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修了制作にむけて〜中間発表〜
IAMASには、修了制作のマイルストーンとなる発表の機会が数回あります。
最初におこなわれるのは、修士1年次の年度末「年次発表」です。そして修士2年次になってからは5月に「構想発表」、9月に「中間発表」を経て、11月の作品審査に臨みます。
今回は、9月中旬におこなわれた中間発表の様子を、修士1年(以下、M1)の目線からレポートします。
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作品概要の口頭発表が9月12日から13日、作品の展示が9月17日から18日におこなわれました。
展示は学生が自ら学内で設営をし、先生とM1がそれを順番に巡回します。巡回する順路はあらかじめ決められており、1作品当たり20分を目安に、全作品を鑑賞しディスカッションをおこないます。順路は細かなブロックに分かれているので、巡回する先生やM1の組み合わせは様々です。
展示される作品には、プロトタイプ的な展示やパフォーマンス作品もあります。5月の構想発表を経てブラッシュアップされた作品もあれば、方向転換をした作品もあります。構想発表も中間発表も同じ形式(口頭発表を行なった後に作品展示)でしたが、大きく異なっていると感じた点は、中間発表では「修了論文」という着地点を視野に入れたディスカッションが盛んだったところです。
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さらに、構想発表では「なぜそれをテーマにするのか」というところに重きが置かれている印象だったのに対して、中間発表では「それをどのように研究として論文にまとめるのか」を見据えた質問やアドバイスが多く見受けられました。
作品制作の方法を解説するだけでは論文にはなりません。「なぜ」制作し、それによって「何がわかる」のか。M1にとっても「研究のために作ること」を考える貴重な機会でした。
文・小林史佳