ジブリ映画のモデルになった庭園「盛美園」に行ってきました
盛美園は明治時代の大地主で農家であり資産家でもあった清藤盛美が、9年もの時間を使って作庭した日本庭園です。この庭園は武学流の真髄を示した名園といわれていて、明治時代の作庭の中でも、京都の無隣庵、青風荘と共に日本の三名園の一つに数えられています(Wikipedia より)。
そんな荘厳で神妙な雰囲気の盛美園は、ジブリ映画「借りぐらしのアリエッティ」のモデルになったことでも有名です。
盛美園は移住先の弘前市からほど近くにある平川市にあり、ふらっと行ける距離感なので、休みの日を利用して行ってきました。
とその前に、盛美園の雰囲気などが分かる素晴らしい PR 動画を見つけたのでこちらもぜひぜひ。
それでは盛美園の中を歩いてみましょう。
まずは盛美園の庭園を見るために建てられた「盛美館」。淡い青の屋根が特徴的な建物。一階が日本家屋、二階が洋風建築になっています。こういった和洋折衷様式は明治文化の面影がにじみ出ていますね。庭園は3600坪とかなり広く、目を凝らしながらじっくり庭園を見て回っているとあっという間に時間が過ぎていきます。
融合と昇華。外交が盛んになったことで急激な時代の変化が起こった明治時代。それを柔軟に受け入れた、この時代の人々の生活が垣間見える佇まい。盛美館を見ていると東洋西洋の(文化や生活様式の)境界線の曖昧さが目で見て分かる貴重な建物に感じました。
一階の部分を寄りで撮ってみました。
次は庭園部分。これは庭園の池泉のところ。池の中も周りも緑でいっぱい。小さな鳥やカエルなどの小動物が楽しそうにしていました。
楽しそうにしていた張本人。彼ら彼女らも借りぐらしなのかなあ。
庭園からの望む外の世界。山々、田んぼ、林檎畑。
庭園には、木が多くある小さな森のようになっている場所もありました。
盛美園の入り口の近くにはカフェもありました。カフェがある建物は茅葺屋根になっていて、古来からある自然に寄り添った生活様式の佇まいがカフェ内にまで伝わってきている空間はとても落ち着きます。
この日はとっても癒やされた。
帰り際に思ったこと。人間目線。アリエッティ目線。どう見るかで見え方が変わってくる。見方が変われば自分の周りの世界も違って見える。他人の常識は自分の非常識だったりもする。それを受け止めて許容。それを活かす道を模索。新しい道を歩み始めるために。明治の頃の人々ように。
どう見るか、どうやって、この辺りが大事だったりするのかもしれない。
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