1週間ほど入院した話⑧

いよいよ入院最終日。
根っからのインドア派だと思っていて、1週間の入院なんてあっという間に過ぎるだろうと思っていた。何なら寝てればご飯が運ばれてきて、お風呂とテレビと読書と音楽聴くのと寝るぐらいしかできない環境の元、存分にゆっくりした時間を過ごそうと思っていた。

でも、さすがに最終日は飽きた。
なんなら、前日ぐらいから飽きていた。
術後の何でも時間がかかる時には1日があっという間だったが、ちょっと動けるようになると時間を持て余す。

これがコロナではなくて売店やらに気軽に行ける状態なら良かったのかもしれない。コロナ対策で病棟から出るのもナースステーションに一言伝える必要があり、動ける場所は病棟内だけだった。

動ける範囲は病棟のみ。
自動販売機にお茶やらジュースを買いに行くか、共同シンク?にコップなどを洗いに行くか、空中庭園に散歩に出るか(1分ほどで一周できる)、ちょっと遠くのトイレに行くか、無駄に洗濯してみるか…、やることは限られている。

ただ、今日は最終日。
午前中のうちに荷物を片付けなければいけない!と、張り切ったのはいいものの荷物が少なすぎて10分ほどで片付けが完了した。初日の荷物大移動を受けて、術後の部屋ではあまり荷物を広げないように過ごしていた。

私はいつでも退院できる準備が整い待っている状態。病院側で色々と処理が必要だったようで結局退院できたのは12時過ぎだった(予定は10時頃)。

病棟から出て、久しぶりの病院内。外に一歩踏み出して、1週間という短い期間ぶりだが外へ出られたことがものすごく新鮮に感じた。

お腹はまだ痛むけれど、とりあえず手術が無事に終わったこと、退院できたことにホッとした。