【(前段)固定資産税の節約！】
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【(前段)固定資産税の節約！】
みなさんがお住まいの家屋と土地には固定資産税がかかっています。前段と後段に分けて、固定資産税対策についてお話していこうかと思います！
固定資産税は、地域や地目によって税額は異なります。土地の地目は現在9種あり、「宅地」は地目の中でも固定資産税が高いものです。
強いて9つの地目の税額に順番をつけるとしたら、
『宅地 ＞ 雑種地、鉱泉地 ＞ 山林、原野 ＞ 田、畑、牧場 ＞ 池沼』
と言ったところでしょうか。
ちなみに、登記簿上の地目と、固定資産税における地目は一致するとは限らないんです。登記簿での地目は、「不動産登記規則」に則っていますし、固定資産税の地目は「固定資産評価基準 第1章 土地」に則っています。
基本的には、登記簿の地目を目安に固定資産の地目が決まっていますが、市町村の担当職員へ相談し、調査をして貰った上で、実際の土地の利用状況から固定資産税の地目を変更することも可能なんです。
つまり、地目の見直しによっては固定資産税を節約することも出来るかもしれないのです！
例えば、登記簿で「原野」の土地。
実際にはその土地の大半で畑を作っている場合、調査次第では「畑」へと変更できるかもしれません。
ちなみに我が家の土地の2筆に建物が建っていない「宅地」がありました。30年くらい前に別荘地として整地された土地でしたので、その時に宅地となったのでしょう。今では立派な木々が生い茂っています。この土地を購入した際に、役所へ相談して調査をしてもらったことで地目は「山林」となり、税額が十数万円抑えられました。
土地を相続された方は、一度、地目の見直しをしてみてはいかがでしょうか！
地目は1筆に対して1地目ですので、「原野」に部分的に「畑」があった場合は「原野」のままとなることもあります。この判断は、市町村の職員がその土地に赴いて、土地全体の状況を実際に確認して決められます。
そんな固定資産税ですが、
建物を建てられる土地については、地目は「宅地」となり、建物が建っている宅地は、固定資産税の軽減措置（住宅用地）があります。これは、住宅用地に対する固定資産税の課税標準を減額する特例です。
住宅用地であれば課税標準を3分の1に減額するほか、特に200平方メートル以下の部分（小規模住宅用地）に対する課税標準は6分の1に減額することとされているのです。
つまり、面積A平方メートル（A＞200）の住宅用地に対する固定資産税額は、
固定資産税評価額／A ×（200×1／6＋(A－200)×1／3）×税率（原則1.4％）
となります。
ネットに計算ツールがあるから、わざわざ暗算しなくても大丈夫です！
この減免措置ですが、2023年12月に法改正があり、減免措置が受けられない範囲が広がったのです！
それまでは、「特定空き家」のみ減免措置が受けられなかったのですが、改正後は「#管理不全空き家 」と「#特定空き家 」について、土地の固定資産税の減免が受けられなくなったのです！
つまり、固定資産税が上がってしまう！
管理不全空き家ってどのような空き家のことかご存知ですか？
「管理不全空き家」の基準は、
■適切な管理が行われていない
■1年以上誰も住んでいない
■放置すると倒壊や衛生上の問題、景観の損なわれなどの危険性がある
■周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である
といったように、抽象的な基準なので、認定する市町村の職員の判断によって偏りが出てきますし、立地によっても異なります。
もしも、お持ちの空き家が管理不全空き家と認定されてしまったら、、、
そうならないためには、しっかりとした対策が必要です。
そこで、今回の投稿を『前段』として、次回は『対策』についてお話したいと思います。
どうしたら「管理不全空き家」と認定されず、固定資産税の軽減措置を受けることができるか！？についてお話しますので、ぜひ、次回も目を通してみて下さい(^-^)/
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