ChatGPTを使い尽くすための深津式プロンプトのコツについてまとめ。
ChatGPTの本質
ChatGPTの仕組みを理解することから始めましょう。ChatGPTは、前後の文脈から確率的に次の文字列を生成するAIです。
例えば、「昔々あるところに」という入力に対し、高確率で「おじいさんとおばあさんが」と続けるでしょう。
つまり、ChatGPTは正確な知識を提供するツールではなく、文脈に基づく予測に特化したツールなのです。この本質を踏まえた上で活用することが重要です。
深津式プロンプト・システムの概要
noteのCXO深津貴之氏が考案した「深津式プロンプト・システム」は、ChatGPTへの指示を明確化し、出力の質を向上させるためのフレームワークです。以下がその基本構造です
深津式プロンプト・システムの核心6つの要素
役割の明確化
入力から出力への変換プロセスの明示
期待される出力の具体化
マークアップによる指示の構造化
命令の箇条書き化
追加条件による出力の制御
これらの要素を意識することで、ChatGPTとのコミュニケーションの質を高めることができます。
ChatGPTの効果的な活用3つの戦略
ChatGPTの活用において最も重要なのは、AIの出力空間を意図的に限定することです。そのための3つの戦略を紹介します。
たとえば「リンゴについて教えて」と命令すると、ChatGPTは確率上ありえそうな答えを返すため、「フルーツのリンゴ」の定義を返すことになる。 しかしフルーツのリンゴ以外にも、リンゴには次のようなさまざまな側面がある。 リンゴ(ニュートン) リンゴ(聖書) Appleコンピューター など つまり、GPTの持つ可能性空間の中に、フルーツ以外のリンゴの情報が埋まったままになっている。 しかしここで「宗教におけるリンゴについて教えて」と命令すれば、聖書などと関連するリンゴの情報を切り出すことができる。これこそが「可能性空間の限定」だ。
文脈の提供:前提情報を与えることで、より的確な出力を促す。
役割の設定:特定の専門家や立場からの回答を引き出す。
品質の指定:対象読者や専門性のレベルを指定し、適切な表現を導く。
これらの戦略を組み合わせることで、ChatGPTの出力をより目的に沿ったものにすることができます。
深津式プロンプト・システムの発展
★逆質問の活用
深津氏が提案する発展形として、AIに追加情報を求めさせる手法があります。命令の最後に「このタスクで最高の結果を出すために、追加の情報が必要な場合は質問してください」と付け加えることで、AIからの能動的な質問を促します。これにより、より精緻な情報交換が可能になります。
★最新のアプローチベストプラクティスの先行確認
さらに進んだ使用法として、タスク実行前にベストプラクティスを確認する方法があります。これにより、AIの回答の質を大幅に向上させることができます。詳細は以下の記事からご確認ください↓
※留意点 ChatGPTの特性を理解し、以下の点に注意する必要があります
・革新的なアイデアの生成には不向き
・事実の正確性は保証されない
・最新または非公開の情報は含まれない
・一般的な偏見を反映する可能性がある
また、過度に制約を設けると適切な回答が得られない場合があるため、柔軟な姿勢が重要です。
★基本的な可能性の幅を狭まるテクニック
カスタムインストラクション編
★おすすめのカスタムインストラクション
プロンプト編
★参考文献
(NEWS)ChatGPTを使い尽くす!深津式プロンプト読本が8月9日に販売されるそうです。僕は即予約しましたのでまたのnoteで感想でも書こうかなと思っています。