Happybirthday!私
年が明けてから、あっという間に23歳の誕生日を迎えた。正直前日までは何もかもがどうでもよくて、せっかく彼が東京から約6時間かけて会いに来てくれたというのに、いつもと同じように過ごすつもりでいた。
LINEの誕生日の通知機能もOFFのまま。多分中学高校からの長い付き合いの友達や大学以降の友達の中でも私の誕生日を覚えている人なんてほぼいなくて、LINEの新着メッセージも0のままで1日が終了しそうだな、でも全然それでいいや、とさえ思っていた。誕生日プレゼントだって事前に貰えていた訳だし。
私にとっては20歳を迎える辺りから誕生日に良い思い出がなかった。
20歳の時は、当時付き合っていた人から何のお祝い事もしてもらえず寂しい思いをした。
21歳の時は、同じ人と関係がぎくしゃくしたまま当日を迎え、後味の悪い終わり方をした。
22歳の時は、自分の内面が発端で複数の問題にほぼ同時期に巻き込まれ、(自分を大切にするって何だろう)と逡巡する中で誕生日を迎えた。
また、誕生日が丁度成人式の日程と近いのも要因の1つだった。なお私は成人式には参加していない。このことはわりと高校を卒業する少し前の時期から決めていた。
私は自分の中で成人式を
「親から大切に愛されて何不自由なく真っ直ぐ育ち、学校でも友達に恵まれた幸せな人が行くもの」
と認識していたため苦手意識があったし、そのどちらにも該当しない私は参加するべきではないと決め込んでいた。例え育ててくれた両親にそのつもりが全くないのだとしても。だから成人式に参加しないことで両親にひそかに復讐していた。
だから私が感情をぶつけた時の彼の
「俺は、天音が生まれてきてくれて心から『ありがとう』と思ってるよ」
が、心の中をまるで風のように吹き抜けていった。
毎年毎年、実家に住んでいる時は当たり前のようにお祝いをしてもらってきた。お寿司の出前を頼んだり、家族でちょっと高級感のあるレストランに行ったり、形こそ違ったけれど。生まれた時から、誕生日=ご馳走を食べるお祝いの日、がデフォルトだった。でもその意味を深く考えたことはなかった。
「わざわざ外に食べに行ってお祝いなんてめんどくさいじゃん、テキトーに近所の食品スーパーで寿司でも買って食べようよ」というと、彼は悲しそうな顔で「天音はお祝いされるのが面倒くさいの?」と訊いてきた。
ああ違う、私が私のことを祝福できていないのだと気づいた。
「誰もお祝いしてくれない」んじゃない。私を「寂しい人間」にしてしまっていたのは、まぎれもない私自身じゃないか。
あの3年前の、振袖を着ることから逃げて大学図書館に引き籠ってテスト勉強をしていた日から、私は自分が生まれたことへの喜びを誰かと分かち合いたかったんだ。
SNSで軽く23歳を迎えた旨を投稿すると、思っていた以上に多くの人からメッセージをいただけた(メッセージありがとう、後ほど全部返信させていただきますね!)。
なんだ、私を想って愛を持ってくれる人は、こんなに沢山いたじゃないか。私が生まれた日をこんなにも多くの人が喜んでくれている、何物にも変え難い幸せなこと。改めてこの繋がりと、周りの人たちの愛に感謝したい。
また今回、自宅のアパート付近の素敵なお店に連れて行ってもらえたので、日記の代わりに載せておきたい。
私の誕生日は丁度年の初めの時期と重なるから、新たに目標を立てやすい。ので、ここに23歳の私が成し遂げたいことをリストアップしておくことにする。
23歳の私は、
・去年に引き続き、AC(アダルトチルドレン)を少しずつ克服していく
・TOEICで730~取得する
・食品衛生関連の資格を何か1つとる
・学会で自分の研究内容を発表する
・積立NISAの勉強をする
・5㎞完走する
・まだ訪れたことのない都道府県に1人で行ってみる
・LWF(株式会社はぐくむ主催の月1のイベント)で他の期のLDS生と繋がる
・海水浴に行きたいなぁ(くびれを作らなきゃね。笑)
今現在は大学院の研究室で土壌や植物の研究・分析作業をメインに活動している。大学4年当初はまさか23歳になってもまだ学生をやっているなんて想像していなかったけれど、最近自らの分析技術を何らかの形で社会に還元したい、という思いが芽生え始めている。そのために前進できる年にしたい。
最後に私が生まれたことへの感謝を込めて、声を大にして言おう。
Happybirthday!私