鮮やかな透明の
時間や距離の数値的な変化とともにうつろう色彩の神秘さよ。
透明な波は、海という大きな大きなパレットの上で鮮やかに姿を変える。
泡が発生して白色が混ざると、
エメラルドブルーの浅瀬ではおいしそうなメロンクリームソーダ色になって、
吸い込まれそうな紺碧の沖では柔らかいベビーブルーになったりする。
日中のキラキラした透明の光が降り注ぐときも、日の出日入りの焼けるような赤々しさが染み込んでいくときも、静かに、そして鮮明にうつしとった色を放っている。
こうしてぼーーーっと眺めているほんのわずかな時間の中でもさまざまな条件が変化し、色も微細にうつろっているのだろう。
うつろっていく色彩の向こう側からは、私たちはどんな色に見えているのだろうか。
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