ゼノフォビアって何?から始まったゼノフォビアに関する考察①
先日、バイデン大統領が日本人のゼノフォビアについて言及した。
この記事を見てゼノフォビアという言葉を初めて聞いたので調べてみたら、外国人嫌悪という意味だそう。
ちまたでゼノフォビアは、打倒しても何度も蘇る議論として「ゾンビ理論」と呼ばれているようだ。
確かに日本人はまだまだ多様性を受け入れられない人も多いように個人的には感じることもある。というのもこの間、おじ友の1人が「〇〇町は外国人を受け入れすぎたから観光に失敗した」と言っていたが、その言葉がそれを裏付けている。
観光に失敗した理由は他国の人を受け入れすぎたからだけの理由ではないと思うのに。
しかし、オーバーツーリズムの問題は改善する必要がある。他国の人の受け入れを促進するあまりに地域住民に影響が出てしまっているからだ。
なぜ、このような悪循環のような現象が起こってしまっているのか。
これは日本人の民族意識の希薄さ、民族の曖昧さによる考えの混乱(⭐︎1) が根底にありそうだ。
現在の義務教育の課程では多様性に関する学習も増えてきているため、若年層では他国の人を受け入れようという気持ちは少なからずあると思う。しかし、私たちは日本の民族史に関してはなかなか触れてこなかった。
だから、私は自分がどのような民族で何を軸に多民族について語ればいいのかわからない。
できることといっても地元の郷土文化を父母、祖父母、近所の人たちから学び、学校で教育を受ける中で同世代の人たちと学びを深めることくらい。
このような日本人の文化や民族に関する意識の問題がゼノフォビアやオーバーツーリズムといった問題として浮き彫りになってきているように感じるのは私だけだろうか。
今後も学習をしていこうと思う。
⭐︎1: 日本人内部の民族意識と概念の混乱:福岡県立大学人間社会学部紀要,2011,19(2) pp77-98
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