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Krewella「Somewhere to Run」:オーディエンスの心をかき乱し、快感の世界にトリップさせる

2014年にトリオからデュオになって再出発したKrewella。二人が「Say Goodbye」に続いてリリースした曲が「Somewhere to Run」です。ストリングスの音から始まるイントロに驚いたのも束の間、鋭角的なエレクトロニック・サウンドが突き刺さり、ダンサブルなリズムに包まれます。

ノイジーで尖ったエレクトロニック・サウンドはイントロに加え、Chorusでも顔を出します。聴き手の心をかき乱し、快感の世界にトリップさせる音です。サウンドに負けず劣らず声の密度が大きく、淀みなく流れるメロディを余すところなく味わえます。音に酔いながら、踊りながら、ともに♪Somewhere to run♪と歌いながら楽しみましょう。

ライブ映像に歌詞を重ねたLive Lyric Videoが公開されています。ステージ上を動き、JahanとYasmineをとらえた映像は迫力があります。流れるようにズーム・インとズーム・アウトが切り替わることでダイナミックに変化する遠近感。曲の躍動感をアンプリファイする演出です。また、画面を舞うハンドライティングの歌詞が視聴者の目に飛び込み、二人の動き、カメラの動きと組み合わさって立体的な動きを生み出します。

ステージでは、JahanとYasmineがDJブースで音を調整しながらボーカルをとり、前に出れば右へ左へ動き回り、観客を力の限り煽ります。切っ先鋭く尖ったシンセサイザーの音がEDM loverには堪りません。EDMの扇情的なところ、ロックの熱さ、そしてポップスの魅力であるメロディの良さが交差する曲です。随所で響く歓声も興奮に拍車をかけます。音に背中を押され、駆け出したくなります。

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