ジョン・ミアシャイマー『なぜリーダーはウソをつくのか』
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今回は『なぜリーダーはウソをつくのか』の英語版Wikipediaの翻訳をします。
翻訳のプロではありませんので、誤訳などがあるかもしれません。正確さよりも一般の日本語ネイティブがあまり知られていない海外情報などの全体の流れを掴めるようになること、これを第一の優先課題としていますのでこの点ご理解いただけますと幸いです。翻訳はDeepLやGoogle翻訳などを活用しています。
翻訳において、思想や宗教について扱っている場合がありますが、私自身の思想信条とは全く関係がないということは予め述べておきます。あくまで資料としての価値を優先して翻訳しているだけです。
『なぜリーダーはウソをつくのか』
『なぜリーダーはウソをつくのか:国際政治における嘘についての真実』は、政治学者ジョン・ミアシャイマーによる2011年の著書である。
あらすじ
フランクリン・ルーズヴェルト大統領が1941年8月にグリア事件について嘘をついたのは、アメリカの国益のためだと考え、第二次世界大戦に参戦させることに深くコミットしていたからである。
本書では、指導者は他国に対してはあまり嘘をつかず、民主的指導者の方が独裁者よりも自国民に対して嘘をつきやすいと主張している。したがって、サダム・フセインが大量破壊兵器を持っているという嘘をつかなかったのは驚くべきことではなく、彼は持っていないと正直に言ったのだが、ジョージ・ブッシュとその主要顧問の何人かは、イラクの脅威についてアメリカ国民に嘘をついたのだ、というのが彼の本の書き出しである。ミアシャイマーは、指導者が自国民に嘘をつく可能性が最も高いのは、遠く離れた場所で選択戦争をする民主主義国家であると論じている。著者は、指導者が他国に嘘をつくのは難しい、なぜなら特に安全保障問題が危機に瀕している場合には、各国間に信頼があまりないからであり、嘘が有効であるためには信頼が必要である、と述べている。彼は、通常、指導者と国民の間には十分な信頼があるため、指導者は自分の国民に嘘をつきやすいと結論付けている。
ミアシャイマーは、ほとんどの政治的嘘は、国家間の嘘、恐怖を煽る嘘、戦略的隠蔽、民族主義的神話、リベラルな嘘の5つのカテゴリーに分類されると指摘する。ミアシャイマーは、指導者がこれらの異なる種類の嘘をそれぞれ追求する理由を説明している。また、国際的な嘘は悪影響を及ぼす可能性があるとし、国際的な嘘をつくことが国内での欺瞞文化の原因となる「ブローバック」と、嘘をつくことが政策の失敗につながる(意図せざる結果)/「裏目」を強調している。彼はまた、嘘をつくこと以外にも2種類の欺瞞があることを強調している。「隠蔽」とは、指導者が重要な事柄について沈黙を守ることであり、「スピニング」とは、指導者が肯定的な事柄を強調し、否定的な事柄を軽視するか無視するような話をすることである。ミアシャイマーは、国際的な嘘の道徳的な側面は考慮せず、単に現実主義的な観点から見ている。
受容
『ワシントン・ポスト』紙と『フォーリン・アフェアーズ』誌は、この本を「魅力的」と評し、いくつかの好意的な書評を集めた。『オクソニアン・レヴュー』誌は、この本の現実主義的な視点は嘘をつくことのデメリットを過小評価していると批判した。また、ミアシャイマーが国際政治における嘘の例をほとんど見つけていないのは、彼の嘘の定義が狭いからに他ならないと指摘した。
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最後に
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