ライトノベル新人賞の倍率とか

 倍率がどうであれ、受賞する作品は受賞するし、しない作品はしない、そういうことを念頭に置いている、という前提で話を進めていきます。
 逆に言うと、滅茶苦茶面白い話はどこに行っても受賞できるので、倍率の話をするのがそもそもナンセンスな事なんです。

 ……だけど、クオリティは応募総数に比例するのはまた事実。自分が好きなレーベルに応募して、自分が好きな出版社から出版するのが一番いいと思います。
 なので、「ラノベ」「倍率」とかでここに辿り着いてしまった人は少し反省してください。僕はもう開き直りましたが。

 どこでもいいから出版したいんだ!!!
 という、かつて本当に楽しくライトノベルを読み、そして書いていた頃の自分を忘れてしまった人に向けて、この記事を送ります。

 また、この記事はあくまでライトノベルの倍率を集めただけの――集計結果を乗せ、そこに個人的な見解を忘備録的に乗せるだけのnoteです。
 メモ程度に見てね。あとデータは2018年が最新です。なぜなら2019年を集計している時に疲れちゃったから……毎年(5年)やってるんだぜコレ。1年くらい変わらないからヘーキヘーキ!


①電撃大賞

 みんな大好き電撃文庫。周囲のラノベ読みは電撃文庫よりMF文庫Jの方が好きみたいですが、硬派なラノベは一定層のファンがいるでおなじみ。
 20人前後で全ての作品を最後まで読むとのことで、「うひゃ~大変だ~!」という感想を抱かずにはいられないですが、多分そんなことはないと疑っています。5000÷20=250ですよ……? 3か月で……? 90日で250作品って1日当たり約3本読まなきゃいけないんですけど……。とはいえ、選考自体は別に4月10日から始まるとはどこにも書かれてないので投稿された分から判断している可能性もあるのかな。すみません、電撃文庫に想いを寄せてました。
 4月10日締め切りで、1次選考の発表が7月10日。今年はコロナ禍の影響を受けて8月10日になりました(2020年)。
 2018年、第25回電撃大賞の総応募数は4843作品、1次選考突破は510作品でした。
 1次選考突破だけで他の賞の全体応募数くらいあるが……? という感じの大きい賞。受賞作は当たりはずれがあれど軒並み面白い(個人の意見)。86なんかが有名になりましたね。
 この年は10.5%が1次選考を突破しましたが、実は前年度までは11~13%で推移しています。2次選考は4.4%、3次選考は1.9%、最終選考は0.23%、受賞作は全体の0.19%にまで下がります。これが応募総数の闇……。
 こう見るとそれぞれの選考を潜り抜けるのは難しそうに見えますが(事実として難しいですが)、1次→2次は41.8%、2次→3次は43.7%もの作品が選ばれるので、なんだかんだ1次の壁が一番厚かったりします。次に厚いのは最終の壁11.8%……。受賞作って本当にすごいんですよ?
 とはいえ、これは2018年のデータ。それ以前の年は2次と3次がそれぞれ33~38%で推移していたので、多分この年の1次選考で絞りすぎたことの反動だと思われます。
 1次を越えると評価シートが貰えるらしいですよ? ちゃんと読んでくれてるんだな~って感じの評価シートでした。11月あたりに届きます。それまでには他の賞で使いまわしているので、実際問題その評価シートが生かされるのは随分先となる……悲しいぜ。
 この賞、メディアワークス文庫の新人賞も兼ねている所為か、結構文章力を見られているような気がします(体感)。キャラクター性に全振りするのではなく、ある程度文章もしっかりしてないと1次であえなく落とされることが良くあります。1次は運。

②小学館ライトノベル大賞

 ガガガ文庫でおなじみ小学館。毎年9月末が近づくと焦り始めます。8月末のファンタジアとガガガを見比べてどちらに出そうかなとなるのも風物詩。というのも、電撃が終わってGA(5月)が終わると、めぼしい賞がファンタジアとガガガまで無くなってしまうんですよね。MFは年中やってるから出しやすい? 実家に評価シートが届くから却下だ!(子供部屋おじさん)
 毎年1000作くらいが届き、去年は令和小説大賞とかち合った結果微減。でも今年は令和小説大賞――というか、line文庫の勢いが下火になっているので普通にぶり返す可能性があるのかな、と個人的には踏んでいます。Line文庫どこ行ったんです? 本屋で全然見ないんですけど……。
 詳細な数字はホームページを見てください。URLのリンクを少し弄って「1stResult」や「2ndResult」にするとかつての結果もみれます。優しい。
 1次突破作品数が概ね100作くらい。これはどの年もそうなので、応募総数に縛られていない可能性があります。なので、応募総数が少なかった年の割合は10%ほど、多かった年は7%ほどといった結果です。
 電撃文庫よりちょっと通らないくらい? といったように本当に通らないんですよね……相性問題もあるかもしれませんが、僕は一度も1次審査を突破したことがありません。毎年名前を見る人は本当にすごいし、早く受賞してください。2次に残るのは全体の1%程度。というか10作前後。そして受賞作は5作。狭き門ですよね。
 ここの受賞作は色物揃いという印象があります。電撃大賞も色物揃いの賞ではあるのですが、ここは「ライトノベル」という域から出たがっているかのような受賞作が出たと思いきやがっつりラノベしてたり……。青春ラブコメが強い賞、という印象と同時にラノベの枠を取り払おうとしている賞という印象が強いです。

 疲れたので、今日はこの辺りで。
 それでは、良いラノベライフを~!(ラノベライフって何だ? 異世界転生?)  

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