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フィリス・シュラフリー

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今回はフィリス・シュラフリーについてのお話です。

フィリス・シュラフリー

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フィリス・シュラフリー

フィリス・シュラフリーはアメリカの弁護士であり、保守派積極行動主義者で、2016年の9月6日彼女の死の翌日に、2016年の大統領選挙に出馬したトランプ大統領を支持する彼女の著作『トランプのための保守の実情』が出版されました。

反共主義者として知られ、同性婚や男女平等に反対していました。このため日本でもリベラル派から痛烈な批判記事を書かれています。

私にはこの記事は反フェミニストを最大限に否定するための宣伝に見えます。共和党のロックフェラーの影響を批判的に論じた彼女の著作は、アメリカ史上最も売れた保守派の政治書とされていますが、フィリス・シュラフリーの反ロックフェラーのスタンスが、現在の彼女の批判をなお一層強いものにしているものと推測します。

女性が扶養家族給付や男女別々のトイレを用いることや、徴兵制の免除(アメリカでは実質的に徴兵制はないものの、男性は選択的サービスに登録しなければならない)、といった特権を喪失することの危険性を強調してきました。

また同性婚とシビルユニオン(結婚に類似したパートナーシップ)についても反対し、男女平等に関する憲法規定とLGBTの権利と同性婚を結びつけることに反対しました。興味深いことに彼女の6人の兄弟の内長男が同性愛者であることが知られています。

シュラフリーの反共主義と反共和党ロックフェラー派がどのように結びついているのか、この辺りの理解に苦しむ方もいらっしゃるかもしれませんが、アメリカのウォール街は長年、ソ連をはじめとする共産主義勢力を支援してきた歴史があります。

ロックフェラーを始めとするウォール街の金融資本家は共産主義者の暴力革命を上手く利用しながら、アメリカをはじめとする国家を解体し、世界に一つの政府、ワンワールドガヴァメントを構築することを目論んできました。実際に共産主義者と、ウォール街の金融資本家は明らかに対立していなければオカシイにも関わらず、対立したためしがなく、実際は協力関係にあった、というのが歴史的事実です。

フィリス・シュラフリーの反男女平等反同性婚反移民という立場はもちろん今日の日本のリベラル派には受け入れられない考えかもしれませんが、彼女が実際に攻撃していた相手というのは、アメリカの金融資本家勢力であり、共産主義者だったというこの歴史的意味を、私たちは読み解く必要があるのかもしれません。

最後に

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世界が一日もはやく呪われた微睡の日常から目が覚めますように。

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