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10日間、休んでみた🐢

精神科に入院して12日が過ぎた。

予想してたよりきつい時間だった。
「仕事と家族。その他にも、いろんな私生活から離れて、少し休もう」
みたいな、軽い感覚で入院した。

もちろん、物理的には離れられるし、休める。
ただ、24時間ひたすら自分と向き合う時間で、人と話すこともほとんどない。
1日の中で人と話すとしたら、たまに看護師さんが来る時くらい。
先生の診察も、両親と彼が面会に来るのも、週1回。
趣味も何もない私は、仕事の勉強をして、スマホを見て、たまに手元にあるぬりえをするくらいで、“暇な時間”の過ごし方がわからずにいた。

今まで目を背けてた自分と、向き合うしかない空間。
実家暮らしで、彼氏がいて、自分ができなくてもなんとかなっていた、掃除・洗濯・時間管理を自分でしないといけないということもあり、思っていた以上にうまくできない自分に、悲しい感情がどんどん増えていった。
嫌でも、自分に障害があることを実感させられるようで、苦痛だった。
「自分ってここまでできないんだ」
「治すってこうゆうことなのか」
「向き合うってこんなにきついのか」と、
何度も思った。
10日目の夜、1人で泣けるだけ泣いた。
少しだけ前向きになった。

もう心が折れきったのか、休んだことで一歩を踏み出すエネルギーが溜まったのか、、

きっと退院して自分の生活に戻れば、また時間に追われる必死の日々が始まるだろう。
(入院前と同じには戻りたくないが。)
その時きっと、
「あれもしたいこれもしたい。時間がなくてできない。入院中にしとけばよかった。」
と思うだろう。
そう思った。
入院生活は残り約20日。
「早く退院したい。長い。」と思っていたが、
やりたいことをするとなれば、そう長くはない。

Amazonプライムで観たかった映画・ドラマを見よう。
読んでみたかった本を読もう。
溜まっていた仕事の勉強を消費しよう。
手芸(かぎ針)もずっとやってみたかった。
ダイヤモンドアートもしてみたい。

今までできていなかったことを、やってみよう。
退院してからの息抜きを見つけよう。
そう思えた。

退院までの20日間のうちに、また落ち込む時はあるかもしれないけど、その時はまた泣けるだけ泣こう。
その時は必死で、泣くことも覚えてないかもしれないから、ここにメモしておこう。

入院って案外いいかもしれない。
またしたいとは思わないけれど、入院しないと見えない景色があるなと、今では思う。
(退院する時もそう思えますように。)

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