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さようならニッポン農業 神門善久(6/22)
その目を引くタイトルに惹かれてこの本を手にした。
ニッポン農業ってそもそもなんなんだろう?さよならってどういうことだろう?
結論から言うと、ニッポン農業とは、めいめい好き勝手で無秩序な農地利用によって衰退した農業のことである。
さよならとは、そんなニッポン農業への脱却を言っているのか。はたまた、そのような状態にあるニッポン農業をこのままに放っておくと、国際社会からも取り残されて、さよなら。と言う悲しい結末を意味しているのか。
おそらく、両方のシナリオを考えつつ、それを考えていこうではないか。という著者の厳しくも優しい考えなのではないか。
本書は以下の流れで進む。
第1章 消えていく農地ー農地ブームの陰で起きていること
ここでは、農業の土地利用についての不正を細かく解説し、現状を知ることができる。非常に現実から目を背けたくなるようなものだ。
第2章 なぜ農地は無秩序化したのかー日本農業の足取り
この章では、明治大正時代から現在に至るまでの農業の政策面とそれがどのように進んできたのかを解説してある。特に、小作農と地主がどのような関係性で、それが工業が発展するに従って、どのように変遷したのかは非常に大切なポイントである。
第3章 競争メカニズムの欠如ー農地と農業効率の関係性
この章では、競争メカニズムについて解説し、農業がいかに他の産業と密接に関わっているのか。また農地が様々な関連性の元、非常に取り扱うのに慎重にならなければいけないことがわかる。
第4章 政権交代と日本農政ー小泉政権以降の模索と迷走
ここでは、小泉政権の目玉として、2007年に「品目横断的経営安定対策」が出された。これはいわゆる「つよい農家」を保護し、さらに経済的に強くなるための法律だが、実際にはどうなったのか。農業委員会やJAと政権の関わり方について書いてある。
第5章 日本農業の理想像ー市民参加型の土地利用
これまでを踏まえて、日本農業がこれからどのような軌跡を辿ればいいのか。平成検知を行い、まずは土地利用の現状を正確に把握し、土地へのルールかを詳細に地域住民が自ら作って、結果的に農地を利用する者を選別できるような未来を展開している。
簡単にまとめたが、一度じゃ完全に理解できなかった。
断片的にしか残っておらず、この本を読むには様々な知識が必要になるなと感じた。
もっともっとレベルアップしていきたい。
そして、日本の農業に対して、自分なりの考えをもち、生涯を通して一石投じたい。
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