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試打(ハモンドZ2)

埼玉県さいたま市にある卓球用品専門店・大宮卓球🏓で店長をしています!!卓球の楽しさや奥深さ(マニアックな部分)、ちょっとした雑学や知識など自分が書きたいことを投稿しています!!

前回に続いて今回もラバーを試打した感想を書きたいと思います。

今回試打したラバーは、6月1日に日本卓球株式会社(ニッタク)から発売されるラバー「ハモンド Z2」です!!

このラバーは「DROP DOWN(落としてたまるか)」という力強いキャッチフレーズと「ハモンド」というニッタクを代表するラバーの名前を引き継いでいるところからも並々ならぬ意気込みを感じることができます。

このラバーに「ハモンド」という名前を付けた理由や開発秘話などは今月の卓球王国(2022年5月号 vol.300)に掲載されているので気になる方はそちらをご覧ください。

ちなみに、この「ハモンドZ2」は日本製ラバーです。

ニッタクの上位ラバーで日本製が発売されるのは既に廃盤となっている「アルヘルグ」以来だと思います。

ということで、そろそろ本題に入りたいと思います。

もちろん今回も忖度なしで書いていきます。

みなさんが気になっているであろう、あのラバーとニッタクの人気No.1ラバー「ファスタークG-1」を一部比較しながら感想をお伝えしたいと思います。

それでは…

まず、試打に使用したラケットはニッタクの「アコースティックカーボンインナー」です。

ラケットの重量は「91.2g」のものでした。

このラケットにハモンドZ2(MAX)を貼った重量(片面のみ)は「140.0g」だったので、ラバー自体の重量は「48.8g」でした。


ちなみに、スポンジMAXは「2.2㎜」でスポンジ硬度は「40°」だそうです。

少し前に、ニッタクからお借りした「ハモンドZ2」のサンプルラバーのトップシートは粒が大きく見えたのですが、今回のいただいたサンプルラバーはそこまで大き見えなかったため、「テナジー05」と比較してみました。

※見にくいかもしれませんが、ラバーの切れ端を合わせて比較しています。

比べてみると「テナジー05」より若干大きい粒形状に見えますが「テナジー25」ほどは大きくありませんでした。

本来であれば、比較するべきではないのかもしれませんが「テナジー」に似ているという意見があったこと、ニッタクが満を持して発売した日本製ラバーということで今回は特に意識して比較することにしました。

比べた結果からいうと個人的には「いい意味で似ていない」という印象でした。

ラバー名を隠した状態で打ち比べたとしても違いが分かるくらいだと思います。

一番の違いは「トップシート」の硬さ(強さ)です。

「ハモンドZ2」の方がトップシートの硬さ(強さ)を感じ、「飛び出し方」「弧線の描き方」「引っ掛かり」などが異なりました。

トップシートは「テナジー」の方が柔らかく感じました。

どちらが「良い、悪い」ということではありませんが「ハモンドZ2」の良さはこのトップシートにあると思います。

ここからは「ファスタークG-1」と比較した感想も交えながらお伝えしたいと思います。

試打をして「ハモンドZ2」の特徴として感じたのは、先ほどもお伝えしたシートの強さからくる「飛び出しの早さ」と「ボールのスピード感」そして、これまでのニッタク製ラバーとは異なる「引っ掛かりの良さ」です。

「テナジー」の最大の魅力は打球時のトップシートの「ひきつれ」を活かした引っ掛かりだと思いますが、ここは正直「テナジー」の方が強いです。

ボールの軌道は「テナジー」ほど高くはありませんが、直線的でもなく、従来のラバーと比べて十分な引っ掛かりの強さと、打っていて「滑る」という感覚もなく、弾みも「ファスタークG-1」よりもありボールも深く入っていました。

前陣でのカウンターもやりやすかったです。

しかし「ファスタークG-1」よりも使い手を選ぶかもしれません。

これは何度も言っていますが「シートの強さ」と「飛びの強さ」あるためインパクトの弱い人だと回転をかけにくくなる可能性があるからです。

安定感のあるラリーで勝負するタイプではなく、カウンターなど速い展開でプレイしたい人にオススメかもらしれません。

また、どちらかといえばフォア向きのラバーで、ラケットはインナータイプの方がよりラバーの性能を引き出しやすいのではないかと思います。

「ファスタークG-1」と比べると、違いがハッキリとしていて、どちらもそれぞれの良さがあり対立するラバーではなくお互いに住み分けができているラバーだと感じました。

それぞれのラバーを学校のクラスメイトで例えるなら、「ファスタークG-1」は優等生で様々な教科をそつなくこなし、クラスメイトからの信頼が厚いしっかり者。

「ハモンドZ2」は、お調子者で周りを明るく盛り上げ、クラスの人気者だけど何を考えているか分からない時もあったり…
ただ、いざという時はしっかりした一面がある存在といった感じだと思います。

というか逆に分かりにくですね…
個人の勝手な意見なので気にしないで下さい(笑)

イマイチ伝わりにくい試打の感想だったかもしれませんが、ニッタクの強い意気込みを感じれるラバーだと思います。

ということで今回は6月1日にニッタクから発売されるラバー「ハモンドZ2」を試打した感想でした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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