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VICTAS・CURLシリーズの違い


埼玉県さいたま市にある卓球用品専門店・大宮卓球🏓で店長をしています!!卓球の楽しさや奥深さ(マニアックな部分)、ちょっとした雑学や知識など自分が書きたいことを投稿しています!!


今回は、粒高ラバーの中でも使用者が多く人気のあるVICTASのCURLシリーズについて書いてみたいと思います。


発売は1977年で、当時は「CURL」というラバー1種類のみの販売でしたが徐々に種類を増やしていきました。


「CURL」という名前の由来は、打球時に粒が曲がることから「ひねる、ねじ曲げる」という意味である「CURL」と名付けられたそうです。


このCURLシリーズ、以前は株式会社VICTASのTSPブランドから販売されていたラバーでしたが、VICTASブランドとの合併により現在はVICTASブランドが販売をしています。


ラバーの名前もTSPブランドで販売されていた時と若干ではありますが変更になりました。


念のためお伝えしておくと...

CURL P-1R⇒CURL P1Ⅴ

CURL P-3⇒CURL  P3Ⅴ

CURL P-3αR⇒CURL P3αⅤ

CURL P-4⇒CURL P4Ⅴ

CURL P-H⇒CURL P5Ⅴ

CURL P-2⇒CURL P2Ⅴ

といった感じで若干の変更がありました。


また、ラバーのパッケージやラバーのトップシートに記載されているメーカー名なども変更されていますが、ラバー自体(粒形状など)はTSPブランドで販売されていたものと全く同じになっています。


それでは、一つずつご紹介したいと思います。


CURL P1Ⅴ

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CURLシリーズの中でも最も使用者が多く人気のあるラバーです。

粒が最も高く、細長い粒形状で同シリーズの中では一番変化の出しやすい作りになっています。

守備を主体としたプレイヤーに向いたラバーで、カットマンでの愛用者も多くいます。

スポンジ硬度は55°±3。


CURL P3Ⅴ

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粒の高さは低く、太い粒形状のラバー。

CURLシリーズで最も安定感があり、粒高ラバーを初めて使用する人や、打ちやすさもあるため攻守のバランスを重視するプレイヤーに向いたラバーです。

スポンジ硬度は55°±3。


CURL P-3αⅤ

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「P1Ⅴ」と同じ細い粒形状で粒の高さは「P1Ⅴ」よりもやや低めです。

「P3Ⅴ」よりも変化があり「P1Ⅴ」よりも扱いやすい。

「P1Ⅴ」を使用していて変化は若干減ってしまうが、もう少し安定感がほしいプレイヤーに向いたラバーです。

スポンジ硬度は55°±3。


CURL P4Ⅴ

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CURLシリーズの中で唯一、カットマン専用の粒高ラバーです。

しかも、株式会社VICTASの社長である松下浩二氏が監修。

スポンジは他のCURLシリーズよりも柔かいものを使用、粒は「P1Ⅴ」をベースとし、柔かいスポンジでも粒が倒れやすいシートに設計。

威力のあるボールを吸収する安定感と「P1Ⅴ」のような変化もあるカットマンのためのラバーとなっています。

スポンジ硬度は20°±3。


CURL P5Ⅴ

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「P1Ⅴ」と全く同じ粒形状で硬めのゴムを使用。

硬いゴムを使用することで変化幅は少なくなりますが、他のCURLシリーズよりも強打やプッシュなどがやりやすい攻撃のできる粒高ラバーです。

変化のある攻めを中心にしたプレイヤーに向いたラバーです。

スポンジ硬度は55°±3。


CURL P2Ⅴ

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CURLシリーズの中で最も太くて高い粒形状のラバーです。

本来、CURLシリーズは粒高ラバーなのですが、この「P2Ⅴ」は変化系表ソフトラバーという部類になっています。

元々は粒高ラバーだったのですが、ルール改正によって2012年6月14日に表ソフトラバーへ変更になりました。

ちなみに、ラージボールでも使用することができます。

変化は少なくなりますが、粒高ラバーでは難しいツッツキがやりやすく、「P5Ⅴ」よりも強打がしやすいのが特徴です。

表ソフトラバーよりも変化のある攻めをしたいプレイヤーに向いたラバーです。

過去には、女子のカットマンが使用し世界選手で好成績を収めているラバーでもあります。

スポンジ硬度は55°±3。



以上が、現在販売されているCURLシリーズになります。


ただ、現在は既に廃盤となっているのですが、過去にはもう一種類ほどCURLシリーズがありました。


それが「Banboo CURL P-1」です。

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この「Banboo CURL P-1」はアンチ加工が施された特殊な粒高ラバーで、他の粒高ラバーとは異なる強烈な変化が生まれるラバーでしたがルール上の問題(後加工禁止)などの理由から使用することができなくなり廃盤となってしまいました。


他のメーカーからも同じようなアンチ加工の粒高ラバーがいくつか出ていましたが全て廃盤となり、当時アンチ加工の粒高ラバーを使っていたプレイヤーはしばらく路頭に迷うほどだったとか(笑)


ということで、今回はVICTASから販売されている粒高ラバー、CURLシリーズの違いについて簡単に書いてみましたが、分かりにくかった方に念のため...


「P1Ⅴ」 > 「P4Ⅴ」 > 「P3αⅤ」 > 「P3Ⅴ」 > 「P5Ⅴ」 > 「P2Ⅴ」という変化度の順です。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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