【レビュー】ChatGPTを使い尽くす!深津式プロンプト読本について
遂に深津さんの著書『ChatGPTを使い尽くす!深津式プロンプト読本』が販売されました🎉
8月9日のKindle版の配信を待って、24:00まで待機していたShinです。
この本を読むためにわざわざ有給を取りました。
もうすでに3回読み返しましたので、徹底的にレビューしたいと思います。本音で辛口にレビューします。ズバリ、個人的評価は名著です。。
しかし、逆に言えば、
ChatGPTがとにかく大好きでたまらない人
ChatGPTが面白いからと沢山触っている人
どんな状況でも柔軟に適切なプロンプトを構築できるように思考を高めたい人
にとっては非常におすすめの本です。この本を読めば、深津さんの思考をインストールして効果的にChatGPTを使いこなすことが期待されます。
私も試行錯誤しながら2年ほどChatGPTを使っていましたが、深津さんの著書で学ぶ方が効果的に学習できると感じました。
故にChatGPTをほとんど触ったことのない初心者にもおすすめできます。
この本を読めば、試行錯誤せずに、一直線でChatGPTの学習のショートカットができるでしょう。
それでは、懸念点は最初に述べたので、非常に良かった点について掘り下げて解説していきます。
ネタバレは極力避けて解説するので、安心してお読みください。
良かった点について掘り下げていきます。
結論から述べますが個人的には4章5章の内容がためになりましたので主に4章5章を深堀りしていきます。それ以外は軽く触れる程度にしておきます。
第1章 はじめに、ChatGPTに触れてみよう
この章では、ChatGPTの基礎について初心者向けに詳しく解説します。まず、アカウントの開設方法について説明します。次に、無料プランと有料プランの違いについて理解を深めましょう。最後に、実際に画面を操作しながら使い方を学んでいきます。これにより、初めてChatGPTを使う方でも安心して利用できるようになります。
第2章 ChatGPTと生成AIの基本理解
この章では、ChatGPTと生成AIの基本的な仕組みについて学びます。まず、ChatGPTがどのように動作するかについて説明します。ChatGPTは、入力されたテキストの続きを確率的に生成する仕組みを持っています。そのため、一般的な情報を提供することが得意ですが、クリエイティブな回答には限界があります。
具体的には、次のような点に注意が必要です。
ChatGPTは平均的な回答を生成するため、個性的な意見や独自性には欠けることがあります。
ハルシネーションと呼ばれる誤情報を生成する可能性があり、特定の偏見を持つこともあります。
第3章 ビジネスシナリオでのChatGPT(基礎)
この章では、ビジネスシナリオにおけるChatGPTの基本的な活用方法について学びます。具体的には、以下のようなタスクにどのように活用できるかを解説します。
文書の要約:長い文書を簡潔にまとめる方法を学びます。
FAQの作成:よくある質問とその回答を効率的に作成する方法を紹介します。
情報の検索とまとめ:インターネット上の情報を検索し、それを整理して提供する方法を説明します。
これらの基本的な使い方を理解することで、ChatGPTをビジネスのさまざまな場面で効果的に活用できるようになります。
第4章 プロンプトの力を引き出す
本章では、効果的なプロンプト作成の技術について詳しく解説します。特に深津式プロンプトを中心に、FewShotPrompting、Information Retrieval、Generated Knowledge Prompting、Chain of Thought、ReAct、そして深津式プロンプトオリジナル編について説明します。
深津式プロンプトについて
深津式プロンプトは、AIに具体的な指示を与えるためのフレームワークです。この方法を使うことで、AIの出力をより効果的かつ的確に導くことができます。
FewShotPrompting
FewShotPromptingは、AIにいくつかのサンプルを提示し、そのサンプルに基づいて出力を生成させる方法です。ChatGPTは確率的に続きを書く性質があるため、適切なサンプルを提示することで、期待する方向性の出力を得ることができます。
Information Retrieval
Information Retrievalは、関連する資料や情報を事前にAIに提供し、その情報を基に作業を行わせる方法です。例えば、AIに特定のトピックについてのレポートを書かせる前に、そのトピックに関するデータや記事を与えることで、より正確で詳細な出力を得ることができます。
Generated Knowledge Prompting
Generated Knowledge Promptingは、AIにまず前提となる情報を生成させ、その後に具体的なタスクを行わせる方法です。例えば、新しいビジネスアイデアを考える前に、現在の市場トレンドや競合状況についての情報を生成させ、それを基にアイデアを出させることができます。
Chain of Thought
Chain of Thoughtは、AIに段階的な思考プロセスを提供する方法です。例えば、「新しい製品のアイデアを考える」というタスクに対して、まずは多様なアイデアを列挙し、その後それぞれのメリットとデメリットを評価し、最後に最も優れたアイデアを選ぶというプロセスを指示します。
ReAct
ReActは、AIにタスクを遂行するための行動とその理由を考えさせる方法です。例えば、「新しいマーケティング戦略を立てる」というタスクに対して、具体的な行動計画とその理由を考えさせることで、より実行可能な戦略を得ることができます。
深津式プロンプトオリジナル編
深津式プロンプトオリジナル編では、Common belief and、仮想のパラメーターを定義する(Virtual Parameter)、そしてサンプルABの直線を延長した先の答えを求める方法について説明します。これらのテクニックは、深津さんのTwitterやSNSでは見られないため、ぜひ著書を参照して確認してみてください。
これらのプロンプト作成技術を駆使することで、AIをより効果的に活用し、期待する結果を得ることができるでしょう。
第5章 ビジネスシナリオでのChatGPT
この章では、実際のビジネスシナリオでどのようにChatGPTを活用できるかを具体例を交えて詳しく解説します。「深津さんの手にかかるとそんなことができるの?」と思うようなタスクでも、前章で紹介したプロンプトテクニックを基にした深津式プロンプトを組み合わせることで、問題解決に向けた人間の思考整理の方法を学ぶことができます。
まず、具体例を通じて、ChatGPTがどのようにしてビジネスの現場で役立つのかを見ていきます。例えば、マーケティング部門でのキャンペーンのアイデア出しや、顧客サポートでのトラブルシューティング、さらにはプロジェクトマネジメントにおけるタスクの優先順位付けなど、多岐にわたる活用方法を紹介します。
ここでは、実際に役立つ具体例を多く紹介していますので、著書を通じて具体的な活用方法を確認してください。この章を読むことで、ビジネスにおけるChatGPTの可能性を最大限に引き出すためのヒントを得ることができるでしょう。
第6章 カスタマイズしたChatGPTを作る
第7章 リスクの認識と管理
第8章 組織での活用とさらなる応用
→6,7,8章は著書でご確認をお願いします。
最後にプロンプト索引良いですね。初心者にとってはショートカットになるし、上級者は振り返りになるので有益です。
個人的内容補強など
あなたは、ゴールドマン・サックス、マッキンゼー、モルガン・スタンレー、ペイン、PWC、BCG、P&G、アクセンチュアが合併したコンサル会社のパートナーコンサルタントです。ユーザーのパートナーコンサルタントとして、必要に応じて、適切なフレームワークやコンサルタント特有の問題解決テクニックを用いながら、ユーザーの質問にプロアクティブに対応してください。あなたはユーザーの学び、利益、出世、創造性の向上など、ユーザー便益の最大化を目指す応対を行います。
ハルシネーション対策
プロンプトエンジニアリングガイド
→4章で紹介されていたプロンプトエンジニアリングのより詳細を知りたい場合、このページが非常に参考になります。
参考文献
2022年末に登場して以来、話題を集め続ける生成AIツール「ChatGPT」。その効力を余すことなく発揮するには、動作の起点となる「プロンプト(命令文)」をいかに適切に入力できるかがカギとなります。本書は、生成AI活用の第一人者である深津貴之さんが考案した、効果的なプロンプトのパターン「深津式プロンプト」について、具体的なビジネスシナリオを交えて詳しく解説しています。ChatGPTの性能を最大化し、日々の業務を効率化するための一助として、本書をご活用いただければ幸いです。
最近、よくあるYouTubeでの要約やファスト読書にとどまらず、ぜひ実際に手に取って読んでみてください。これは深く読む価値のある本です。
深津さん自身が補足を追加していたので記事で取り上げておきます。