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コミュニケーションから新しい価値を生み出すために。
コミュニケーションをするとき、
何を意識して話を聞いていますか?
人との会話には、
目的が必要なこともあれば、
小難しく考える必要がない、
コミュニケーションもあるかと思う。
今回意識したいのは、
新しい価値を生み出すという
視点に立ったとき、
意識したいポイントをまとめている。
■ 日本人の議論とは?
私たち日本人が持つ、
議論の特徴がある。
それは、
相手を一方的に否定すること。
脳科学者の中野信子氏によると、
日本人が自分と異なる意見を
激しく非難しがちなのは、
日本が災害大国であるからではないか
との指摘がある。
自然災害が起こると、
生き延びるためには、
集団で協力することが求められる。
その中で、集団の意に沿わない人は
徹底的に弾き出される。
これが、「集団の正義」に逆らう人を、
非難する行動につながっていく。
この特徴が顕著に現れるのが、
SNSの「炎上」。
インターネット上にある、
「自分たちの正義」とは異なる行動を
みたときに、
それを一方的に批判することで、
自分の価値観を押し付けられる。
それに対する賛否はさておき、
この特徴があることと仮定して、
どのようなコミュニケーションが、
新しい価値を生むことにつながるのかを
考えるたい。
■ 新しい価値を生み出す思考方法
僕が企画を立てるときに
活用する思考方法は、
「弁証法」
難しそうな言葉が出てきましたが、、、
ポイントは簡単です。
弁証法は、
二項対立を崩すことを
目的とした思考方法のこと。
ある命題(テーゼ)と、
それを否定する命題(アンチテーゼ)が
あることを認識する。
そして、
それを統合した、
より高次な命題(ジンテーゼ)を
導き出す。
相反するように見える
ふたつの命題の、
隠された「共通点」や「組み合わせ」を
考え出します。
簡単に言えば、
寿司と宅配が組み合わさり、
デリバリー寿司という
ジャンルができることも、
弁証法的な思考の産物と言えます。
■ 弁証法を議論に活用する
相手との会話の中から、
どのようにして、
新しい価値を見つけていけば
良いのでしょうか?
まずは、
①違う意見を尊重するところから始まります。
そして、耳を傾けるうちに、
意見が完全に対立しているわけではないなど
②共通点への気づきを見つけます。
つまり、
「新たな可能性を見つけること」が、
価値を生み出す議論になります。
異なる意見を吟味し、
共通点や妥協点を探り、
新たな可能性を見出す。
「弁証法」の思考方法に
そっくりではないでしょうか?
新しい視点から
物事をとらえることは、
一見難しいように見えます。
だけれど、そのポイントは
とてもシンプルです。
人との議論や、企画など、
多くのシーンに応用可能な方法なので、
皆さんの活動に
少しでも活かしてもらえれば
嬉しいです。
※
疑問やご提案、感想などを
お持ちの方は、
メッセージをいただければ、
嬉しく思います。