にっき-69
なんだか落ち着かない。
なんだかモヤモヤする。
たまに来るどうしようもない不安や悲しみが覆いかぶさって、全てにネガティブになってしまうそんな期間。
LILIUMを見た。
本当は昨日の夜に見ようとしたら、プレイヤーの調子が悪く再生出来ず、またモヤる。
というわけで気持ち早めに起きてLILIUMを見た。
正直もう何度も見てるから「すっきりした〜!」なんてことにはならなかったけど、色んなことを考えた。
LILIUMという作品に出会ったのは高校1年の時。父が亡くなった年。高校に行って変われるじゃないかと思ったのに全然変われなくてどうしようもなかった時。
LILIUMを見た人はわかると思うが、10代が見るにはかなり衝撃的だった。
儚さ、尊さ、虚しさ、悲しみ、生きるとはなにか、死ぬとはなにか。そんなことを考えさせる作品だと私は思う。
でもLILIUMを見て私の心の奥底にある痛みに届いた気がした。
それまでその痛みを隠すことに必死だったが、隠したり悪いことでは無いと気付かされた作品だった。
何よりも、工藤遥さんの演技が私の胸に突き刺さった。
当時14歳とは思えない、表情、セリフ、雰囲気。本人はどう思ったか分からないが工藤遥さんのファルスにはとんでもないパワーがあった。
アイドルをしているときの眩しさとはかけ離れた暗闇。私にはそんな姿が愛おしかった。
久しぶりに真剣に見たLILIUM。曲はもちろんのこと、セリフまでかなり覚えていてこういうところはほんと衰えないなと思った。
あの時の出演者もそれぞれの道を歩いている。
私は少女純血歌劇をいつまでも心の中に大切にしていたい。
またあした