研究室、試行錯誤。
皆さんお疲れ様です。
何日かぶりの投稿。年が明けてからの約1ヶ月間の私は、またひたすら大学院での研究活動に没頭している。最近はある程度の実験操作もミスなくデータを出せるようになっていたけれど、昨日からまた新たな壁にぶつかっている。
私が所属している研究室は、サンプルに薬品を調合したり精密性の高い分析装置を扱うことが多い、いわゆる農学系や作物学系の研究室にありがちな特性がある。サンプルとして取り扱っているのは植物や土壌など。
最近また新しい研究課題に携わらせてもらえることになって、その実験に取り組んでいる。
その際、どうやら私はサンプルを加熱して溶解抽出する系の手法が苦手であると実感する瞬間があった。それに関して、いつもどのタイミングで教授に質問をしに行けばいいかわからない時がある。
実際に配属される前の「研究室」のイメージは、もう教授が付きっきりで手取り足取り教えてもらえる状態。しかし実際は全然異なって、ひとことでいえばむしろ放置系。実験のテーマや手法は自分で文献や過去の先輩の卒論集から引っ張り出してこなければいけないし、実験の進捗管理も自己責任。教授のスタンスとしては
「去る者は追わず 来る者は拒まず」
なので、何も言われないのを良いことに4年の秋冬まで研究室に来なくて痛い目を見る学生はわりと多い。
実験の工程についても、
自分で計画→実験→データ算出
というようにうまくいけば良いものの、どんな時もエラーはつきもの。
自分で計画→実験→エラー→再計画→再実験→(続)…
という過程を経て、それでも自分で解決できない場合に、自分なりの原因推測&仮説を立てた上で、教授に質問しに行く。
本当はさらにこのタイミングで文献でほかの手法がないか調べるべき、という人もいるけれど、残念ながらまだ私の余力はそこまでは残っていない。
ドラえもんの世界みたいに、調べたいものを機械の中に投げ込んでボタンをポチッと押せば完了!✨という訳にはいかない。
4年生の時は完全に受け身の姿勢で、教授が自分の期待通りに教えてくれるものだと思っていたので、
(結局肝心な時に何の指導もしてくれないんじゃん・・・)
と毎回イライラしていた。笑
実験する中で全然やり方がわからなくても答えはもらえず、アドバイスだけだったので、なんだか突き放された気分になることもあった。
最近は去年何度も失敗していた実験操作も難なくこなせるようになりつつあった中でのこの状況なので、また新たにストレッチゾーンに足を踏み入れていることになる。
でもまあ最近はよく頑張ってるじゃん、と自分のことを認められるようになってきた。少し前まで「頭ごなしに怒られること」のと「叱られる」「注意される」「アドバイスや指摘をもらう」の分別もつかない具合だった私にしては、ね。
大人になれば、大学でも外の社会でも理不尽だと思うことも増える。けれど、頼るタイミングを見極めること、相手から欲しい情報を引き出すことも生きていく上で必要な能力だよな、と思う。それに理不尽な目に逢った、と取るか有益な情報を得られた、と取るかは自分の自由なのだし。
今ちょっとだけ大変な状況下にいることは、いつか役に立つ日が来ると思う。