愛のかたち

私は愛を返せているのだろうか。

なんかめんどくさい恋人の台詞のような疑問がふと頭をよぎった。

全く不安とかを感じているわけではなくて、ネガティブなものではないのは確かだ。

だって、考えれば考えるほどなんだかわくわくしてくる。

多分、私は周りにいてくれる大好きな人たちに愛を伝えきれていない。こんなもんじゃない。でもどうすれば伝わるのだろう。でも言葉でも行動でも伝えきれないと思う。あーーーーなんて幸せな悩み。

そんなことを考えているうちに、両親がお小遣いをくれる時のことを思い出した。お小遣い日じゃないけど時々臨時でくれる時のやつ。欲しいとも言ってないし、大丈夫いらないよって言うんだけどこのくらいしか出来ないからって申し訳なさそうにくれるやつ。
あの時は、お金が欲しいわけじゃないんだよなって思っていたこともあった。ごめんね。
今ならその気持ちが痛いほど、よく、よく分かるよ。

ありがとう。ひとつの愛のかたちだったんだね。

愛を誰かに伝えようとする度、過去に貰ったけど気がつかなかった愛のかたちに気が付く。

それがすごくすごく温かくて、ありがとう大好きだよって今すぐにでも伝えに行きたくなるんだ。
でもきっと、言葉にしなくても伝わると思うんだ。抱きしめるだけで、きっと。