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マリーナ・アブラモビッチ――スピリット・クッキング
今回のテーマはサタニズムです。マリーナ・アブラモビッチというアーティストをご紹介します。彼女がどういった人なのか、どういった活動をしているのか見ていきましょう。この記事は2020年06月25日(木)に書いたものの転載です。
マリーナ・アブラモビッチとは
マリーナ・アブラモビッチはユーゴスラビア出身のパフォーマンス・アーティストとして知られています。アブラモビッチは1946年に現在のセルビア、ベオグラードで生まれました。アブラモビッチは、子供時代に軍人だった母親から虐待を受けていたようです。1970年代にソロパフォーマンスを開始して、1990年代からヨーロッパの美術系の大学で客員教授を歴任しました。
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アブラモビッチのパフォーマンスは自身の身体や精神を痛みつけるという自虐的なものが多くみられます。アブラモビッチは自身が呼吸できない状態まで追い込んだり、危険な薬物を服用したり、ギャラリーに自分に対して好きなような行動をさせたりといった、限界を極限まで推し進めるようなものが実演されてきました。これらのパフォーマンスはある意味で前衛的といえるかもしれません。
アブラモビッチは、1996年にスピリットクッキングというパフォーマンスを行いました。スピリットクッキングには様々なレシピがあります。母乳や精液を混合したレシピや、豚のものとされる血を使って暴力的なレシピの指示を白い壁一面に書きなぐるものまであります。スピリットクッキングは一見するに宗教的な儀式にも見えます。この儀式にも似たパフォーマンスを多くの人がサタニズムと関連させて非難しています。
ただし、欧米のセレブリティの間では多くの支持を集めており、彼女のサタニズムを連想させるパフォーマンスはメディアなどでも多く取り上げられています。毎年ロサンゼルスで行われているMOCAと呼ばれる催しでは、ハリウッドのセレブリティが多数参加しています。この催しで、人を模した食べ物をセレブたちが食べている画像が話題になりました。
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アブラモビッチは日本でも有名なレディ・ガガや大富豪のジェイコブ・ロスチャイルドや、2016年の大統領選挙の際に、ヒラリー・クリントンの選挙対策委員だったジョン・ポデスタなどとも強いつながりがあります。このような繋がりが、しばしば言われる欧米のセレブリティの間で広がっているとされるサタニズムを強く疑わせる要因にもなっています。
スピリットクッキング
スピリットクッキングは先ほどにも述べたように、サタニズムを連想させるようなパフォーマンスになっています。アブラモビッチは空き家と思われる家でスピリットクッキングというパフォーマンスを行います。彼女はまず、包帯巻きにされた赤ん坊くらいの大きさと形のものに血を被せます。そしてその後に壁に沢山の儀式めいたレシピを血の文字で書き殴ります。そしてそこに訪れた人たちがそこで祈りをささげるわけです。そこには例えば次のように書かれます。
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「鋭いナイフで左手の中指を深く抉り、痛みを食え」
「深い鉄鍋の水が蒸発するまで蒸した13000グラムの純粋な嫉妬とカットしていない13枚のグリーンレタスを、アタックする直前に食え」
「新鮮な母乳と新鮮な精液を地震の夜に飲め」
「悪夢を超えて新鮮な朝の小便がまき散らされる」
動画はスピリットクッキングの模様
これらは血の文字で書かれているわけです。これらのスピリットクッキングでの儀式めいたパフォーマンスとMOCAと呼ばれる催しなどから、彼女は悪魔崇拝者ではないかと言われています。一説では『魔術-理論と実践』の著者、アレイスター・クロウリーというイギリスの有名なオカルト魔術師から大きな影響を受けているとも言われています。
クロウリーは現在のスピリチャルやニューエイジ運動、ネオペイガニズム、サタニズムなどにも強い影響を与えており、一部では熱狂的な支持を集めています。そしてこのようなパフォーマンスや儀式というのが、アメリカ政治の中心に根を張っているとさえ言われています。先ほど名前を挙げたジョン・ポデスタの兄弟であるトニー・ポデスタは非常に悪趣味なアートをコレクションしていることが2016年に話題になりました。ポデスタ兄弟については今後触れていきたいと思います。
夢の家
さて、ここまでの話が仮にすべて事実だったとして、これらの舞台はアメリカ合衆国を中心としたものであり、日本人には全く関係のない話のように思えるわけです。しかしながら、これは完全な錯覚です。マリーナ・アブラモビッチは日本にも来ており、彼女の作品は日本にもあります。その代表的なものが新潟県十日町市にあります。
過疎と高齢化の進んだ越後妻有を舞台に大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレが三年に一度開催されます。トリエンナーレと言いますと、慰安婦像で話題になったあいちトリエンナーレが最も有名だと思われますが、日本全国で開催されています。
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これらのイベントを流行させているのは、いわゆるリベラルと呼ばれる人たちだと思いますが、こういった活動から、サタニズムが少しずつ日本に浸透していっていると考えられています。これまでは大都市を中心に、サタニズムが少しずつ浸透していましたが、過疎と高齢化という現象を悪用して彼らはやってきます。マリーナ・アブラモビッチもその一人です。
余談ですが、愛知で話題になったトリエンナーレの慰安婦像ですが、当然政治的意図を持ったプロパガンダです。政治的プロパガンダは社会福祉事業などが最も利用されやすいところで、これはその道の専門家であるエドワード・バーネイズもその著作『プロパガンダ』のなかではっきりと言っています。
日本にもアートという言葉を借りてサタニズムが浸食している
さて、越後妻有アートトリエンナーレも見事に政治利用されています。欧米のサタニストに悪用されていると考えられるわけです。マリーナ・アブラモビッチは十日町市で「夢の家」というアートを残しています。全くスピリチャルクッキングとやり方は一緒ですが、さすがにサタニズムが多くの市民の間に浸透したアメリカとは違って、日本の十日町市ではあまり大胆なレシピを書くことはできていません。
彼女は一般的な日本人の感性がどういったものか知っています。一般の市民はサタニズムの浸食を知らず知らずに妨ごうとしていますが、政治家や公務員はサタニズムを招き入れています。日本に入り込んでいるのはいわゆる近隣諸国の外国人ばかりではなく、サタニズムも浸食しているということを日本人は知らなければなりません。しかし、私たちはそれを知るすべを剥奪されています。
これからの日本の行方
日本では、このように地方都市にまで欧米のサタニズムが浸食しつつあります。地方の衰退は、諸外国に様々な形で狙われる要素となっているわけですが、近隣諸国の外国人ばかりではなく、こういった思想信条や宗教観までもが少しずつ日本に浸透してくることでしょう。
そしてこういったものを誰が歓迎しているのかを考えてみたならば、無意識的にほぼすべての日本人がこれを歓迎しているとさえいえるように思えます。政治家や官僚は当然言わずもがなです。私たちにとって今月いくら売り上げを上げるのかということが至上命題であり続ける限りにおいて、私たちをますます日本を衰退の道に落とし込むに違いありません。
コロナ禍はますます私たちを、このような売り上げ至上主義に引きずり込むことになるかもしれません。しかし、一方で、私たちが今一度立ち止まって物事を見つめなおす機会となる可能性もないとは言えないでしょう。この両者のせめぎ合いが今後一層激しくなるのかもしれません。
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最後に
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