AMD Ryzen 9 5900Xが半日で故障した

2022年3月20日 22:38

はじめに

AMD Ryzen 9 5900Xが故障したため、AMDに直接保証請求を行い交換をしてもらいました。外箱を捨ててしまった自分への戒めも含めて、流れをまとめておこうと思います。

背景

2021年～2022年の年末年始にかけて、自作デスクトップPCを組み直しました。ケースや電源などは以前のマシンから引き継ぎましたが、ほぼ全てのパーツを換装。プロセッサは、AMD Ryzen 9 5900Xを選択しました。

タイミング的にIntel Core i9-12900Kの購入も検討しましたが、「そもそも秋葉原では店頭在庫が壊滅気味だった」「爆熱らしい」「DRMまわりで不具合があるっぽい」「ここ数年(第2世代以降が発売されてから)はRyzenを使用している」ということもあって、AMD Ryzen 9 5900Xを選択。

余談ですが5950Xを選ばなかった理由は、私の使い方では価格が少し高くなるわりに、5900Xとのパフォーマンス差があまりないと個人的には考えているためです。ただこのあたりは個別の環境(ハードやソフト、作業内容など)によっても異なると思いますし、諸説あると思うので、これが正解ということではないです。

AMD Ryzen9 5900Xが壊れた

前置きが長くなりましたが、本題です。AMD Ryzen9 5900Xをその他のパーツと合わせて取り付けて、半日ほど問題なく使用していたところ、突然シャットダウンし、その後UEFI(BIOS)にも入れなくなりました。
最小構成での起動などもろもろトラブルシューティングするも原因が判明せず、いろいろ調べたところ「Ryzen 5000シリーズは初期不良が多いらしい」という情報を見つけました。

上記の記事でPowerGPUの検証によると、5900XのDoAは8％だったということでした。

悩んでいても時間が溶けていくので、パーツを購入した販売店にCPUを持ち込み。有償で検証してもらった結果、やはりCPUが故障していることが判明。しかし残念なことに、私は最初にマシンが無事に起動した段階で外箱を破棄してしまっていました。
外箱がないと販売店での交換は不可なので、AMDに直接保証申請をすることになりました。

AMDに交換してもらうまでの流れ

AMDとのやりとりは全て英語ですが、やりとりそのものはシンプルでした。

(1) AMD Warranty Request FormからAMDに連絡。

申請時には型番やシリアルを記載する必要があります。その後自動返信メールが届き、チケットNo.が割り振られます。

AMD Warranty Request Form
https://www.amd.com/en/support/kb/warranty-information/rma-form

(2) AMDからメールが届き、詳しい状況を伝える。

トラブルの詳細と合わせて、「マザボのメーカと型番」「BIOSのバージョン」を伝えました。また「チケットNo.を紙に書いて、当該CPUの横に並べた写真」「購入時の領収書」の提出を求められたので、そちらも対応しました。基本的には、AMDから質問されたことに素直に答えれば問題ないと思います。

(3) AMDから返信。申請を受け付けてもらえることに。

「交換は、販売店(ディーラー)に依頼したほうが早いよ」と言われるも、外箱を捨ててしまったので販売店では受け付けてもらえないことを伝えると、現物確認のために当該CPUをAMDの工場(シンガポール)に送るように指示を受けました。

(4) シンガポールにCPUを送る。

行きの配送料は自己負担になります。DHLで2万円くらいかかりました。事前にAMD側から配送は、DHLかFedExの利用を強く推奨すると言われたのでDHLを選択しました。

DHL
https://www.dhl.com/jp-ja/home.html?locale=true

DHLのWebサイトの案内どおりに入力すれば良いのですが、国際発送のルールに慣れていないので少し戸惑いました。

(5) AMDにCPUが到着。交換品が発送したと連絡あり。

DHLで荷物のトラッキングをみていたら、翌日にはシンガポールのAMDの工場に到着していました。そしてその翌日には、AMDから検査に合格した(つまり故障だった)ので、交換品を送ったという連絡がありました。(帰りの配送料はAMD側の負担)

(6) 交換品が届かない。

交換品は5営業日以内に届くということだったが全然届かないので、AMDに状況確認のメールをしました。DHLのトラッキングコードを教えてもらってステータスを確認したところ、私が状況確認のメールをしたあとに発送されていました。忘れてたんかい。