情報経営イノベーション専門職大学 【イノプロ】2年D組 Day3 「Z Venture Capital: 湯田将紀さま」をお招きしました
ベンチャーキャピタリストに話を聞くその2 (その1はコチラから)
Z Venture Capitalの湯田将紀さんのお話を聞き、学生は「なぜ、あなたのサービスはユーザーから選ばれるのか?」の答えを考えました。
お話のポイント
投資家が、起業プランを評価するポイントは6つ。
①市場規模
②タイミング
③PMF
④競合優位性
⑤チーム
⑥バリュエーション
この6つのなかから、今日学ぶテーマは、「真似できない競合優位性」を因数分解すると。
①競合優位性 = 価値✖️独自性 = イノベーション
②イノベーションは「発明✖️商業性(マーケティング)」
③「発明」を「商品化」しないと、「イノベーション」ではない
競合優位性の考え方
独自性があって、価値があるもの。お客さん目線で役に立つもの。お客さんの課題を解決するもの。
それが、自分たちの「やりたいこと」「夢」を、ビジネスプランに昇華させるキーワード(考え方)です。
「ユーザー」目線で、「競合優位性」を説明できるようにしましょう。
湯田さんからのコメント(価値・競合を考える時の発想法)
「価値」に辿り着く発想法。
発想方法:自社サービス・商品を使った人が、どんな顔でお礼を言われるのか?を具体的にイメージする。高齢者むけに「簡単」なメッセージツールを開発するとして、
「簡単」だけでは、「価値」とは呼べない
そのツールを使ったら、高齢者の方からどんなお礼を言われるのか?イメージしてみる
たとえば「孫の笑顔が見れて嬉しかった」などなど。
「孫とのコミュニケーションができて、楽しい」→これが「価値」の言語化
「価値」が明確になると、サービスの提供方法(マーケティング手法)が定まってくる
自社の代替品・競合の捉え方
Netflixが誰を競合と捉えているか?
競合は「エンタメ全て」=日常の楽しみを提供する
どこを競合と考えるか?その視点で、価値の定義が変わってくる
発想アプローチとして、色々な視点から「競合」を考えると、提供する商品やマーケティングの訴求が変わる
QAセッション
Q: 人のどんな面を見て、投資を決めるんでしょうか?(後藤ルナ)
A:一度、その会社に投資をしたら10年付き合うことになります。一緒にやっていきたいと思えるか、フィーリングが合うみたいなところは重要視しています。
Q:直感が大事なんでしょうか?
A:一般的な尺度もあります。その領域にとても詳しい。実績がある。スピード感を持って、事業をブラッシュアップできてるか?など、こうした尺度とフィーリングなど総合的判断になります。
Q:新しい会社はどこで発掘するんでしょうか?
A:投資家、起業家さんからの紹介が多いです。SNSで見かけたら、こちらから声をかけることも積極的にやってます。起業家は、SNSでの情報発信はした方がいいと思います。
Q:SNSでの情報発信は、事業が固まってない段階でもやってもいいんでしょうか?(関根慶人)
A:発信して損はないです。畏まらずに発信した方が良いと思います。
湯田将紀さま御講話
湯田将紀さま プロフィール
早稲田大学社会科学部卒業後、ヤフー株式会社に入社。企画、マーケティング、財務業務等に6年半従事した後、2018年10月よりZ Venture Capital(旧YJキャピタル)に参画。Z Venture CapitalではFintechを中心に投資業務に従事。2020年よりスタートアップとPayPayミニアプリ開発を目指す「PayPayAccelerator Program」を運営。過去には週刊金融財政事情「Fintech+(フィンテックプラス)」にてFintechスタートアップを紹介するコラムの連載を担当。
会社HP:https://zvc.vc/
Twitter: https://twitter.com/yudamasak1
note:https://note.com/yudamasak1/
授業構成
湯田さんご講話(20分)
ブレークアウト(70分)
学生チーム発表(1分・日本語)
湯田さん講評(15分)
オンライン授業システム構成
自分・ゲスト・学生zoom。学生はリアル教室。
教室スピーカーは使用せず。
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