフが追い風のように曲のスピードを上げていきます。ラップを絡めたボーカルは熱く、激しく吹き荒れる。かと思えば、ふと遠くを見るように、凪とも言うべき瞬間が訪れる。静と動、対極にあるものが同居するのがKrewellaの魅力です。
スネアとキックとベースの絡みが絶品ですね。立体的に配置されていて、組み付いたり距離をとって互いに高め合うリズム・パート。いいね、いいね。音がふっと途切れた後に、スネアとキックと一緒に鳴るベースがとてつもなく気持ちいい。なるべくノイズを遮断した状態で聴いてみましょう。痺れるどころじゃない。
折に触れ、KrewellaはEDMにロックを混ぜるアプローチを見せてきましたし、もともとJahanとYasmineにはロック・ボーカリスト然とした佇まいがありました。「Say Goodbye」のサウンドは、ぐっとロックに寄っています。ギターやラップの雰囲気から、僕はLimp BizkitやLINKIN PARKのようなラップ・ロックを思い浮かべました。必ずしも順風満帆ではないようですし、タイトルも詮索したくなりますが、Yasmineが言うように "try and let the music speak" です。新曲はKrewellaをもっと聴きたいと思わせてくれる作品です。
2024/6/8 見出しを変更