1月31日_Yussef Dayes
四時半起床。夜中に一回起きた。眠くない。
お湯を沸かす。ほうじ茶を飲む。ほうじ茶炊き込みご飯を作る。
机の上を片付ける。
五時十分ごろ、家を出て散歩する。でかい鶏がいた。帰ると後六分でお米が炊けるとこだった。
ほうじ茶炊き込みご飯を初めて作ってみた。ご飯、目玉焼き、鰹節にナンプラーをかけて食べる。あんま印象に残らない味だった。それよりタバスコと食物酢をかけた残り物の豚角煮が美味しかった。最近、異様にタバスコが好きになってきている。
色々終わった後、片付けを再開する。放置できてたのが信じられない惨状がなんとかひと段落した。しかし、片付けの本質は捨てることにある。整理という名の移動で一旦満足してしまった。片付けの量に比べて、捨てた量は全体の0.1%だった。整理する仕組みを作れたのは進歩だった。ペットボトルで災害用アイテムを作れないか数分考えてみたが、特に何も浮かばず。期待だけはある。烏龍茶の2Lボトルを紐でくくり、ヘルメットの棚を作った。二ヶ月くらい前、ペットボトルで家具を作っている人に受けた刺激が数ヶ月越しに消化された。この汎用性の高い形を何かに利用したくて探している。画鋲、トイレットペーパー、ペットボトルに可能性を感じている。試作を繰り返す。
坂口さんを何で知ったのか思い出そうと思ったけど、忘れてしまった。半年くらい前に知り、丸善その他書店、図書館でいろんな作品に当たってみた。確か最初は「いのっちの電話」だったような。その次に「徘徊タクシー」。図書館で読んだ。山積みにして在るだけ読んでみた中で「独立国家のつくり方」「土になる」「生き延びるための事務」を購入した。「隅田川のエジソン」や「現実脱出論」、「ゼロから始まる都市型狩猟採集生活」は丸善で。「幻年時代」「東京一坪遺産」「けものになること」はまだ読んでない中で早く読みたい3冊になっている。その他ウェブ日記、note。石山修武さんの日記も偶然見つけた。
「徘徊タクシー」が一番好きな作品で、「土になる」が絶賛消化中で、「生き延びるための事務」と「独立国家のつくり方」はこれから徐々に身体に染み込んでいく気がしている。特に「生き延びるための事務」をnote版も読んでみて頭の切り替えができた。気になった作家、学者の本を読み、どう消化していくか参考にする中で、新しいことに気がつけた。ついつい思想を追ってしまいがちだったが、もっと事務に目を向けろと言われてる気がした。つまり方法にもっと着目しろと。
「徘徊タクシー」を見つけた時はテンションが上がりに上がって一気に読んだ。この感覚、わかる。大好きだ。キッチンを料理研究所と名付けてなんとなく家族の行動を変えていた時のことを思い出し、重ねていた。この感覚を持ってる人がいるんだとめちゃくちゃ勇気をもらった気がする。
「独立国家のつくり方」はかなりゆっくり読んだ。ちょっとずつ進んでいったと思う。理屈で読むと、最初の部分に影響されやすい。けど、一番深く心に沈んできたのは、第四章だった。つい最近読んだ。そこからもう一度「生き延びるための事務」を読んでみて、もっと方法に目を向けるべきだと気づいた。なんだか一休宗純のような人だ。
「土になる」は大事な本だ。こういう時空の中に存在したいと思わせてくれる本であり、開けばなんだか日常を記録するよう自動的に指を動かしてくれる本でもある。いづれにしても意識が複雑に張り巡らされていることを感じるのでわかりそうで全く理解してないことばかりだが感触を元手に進んでいく。